結論:犬のペットホテル料金は、犬の体重、部屋の種類、泊数、繁忙期、送迎、時間外の受付などで変わります。表示された「1泊料金」だけで決めず、預ける日と時刻、犬の頭数、必要なサービスを伝え、支払総額を見積もって比べましょう。
金額の見方:施設公式ページの例では、小型犬の1泊2日が3,850円のプランや、体重別に1日4,400円から7,700円の設定があります。これは各施設の料金例であり、全国共通の相場ではありません[3][4]。
予約前の確認:基本料金に含まれる時間、食事や散歩、送迎、延長、キャンセル料、繁忙期加算を確認し、犬を預かる事業所の登録情報や夜間の管理方法も質問してください。
旅行や帰省の予定が決まると、次に気になるのが犬の預け先と費用です。「一泊いくら」と書いてあるけれど、実際の請求はいくらになるのか。体重で料金が変わるのか、朝に預けて夜に迎えた日は何泊分なのか。見積もりを見ても、施設ごとに表の書き方が違うと比べにくいものです。
この記事では、犬のペットホテル料金を比べるときに、基本料金・日数計算・追加費用を分ける方法を紹介します。掲載する金額は各施設が公開している個別の例です。地域や時期を代表する平均額とは扱いません。予約前には必ず利用予定施設の最新料金と条件を確認してください。
ペットホテルで犬が落ち着けるか、見学や慣らしをどうするかは、料金とは別に考えたい点です。預けることへの不安が中心なら、犬をペットホテルに預ける前の慣らし方も併せて確認しましょう。
料金表の「一泊」と「一日」を先に確認する
ペットホテルの料金表示には、「1泊2日」「1日あたり」「24時間」「チェックインからチェックアウトまで」など異なる数え方があります。たとえば、施設が「1泊2日」と表示していても、何時から何時までを基本料金に含めるかは施設ごとに異なります。到着が早い、迎えが遅いといった場合に追加料金が発生するか、予約の前に具体的な時刻を伝えて聞きましょう。
「二泊だから一泊料金を二倍」と単純に計算できる施設もありますが、初日や最終日の扱いが別に決まっていることもあります。日帰り預かり、半日預かり、延長料金を用意する施設もあります。旅行の出発日と帰宅日だけでなく、実際に犬を預ける日時を整理してから問い合わせると、見積もりの条件がそろいます。
料金の比較では、まず税込か税別か、犬一頭ごとか、一部屋ごとかを見ます。複数頭を同じ部屋に預ける場合、二頭目の割引がある施設もあれば、頭数分の基本料金が必要な施設もあります。割引が適用される条件や、同室にできる犬の体重・頭数の上限も確認してください。
体重や部屋による料金差は施設の公式表で見る
公開料金の一例として、ペットホテルエアライン羽田は、犬の部屋や体重条件ごとに料金を掲載しています。同施設のエコノミールームは10kg未満が対象で、1泊2日3,850円、5kg以上の区分は4,400円です。ビジネスルームでは1泊2日5,500円などの表示があります[3]。この料金は同施設のプランと条件に限った例で、他地域や他施設にも当てはまる価格ではありません。
千葉どうぶつ総合病院の公式ページでは、犬一頭あたりの一日料金として、小型犬4,400円、中型犬5,500円、大型犬6,600円、超大型犬7,700円を掲載しています。短時間の日帰り預かりは上記料金の半額と案内されています[4]。同じ「ペットホテル」でも、体重区分や課金単位が違えば、金額を直接並べるだけでは比較になりません。
見積もりを頼むときは、犬の現在の体重と頭数、希望する部屋、宿泊日、チェックイン・アウト時刻を伝えます。体重区分の境目に近い犬は、どの時点の体重で料金が決まるか確認しましょう。毛量や体格だけで区分を推測せず、施設の基準を聞くのが確実です。
料金例の読み違いに注意:ここに示した金額は、2026年10月29日に確認した各施設の公式表示例です。全国平均や最低価格を示す統計ではありません。施設は料金を改定することがあり、予約日・犬の条件・繁忙期によって実際の見積もりが変わります。
二泊三日の見積もりは基本料金と追加料金を分ける
具体的な見積もりの作り方を、施設が示す計算例で確認してみましょう。ペットホテルエアライン羽田は、エコノミールームの1泊2日料金3,850円を使い、2泊3日を3,850円×2泊=7,700円と案内しています[3]。この計算は同施設の表示例をそのまま当てはめたものです。送迎や時間外受付などを利用しない場合の基本宿泊料であり、別の施設の料金を予測する式ではありません。
同じ公式料金表には、部屋や受付時刻に応じた追加費用も掲載されています。たとえば同施設の時間外受付は、時間帯ごとに追加額が設定され、送迎にも距離や地域ごとの料金があります[3]。見積もりでは、宿泊料とこれらの加算を分けて書いてもらうと、どの条件で金額が変わるか見えやすくなります。
青山ケンネルの公式案内では、7泊8日以上の宿泊で宿泊一日分を無料とする割引や、複数頭を同室で預ける場合の割引条件が説明されています。また、チェックアウト時刻により最終日の料金の扱いが変わる案内もあります[5]。割引だけを見るのではなく、適用期間、対象の部屋、他のサービスとの併用条件まで確かめましょう。
| 見積もり項目 | 確認すること | 聞き方の例 |
|---|---|---|
| 基本宿泊料 | 一泊・一日・24時間のどれで計算するか | 「この日時で預ける場合、基本料金は何泊分ですか」 |
| 犬の条件 | 体重区分、頭数、同室、部屋の種類 | 「体重○kgの犬が二頭の場合の料金を教えてください」 |
| 時刻の加算 | 早朝・夜間の受け渡し、延長、遅刻 | 「予定時刻を30分過ぎた場合、延長はいくらですか」 |
| 追加サービス | 送迎、散歩、投薬、シャンプー、食事 | 「このサービスは基本料金に含まれますか」 |
| 繁忙期・変更 | 休日加算、予約変更、キャンセル料 | 「この日程は繁忙期料金ですか。変更期限も教えてください」 |
見落としやすい追加費用を予約前に確認する
基本料金以外に確認したいのは、繁忙期加算、送迎、時間外のチェックイン・アウト、延長、食事、散歩、シャンプーなどです。何が標準サービスに含まれているかは事業者によって違います。「預かり中に散歩をする」と説明を受けても、回数や時間、料金が明確でない場合は確認します。口頭説明だけでなく、見積書や予約規約にも記載があるか見ましょう。
送迎を頼む場合は、片道か往復か、距離の起点、駐車料や高速料金、対象地域を尋ねます。空港や駅への送迎を利用する場合も、宿泊料金に含まれるのか、条件付きで無料なのかを分けて確認してください。施設の公式ページに「無料」とあっても、地域や時間、利用プランに条件があることがあります。
予定が変わった場合の扱いも大切です。日程短縮で返金があるか、キャンセル料は何日前からか、犬の体調不良で預けられない場合に変更できるかを確認します。割引プランはキャンセルや途中帰宅の条件が通常プランと異なることもあります。予約時に規約の該当部分を保存しておくと、後で確認できます。
金額と一緒に書面で残したい項目
- 預ける日時、迎えの日時、基本料金の泊数計算
- 税込総額と、条件付きの追加料金
- 食事・散歩・投薬など依頼内容と追加費用
- 繁忙期、延長、送迎、キャンセルの規約
- 緊急連絡先と、体調変化があった場合の連絡手順
料金の安さだけで決めず、預かり方も確認する
費用を抑えたい気持ちは自然ですが、最も安い表示だけで決めると、必要なサービスが別料金だったり、受け渡し可能時刻が予定に合わなかったりすることがあります。一方で、高いプランがすべての犬に必要とも限りません。犬が過ごす部屋、スタッフの配置、夜間の見守り、散歩や食事の扱いなど、料金に含まれる内容を具体的に比べます。
環境省によると、顧客の動物を預かるペットホテル業者は、第一種動物取扱業の「保管」に該当する業者の例として示されています。第一種動物取扱業を営む場合、事業所・業種ごとに登録を受け、動物の管理や施設に関する基準を守る必要があります[1]。事業所の登録番号、登録業種、所在地を確認し、不明点は管轄自治体の案内で確かめましょう。
環境省の基準には、飼養施設の管理や動物の逸走防止、災害時の備えなどが定められています[2]。料金表だけでは、犬が夜間どのように過ごすか、体調変化を誰が確認するかまでは分かりません。見学や問い合わせで、夜間の管理体制、犬ごとの寝床、連絡のタイミング、動物病院へ相談する手順を質問してください。
「安いから危険」「高いから安心」と決めつける必要はありません。料金が異なる理由を説明してもらい、自分の犬に必要な条件と照らします。説明が曖昧で追加費用が分からない、預かり中の連絡方法に納得できないなど、不明点が残る時は即決せず、別の施設にも同じ条件で見積もりを依頼しましょう。
持ち物や健康条件を確認し、予約前に相談する
食事を持参するか、施設のフードを利用するか、普段の寝具やおもちゃを持ち込めるかは、料金にも過ごし方にも関わります。予防接種証明などの提出条件、投薬への対応、年齢や持病のある犬の受け入れ可否も施設によって異なります。予約後に条件が合わないと分からないよう、申し込み前に質問をまとめておきましょう。
薬を預ける必要がある犬は、施設が対応可能か、薬の保管や投与記録をどうするかを事前に相談します。施設が対応できない場合は、預け方を決める前にかかりつけの動物病院へ相談してください。薬の量や時刻を自己判断で変更しないことが大切です。
初回利用で長期間預ける予定がある場合は、施設に短時間利用や見学の可否を聞き、犬の反応を確認する方法もあります。青山ケンネルは、初めて自宅以外で宿泊する犬の長期利用について、事前にデイ・ステイを試す方法を案内しています[5]。これは同施設の案内例です。試し預かりの有無や料金は、利用を検討する施設に直接確認してください。
施設へ問い合わせる時の見積もりテンプレート
複数施設を比べるなら、同じ条件を伝えます。犬の体重・頭数、預ける日時、部屋の希望、食事の持参、送迎の有無、必要なケアを一度に共有してください。返事を表に書き写す時は、基本料金と追加費用、税込総額を別々に記録します。条件をそろえれば、割引やオプションを含めた差を確認しやすくなります。
問い合わせ文は、たとえば次のようにできます。「体重○kgの犬一頭を、○月○日○時から○月○日○時まで預けたいです。食事は持参し、送迎は利用しません。この日程の税込総額と、繁忙期・時間外・延長・キャンセルの追加条件を教えてください。初回利用時に必要な書類と、夜間の管理方法も知りたいです。」
返答に「別途」「場合による」「要相談」と書かれていたら、どの条件で費用が発生するかを確認します。料金の根拠を尋ねることは失礼ではありません。利用者と施設の双方が同じ条件を理解するための確認です。曖昧な項目は、予約確定前に文章で説明してもらいましょう。
よくある質問
Q. 犬のペットホテルは一泊いくらですか?
A. 施設、地域、犬の体重、部屋、宿泊日、サービス内容で変わるため一律の金額はありません。各施設の公開例では小型犬の1泊2日3,850円や、体重区分別に一日4,400円から7,700円の料金がありますが、いずれも個別施設の例です。予定条件を伝えて見積もりを取りましょう。
Q. 二泊三日の料金は一泊料金の二倍ですか?
A. 施設の数え方によります。公開例には1泊料金を泊数分で計算する施設がありますが、初日・最終日の時間、延長、送迎、繁忙期加算が別に扱われる場合もあります。預ける日時と迎えの日時を伝え、税込総額を確認してください。
Q. ペットホテルは体重で料金が変わりますか?
A. 体重ごとに区分を設ける施設があります。部屋やサイズで料金が変わる場合もあります。境目に近い体重の犬は、施設がどの基準で区分するか、複数頭を同室にできるかも尋ねましょう。
Q. 見積もりで追加料金として確認するものは何ですか?
A. 繁忙期、時間外の受け渡し、延長、送迎、食事、散歩、投薬、シャンプー、キャンセル料などです。基本料金に含まれるものと別料金を分け、条件と税込総額を書面で確認します。
Q. 安いペットホテルを選べばよいですか?
A. 料金だけでは判断できません。預かり中の環境、スタッフの体制、夜間の管理、連絡方法、登録情報、犬に必要なケアを確認し、同じ条件で複数施設を比べます。分からない費用や受け入れ条件があれば予約前に相談しましょう。
飼い主の声
「見積もりを頼む時に、預ける時間と送迎の有無を先に伝えたら、基本料金と追加費用を分けて説明してもらえました。総額で比べると、予定に合う施設を選びやすかったです。」(仮想の相談例・東京都・40代)
「割引の表示だけで決めず、食事や夜間の連絡方法も聞きました。何が料金に含まれるか分かったので、家族と相談しやすくなりました。」(仮想の相談例・千葉県・30代)
まとめ
犬のペットホテル料金は、体重、部屋、泊数、受付時刻、繁忙期、送迎、追加サービスによって変わります。公式の料金例は施設ごとの設定として読み、全国共通の相場と混同しないでください。基本宿泊料と追加費用を分け、予定の日時と犬の条件をそろえて複数施設へ見積もりを依頼しましょう。
金額だけでなく、登録情報、夜間の管理、緊急時の連絡方法、持ち物や健康条件も確認します。料金とサービスの説明に納得できてから予約すれば、当日の予想外の請求や行き違いを減らせます。分からない点は遠慮せず質問し、犬と家族の両方が無理なく利用できる預け先を探してください。
本記事はイヌラバ博士が監修した一般情報であり、個別の診断や治療に替わるものではありません。
愛犬に異常が見られた場合は、必ず獣医師へご相談ください。
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