# 梅雨時に犬の耳トラブルが増える背景とセルフチェック法

> 外耳炎の早期発見ポイント： 梅雨時期は湿度が70%を超え、犬の耳内環境が悪化しやすくなります。

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- 公開日: 2025-06-09
- 最終更新日: 2025-07-02
- 執筆・編集: イヌラバ博士
- タグ: 愛犬のケア・しつけ

外耳炎の早期発見ポイント： 梅雨時期は湿度が70%を超え、犬の耳内環境が悪化しやすくなります。週1回の耳チェックで、愛犬を苦痛から守りましょう。

            セルフチェック3項目： ①耳の臭い ②茶色・黒色の耳垢 ③頭を振る頻度の変化

            発症リスク： 垂れ耳犬種は立ち耳犬種の1.76倍、梅雨時期は通常の2-3倍リスクが上昇

        

        「また頭振ってる…」梅雨に入ってから、愛犬がしきりに耳を気にする姿を見かけませんか。動物病院で15年間、数え切れないほどの外耳炎を診てきた経験から言えることは、梅雨時期の耳トラブルは「早期発見」が何より大切ということです。

        じめじめとした6月の朝、診察室に入ってきたゴールデンレトリバーのタロウくん（仮名）。飼い主さんは「最近よく頭を振るんです」と心配そうに話していました。耳をめくってみると、赤く腫れあがり、茶色い耳垢がびっしり。典型的な梅雨時期の外耳炎でした。

        ## 梅雨と外耳炎の深い関係―湿度70%が危険ライン

        実は梅雨時期、動物病院では外耳炎の診察が通常の2～3倍に跳ね上がります。私が勤めていた愛知県の動物病院でも、6月になると「今日は外耳炎の犬しか診ていない」という日があるほどでした[1]。

        なぜ梅雨に外耳炎が増えるのでしょうか。答えは「湿度」にあります。気温20℃以上、湿度60％以上でノミが活発になり、湿度70％程度、温度25度程度でダニが活発になるという研究データがあります[2]。しかし問題はそれだけではありません。

        
            #### 梅雨時期の耳内環境の変化

            
                
                    通常時（湿度40-50%）
                    
                        - 耳道内は乾燥

                        - 細菌・真菌は少数

                        - 自浄作用が正常

                    

                
                
                    梅雨時（湿度70%以上）
                    
                        - 耳道内が蒸れる

                        - 細菌・真菌が急増

                        - 自浄作用が低下

                    

                
            
        

        犬の耳道はL字型に曲がっているため、もともと通気性が悪い構造です[3]。そこに梅雨の湿気が加わると、耳の中はまるで「培養器」のような環境に。2021年のイギリスの大規模調査では、905,554頭の犬のうち7.30%が外耳炎を発症していたことが報告されています[4]。

        ### 特に注意すべき犬種と特徴

        15年の経験から言えることですが、梅雨時期は特定の犬種で外耳炎が激増します。垂れ耳の犬種は立ち耳の犬種と比較して1.76倍のリスクがあるという研究結果も出ています[4]。

        
            #### 外耳炎リスクが高い犬種TOP5

            
                - バセットハウンド（5.87倍）

                - チャイニーズ・シャーペイ（3.44倍）

                - ラブラドゥードル（2.95倍）

                - ビーグル（2.54倍）

                - ゴールデンレトリバー（2.23倍）

            

            ※数値は雑種犬と比較したオッズ比

        

        実際、2015年の梅雨時期に忘れられない症例がありました。コッカースパニエルのメリーちゃん（仮名）は、毎年梅雨になると必ず外耳炎を発症。飼い主さんは「今年こそは」と耳掃除を頻繁にしていたのですが、実はそれが逆効果でした。過度な耳掃除が耳道を傷つけ、さらに炎症を悪化させていたのです。

        ## 愛犬を守る！簡単セルフチェック法

        早期発見こそが、愛犬を苦痛から救う最善の方法です。とはいえ、毎日耳の奥まで確認するのは現実的ではありません。そこで、私が飼い主さんにお勧めしていた「週1回・3分でできるセルフチェック法」をご紹介します。

        
            #### 週1回の耳チェックリスト

            
                - 耳をめくって臭いを確認（酸っぱい臭い、腐敗臭は要注意）

                - 耳垢の色をチェック（茶色・黒色は異常のサイン）

                - 耳の赤みや腫れがないか確認

                - 頭を振る回数が増えていないか観察

                - 耳を触ると嫌がらないか確認

            

        

        特に注目すべきは「臭い」です。健康な犬の耳は無臭か、わずかに犬特有の体臭がする程度。しかし外耳炎になると、マラセチアという真菌が増殖し、独特の酸っぱい臭いがします[5]。

        ある日、診察に来たミニチュアダックスフンドの飼い主さんが「先生、うちの子の耳から納豆みたいな臭いがするんです」と言いました。確認すると、まさにマラセチア性外耳炎でした。このように、臭いの変化は最も早期に気づきやすいサインなのです。

        ### 見逃しがちな初期症状

        実は外耳炎の初期症状は、普段の行動と区別がつきにくいものばかり。だからこそ「いつもと違う」を見極める観察眼が必要です。

        
            ### ⚠️ こんな症状があったらすぐ受診を

            ・耳から黄色や緑色の膿が出ている

            ・耳を触ると激しく痛がる、攻撃的になる

            ・頭を傾けたまま戻らない

            ・食欲不振や元気がない

        

        2019年に診察したフレンチブルドッグのケースでは、飼い主さんは「最近よく首をかしげてかわいい」と思っていたそうです。しかし実際は重度の外耳炎で、すでに中耳炎まで進行していました。頭を傾ける（斜頸）は、痛みを和らげようとする行動だったのです。

        ## 梅雨時期の予防対策―湿度管理がカギ

        予防の基本は「耳の中を乾燥させること」です。しかし、ここで多くの飼い主さんが間違えやすいポイントがあります。それは「掃除のしすぎ」です。

        ふと思い出すのは、2020年の梅雨時期のこと。トイプードルのモモちゃん（仮名）の飼い主さんは、毎日綿棒で耳掃除をしていました。「清潔にしているのになぜ？」と困惑していましたが、実は過度な耳掃除が耳道を傷つけ、かえって細菌感染を招いていたのです。

        
            #### 正しい耳のケア方法

            頻度：健康な犬は月1～2回で十分

            方法：耳の入り口の見える範囲だけを、乾いたガーゼやコットンで優しく拭く

            注意：綿棒は使わない、耳の奥まで掃除しない

            乾燥：シャンプー後は必ず耳の中の水分を拭き取る

        

        さらに重要なのが室内の湿度管理です。犬にとって快適な湿度は40～60％。梅雨時期は除湿器やエアコンを活用し、室内湿度を60％以下に保つことが大切です[6]。

        ### 梅雨を乗り切る生活の工夫

        とはいえ、24時間エアコンをつけっぱなしというわけにもいきません。私が飼い主さんにお勧めしていた「コスパの良い湿度対策」をご紹介しましょう。

        まず、愛犬の寝床周りだけでも除湿を心がけること。市販の除湿剤を寝床の近くに置いたり、扇風機で空気を循環させるだけでも効果があります。実際、2018年の梅雨時期、除湿剤と扇風機だけで外耳炎を予防できた飼い主さんもいました。

        それでも、散歩後の雨で濡れた耳のケアは欠かせません。タオルドライ後、ドライヤーの冷風を使って耳の入り口を乾かすのがコツ。温風は耳道内の温度を上げてしまい、かえって細菌が繁殖しやすくなるので要注意です。

        ## 動物病院での治療と家庭でのケア

        外耳炎は適切な治療で必ず良くなります。ただし、原因によって治療法は大きく異なります。細菌性、真菌性、アレルギー性、寄生虫性など、それぞれに適した薬があるからです。

        診察では必ず耳垢の顕微鏡検査を行います。これにより原因菌を特定し、適切な薬を選択できます。最近では、1週間効果が持続する点耳薬も開発され、毎日の点耳が苦手な子でも治療しやすくなりました[7]。

        忘れられないのは、2017年に診察したシーズーのハナちゃん（仮名）。点耳薬を見ただけで逃げ回る子でした。そこで飼い主さんと相談し、病院で週1回の処置に切り替えたところ、ストレスなく完治することができました。

        ### 治療を成功させる3つのポイント

        15年の経験から、治療成功のカギは「継続」「観察」「信頼」の3つだと確信しています。

        実のところ、外耳炎治療の失敗で最も多いのが「途中でやめてしまうこと」。症状が良くなったからと自己判断で治療を中断し、結果的に慢性化してしまうケースを何度も見てきました。2016年の調査では、外耳炎の犬の83％がアトピー性皮膚炎を併発していたという報告もあります[8]。つまり、表面的な症状だけでなく、根本原因の治療が必要なのです。

        ## まとめ：早期発見で愛犬を守ろう

        梅雨時期の外耳炎は、決して「仕方ない」ものではありません。週1回のセルフチェックと適切な湿度管理で、多くの場合予防可能です。

        最後に、私が15年間で学んだ最も大切なことをお伝えします。それは「愛犬の普段の様子をよく知ること」。いつもと違う小さな変化に気づけるのは、毎日一緒に過ごす飼い主さんだけです。

        梅雨の時期、愛犬が快適に過ごせるよう、今日から耳のチェックを始めてみませんか。早期発見・早期治療で、愛犬を外耳炎の苦痛から守ることができるはずです。

        ## よくあるご質問（FAQ）

        
            Q1. うちの子は立ち耳ですが、外耳炎になることはありますか？
            はい、立ち耳の犬でも外耳炎になります。確かに垂れ耳の犬と比べるとリスクは低い（約1.76分の1）ですが、アレルギーや過度な耳掃除が原因で発症することがあります。特に柴犬などの立ち耳犬種でも、梅雨時期は注意が必要です。

        

        
            Q2. 市販の耳掃除液を使っても大丈夫ですか？
            健康な耳であれば問題ありませんが、すでに炎症がある場合は逆効果になることも。特にアルコール成分が含まれているものは刺激が強いため避けましょう。まずは動物病院で診察を受け、獣医師推奨の耳掃除液を使用することをお勧めします。

        

        
            Q3. 外耳炎は人間にうつりますか？
            基本的に犬の外耳炎が人間にうつることはありません。ただし、耳ダニ（ミミヒゼンダニ）による外耳炎の場合、まれに人間の皮膚に一時的な痒みを起こすことがあります。心配な場合は獣医師に相談してください。

        

        
            Q4. 治療費はどのくらいかかりますか？
            初診時の検査と薬代で3,000～5,000円程度が一般的です。ただし、重症度や合併症の有無により異なります。慢性化すると治療期間が長くなり費用もかさむため、早期治療が経済的にもメリットがあります。

        

        
            Q5. プールや海で泳いだ後の耳のケアは？
            水遊び後は必ず耳の中の水分を拭き取ることが大切です。タオルで耳の入り口を優しく拭き、その後ドライヤーの冷風で乾かします。泳ぐ頻度が高い子は、獣医師に相談して予防的な耳掃除液を処方してもらうのも良いでしょう。

        

        
            ## 飼い主さんの声

            
                「毎年梅雨になると外耳炎で苦しんでいたうちのゴールデン。週1回のチェックと室内の除湿を始めてから、3年間発症していません。早期発見の大切さを実感しています」（東京都・Kさん）
            
            
                「耳掃除のしすぎが原因だったなんて…。適切な頻度を教えてもらってから、うちのビーグルの耳トラブルがなくなりました。過保護も良くないんですね」（神奈川県・Mさん）
            
        

        
            ## 参考文献

            
                - 松波動物メディカル. 梅雨に増える犬の皮膚炎と外耳炎のお話. Available at: https://www.matsunami-shop.com/column/gaijien/ (Accessed: 2025)

                - つだ動物病院. 梅雨の時期の犬・猫の体調管理. Available at: https://tsuda-vet.com/梅雨の時期の犬・猫の体調管理/ (Accessed: 2025)

                - Bajwa J. Canine otitis externa — Treatment and complications. Can Vet J. 2019;60(1):97-99. PMID: 30651658

                - O'Neill DG, Volk AV, Soares T, et al. Frequency and predisposing factors for canine otitis externa in the UK – a primary veterinary care epidemiological view. Canine Med Genet. 2021;8:7. DOI: 10.1186/s40575-021-00106-1

                - FPCペット保険. 外耳炎. Available at: https://www.fpc-pet.co.jp/dog/disease/16 (Accessed: 2025)

                - K's Online Shop. 梅雨時に気をつけたい犬の病気と健康管理. Available at: https://ks-online.jp/blogs/tips/梅雨時に気をつけたい犬の病気と健康管理獣医師アドバイス (Accessed: 2025)

                - 竹原獣医科医院. 犬猫によく起こる「外耳炎」とは？ Available at: https://takehara-vet.co.jp/blog/blog01/828/ (Accessed: 2025)

                - くりの木動物病院. 犬の外耳炎・中耳炎・内耳炎. Available at: https://www.kurinoki-ah.com/report/ (Accessed: 2025)

            

        

        
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