# 愛犬が寝たまま鳴く・うなる行動の意味

> 犬が寝てる時に鳴く・寝ながらうなるのは夢を見ているサインのことが多い一方、痛みや不調が隠れる場合もあります。考えられる理由と、注意したいサイン・受診の目安を獣医師が解説します。

- 正規URL: https://inulova.com/post/sleep-vocalization
- 公開日: 2025-07-28
- 最終更新日: 2026-06-10
- 執筆・編集: イヌラバ博士
- タグ: 行動学

この記事でわかること：犬が寝たまま鳴く原因は、夢を見ている「寝言」から、認知症による「夜鳴き」まで様々です。

            対処法：まず鳴き声のパターンを観察し、病的な原因を除外してから、環境改善や獣医師への相談を検討しましょう。

            注意点：苦しそうな声や長時間続く場合は、早めに動物病院を受診することが大切です。

        

        「ウーン、ウーン」深夜2時。隣で眠る愛犬のうなり声に目が覚めた経験、ありませんか？ 私が動物病院で働いていた頃、「うちの子、寝ながら変な声を出すんです」という相談を週に何件も受けていました。実は、この行動には驚くほど多様な理由が隠されているのです。

        
            ## 記事の要約

            犬が寝たまま鳴く行動は、単なる寝言から認知症まで幅広い原因があります。レム睡眠中の夢による寝言は正常な現象ですが[1]、高齢犬では認知症による夜鳴きの可能性も。15～16歳以上の犬の約70％に認知症の症状が見られるという報告もあります[2]。鳴き声のパターンや随伴症状を観察し、原因に応じた対処が必要です。

        

        ## 夢の中で走る愛犬たち―寝言のメカニズム

        犬にも人間と同じようにレム睡眠とノンレム睡眠があることをご存知でしょうか。2015年の春、私は夜勤中にケージで眠る入院犬たちの観察記録をつけていました。するとパグのジロウ君が「ワフワフ」と小さく吠えながら、四肢をピクピク動かしているのです。

        まるで夢の中で誰かを追いかけているような動き。実際、犬の睡眠研究では、レム睡眠期に70～80％の確率で夢を見ている可能性が示唆されています[3]。しかも面白いことに、大型犬の方が小型犬より長い睡眠時間を必要とする傾向があるんです。

        「でも、うちの子の寝言って正常なの？」

        そう心配される飼い主さんも多いでしょう。基本的に、以下のような特徴があれば正常な寝言と考えて大丈夫です：

        
            - 短時間（数秒～1分程度）で収まる

            - 声のトーンに変化がある（高い声、低い声など）

            - 足や尻尾もピクピク動く

            - 起こすとすぐに止まる

        

        ### いびきと寝言を見分ける重要性

        ところが、ここで注意したいのが「いびき」との違いです。規則的な「グーグー」という音は寝言ではありません。特にブルドッグやパグなどの短頭種以外でいびきが聞こえる場合は要注意[4]。

        私が経験した中で印象的だったのは、12歳のビーグル犬ポチの症例でした。飼い主さんは「最近寝言が増えた」と相談に来られましたが、よく聞いてみると規則的な雑音だったのです。検査の結果、軟口蓋過長症が判明。手術により改善しました。

        ## 警戒すべき「苦しそうな鳴き声」の正体

        「キャンキャン」という甲高い声で鳴き続ける場合、それは痛みのサインかもしれません。特に老犬では関節痛により、同じ姿勢を保つことが辛くなることがあります[5]。とはいえ、痛みだけが原因とは限りません。

        さて、ここで重要な統計をお伝えしましょう。日本での調査によると、10歳以上の犬の18％にCCD（犬の認知機能障害）が認められ、16歳以上では36％、17歳以上では実に80％に達するという報告があります[6]。

        私が忘れられないのは、柴犬のハナちゃん（当時14歳）のケースです。毎晩3時頃になると、単調な声で「アォーン、アォーン」と鳴き続けるようになりました。飼い主の田中さんは最初「きっと寂しいのね」と思っていたそうです。

        ところが詳しく問診すると、以下の症状も併発していました：

        
            - 昼間の睡眠時間が増えた（昼夜逆転）

            - 部屋の隅で動けなくなることがある

            - トイレの失敗が増えた

            - 名前を呼んでも反応が鈍い

        

        これらはまさに認知症の典型的な症状でした。

        ### 認知症による夜鳴きの特徴

        認知症による鳴き声には、独特の特徴があります。抑揚のない単調な声で、まるで自分でも何故鳴いているのか分からないような様子を見せます[7]。実は、この行動の背景には脳内の神経伝達物質の減少や、脳の構造的変化が関与していることが研究で明らかになっています[8]。

        
            ### 緊急受診が必要なケース

            以下の症状が見られる場合は、すぐに動物病院へ：

            ・激しい嘔吐や下痢を伴う

            ・体が熱い、または冷たい

            ・特定の部位を触ると激しく鳴く

            ・呼吸が荒い、苦しそう

        

        ## 環境が引き起こす不安の鳴き声

        意外に見落としがちなのが、寝床の環境による影響です。犬にとって適切な室温は20～25℃。でも実際の家庭では、この温度管理が難しいことも多いですよね。

        2018年の夏、猛暑の影響で夜間の鳴き声相談が急増しました。ある飼い主さんは「エアコンをつけっぱなしにしているから大丈夫」と仰っていましたが、実は愛犬の寝床が冷気の直撃を受ける場所にあったのです。

        環境要因による夜鳴きを防ぐためのチェックリスト：

        
            - 室温は20～25℃に保たれているか

            - 寝床は静かな場所にあるか（玄関や窓際は避ける）

            - 柔らかすぎず硬すぎない寝床か

            - 水はいつでも飲める状態か

            - 夜間のトイレアクセスは確保されているか

        

        ## 心に寄り添う対処法―実践編

        まず大切なのは、鳴き声の記録をつけることです。私がお勧めしているのは「夜鳴き日記」。時間、鳴き方、持続時間、その日の天気まで記録します。なぜ天気？と思われるかもしれませんが、気圧の変化は高齢犬の体調に大きく影響するんです[9]。

        ### 段階的アプローチの実践

        ステップ1：観察と記録（1週間）

        とにかくパターンを見つけることが重要。毎晩2時に鳴く、雨の日は鳴かない、など規則性があれば「要求吠え」の可能性が高いです。

        ステップ2：環境改善（2週間目）

        記録を基に環境を調整。例えば、毎晩2時に鳴くなら、1時45分に一度トイレに連れて行く、少量のおやつを与えるなど、先回りの対策を試みます。

        ステップ3：日中の活動増加（3週間目以降）

        昼夜逆転を防ぐため、日中の活動を増やします。ただし、高齢犬に無理は禁物。車椅子での散歩や、室内での知育玩具遊びなど、体力に合わせた刺激を与えましょう。

        実際にこの方法で改善した例をご紹介します。ゴールデンレトリバーのマックス（13歳）は、毎晩3～4時に鳴いていました。記録をつけると、必ず鳴く30分前に体位を変えようとしてもがいていることが判明。床ずれ防止マットを導入し、2時間おきの体位変換を行うことで、夜鳴きは劇的に減少しました。

        ### 薬物療法という選択肢

        環境改善でも効果がない場合、獣医師と相談の上、薬物療法を検討することもあります。ただし、鎮静剤の安易な使用は認知症を進行させる可能性があるため注意が必要です[10]。

        代わりに、以下のような選択肢があります：

        
            - DHA・EPAサプリメント（脳機能のサポート）

            - 抗酸化物質を含む療法食

            - メラトニン（睡眠リズムの調整）

            - 漢方薬（体質に合わせた処方）

        

        
            #### 飼い主さんの心のケアも大切

            夜鳴きは飼い主さんの睡眠不足や精神的ストレスにつながります。家族で交代制を取る、防音対策をする、時にはペットホテルの一時利用なども検討しましょう。一人で抱え込まないことが、愛犬との良好な関係を保つ秘訣です。

        

        ## 希望を持って―共に歩む道

        「もう限界です」そう言って泣き崩れた飼い主さんを、私は何人も見てきました。でも、適切な対処により、多くのケースで改善が見られることも事実です。

        忘れられないのは、16歳の雑種犬タロウとその飼い主・山田さんの物語です。重度の認知症で毎晩鳴き続けるタロウ。山田さんは仕事にも支障をきたし、一時は安楽死まで考えたそうです。

        しかし、獣医師、動物看護師、そしてドッグトレーナーがチームを組んで対策を立て、薬物療法と行動療法を組み合わせることで、夜鳴きの頻度は週7日から週2日まで減少。山田さんは「あの時諦めなくて本当に良かった」と、今でも時々病院に顔を見せてくれます。

        犬の寝たまま鳴く行動は、彼らからの大切なメッセージかもしれません。それが夢の中の冒険なのか、痛みの訴えなのか、あるいは認知症のサインなのか―。大切なのは、そのメッセージを正しく受け取り、適切に対応することです。

        あなたの愛犬が今夜も安らかに眠れますように。そして、もし鳴き声が聞こえたら、この記事を思い出してください。きっと、解決への第一歩が見つかるはずです。

        ## よくある質問（FAQ）

        
        
            子犬も寝言を言うのは正常ですか？
            はい、子犬の寝言は完全に正常な現象です。むしろ成犬より頻繁に見られることもあります。子犬は一日の睡眠時間が18～20時間と長く、レム睡眠の割合も高いため、夢を見て寝言を言う機会が多いのです。ただし、苦しそうな声や長時間続く場合は、体調不良の可能性もあるので注意しましょう。

        
        
        
            寝言と夜鳴きの違いはどう見分けますか？
            寝言は通常、短時間（数秒～1分程度）で、声のトーンに変化があり、起こすとすぐに止まります。一方、認知症による夜鳴きは単調な声で長時間続き、飼い主が対応しても簡単には止まりません。また、寝言は主にレム睡眠中に起こりますが、夜鳴きは覚醒状態で起こることが多いです。

        
        
        
            夜鳴きで近所迷惑が心配です。どうすればいいですか？
            まず、ご近所への事前説明をお勧めします。「高齢による症状で治療中」と伝えることで理解を得やすくなります。実際の対策としては、防音シートを窓に貼る、雨戸やシャッターを閉める、犬の寝床を家の中央部に移動するなどが効果的です。また、早めに獣医師に相談し、適切な治療を開始することが根本的な解決につながります。

        
        
        
            認知症の薬はありますか？効果はどの程度？
            日本では認知症の進行を遅らせる薬がいくつか使用されています。完治させることはできませんが、症状の改善や進行の遅延が期待できます。効果は個体差が大きく、早期に開始するほど良い結果が得られる傾向があります。DHA・EPAサプリメントや抗酸化物質を含む療法食も、補助的な効果が報告されています[11]。

        
        
        
            何歳から認知症のリスクが高まりますか？
            一般的に12歳を過ぎると発症リスクが高まります。統計では、13歳以下では5％未満ですが、14歳で7％、15歳で6％、16歳で36％、17歳以上では80％の犬に何らかの認知症症状が見られます[12]。ただし、日頃からの予防（適度な運動、脳トレーニング、適切な栄養）により、発症を遅らせることは可能です。

        

        
            ## 飼い主の声

            
            
                「うちのマルチーズ（15歳）が夜中に鳴くようになって、最初は本当に辛かったです。でも獣医さんのアドバイスで日中の活動を増やし、DHAサプリを始めたところ、3週間ほどで改善が見られました。諦めずに続けて良かったです」（東京都・Kさん）
            
            
            
                「認知症と診断されたとき、正直ショックでした。でも、症状を理解することで『困った行動』ではなく『病気のサイン』として受け止められるようになりました。防音対策をして、家族で交代しながらケアしています。まだまだ一緒にいたいから、頑張ります」（神奈川県・Tさん）
            
        

        
            ## 参考文献

            
                - Honda Dog. 犬が寝言を言う！その理由と適切な対処法とは？睡眠中に注意したい行動も紹介. Honda公式サイト. URL: https://www.honda.co.jp/dog/useful/sleep/

                - COCOペットジャーナル. 【獣医師監修】老犬が夜泣きするときに考えられる原因とは？ 2023年11月17日. URL: https://www.cocopet.jp/journal/senior/82/

                - つだ動物病院. 犬や猫たちも夢をみるのでしょうか？ 2021年6月14日. URL: https://tsuda-vet.com/犬や猫たちも夢をみるのでしょうか？/

                - ワンクォール. 犬も夢を見るの？ 寝言を言う理由は？ 適切な対処法と注意すべき行動を解説【獣医師監修】. 2023年9月28日更新. URL: https://magazine.cainz.com/wanqol/articles/talking_in_sleep_01

                - PS保険. 犬の夜鳴きの原因は？効果的な防止対策や対処法を獣医師が解説. 2024年7月9日最終更新. URL: https://pshoken.co.jp/note_dog/dog_symptom/case061.html

                - Ozawa M, et al. Physical signs of canine cognitive dysfunction. J Vet Med Sci. 2019 Dec;81(12):1829-1834. PMCID: PMC6943310

                - リアンアニマルクリニック. 老犬に多い脳の病気、認知症について｜夜鳴きや徘徊が始まったら. 2024年11月13日. URL: https://www.lien-ac.com/355

                - Prpar Katnic L, et al. Canine Cognitive Dysfunction and Alzheimer's Disease – Two Facets of the Same Disease? Front Vet Sci. 2019;6:165. PMCID: PMC6582309

                - APMA. 【専門家監修】高齢犬と夜鳴き｜ハイシニアケアの基礎知識. 2023年4月10日. URL: https://apma-yobo.org/2023/04/10/abe_column4/

                - キュティア老犬クリニック. シニア犬・老犬の認知症・痴呆. URL: https://cutia.jp/rouken-deme.html

                - Purina Institute. Cognitive Dysfunction Syndrome in dogs. 2023年11月22日. URL: https://www.purinainstitute.com/science-of-nutrition/advancing-brain-health/cognitive-dysfunction-syndrome

                - Fast R, et al. An observational study with long-term follow-up of canine cognitive dysfunction: clinical characteristics, survival, and risk factors. J Vet Intern Med. 2013;27(4):822-9. PMID: 23701137

                - 林悠. 睡眠中の脳のリフレッシュ機構を解明. 京都大学. 2021年8月27日. DOI: 10.1016/j.celrep.2021.109558. URL: https://www.kyoto-u.ac.jp/ja/research-news/2021-08-27-0

                - 日本医療研究開発機構. レム睡眠に必須な遺伝子を発見―睡眠はどこまで削れるか―. 2018年8月29日. URL: https://www.amed.go.jp/news/release_20180829.html

            

        

        
            本記事はイヌラバ博士が編集した一般情報であり、個別の診断や治療に替わるものではありません。

            愛犬に異常が見られた場合は、必ず獣医師へご相談ください。

            当サイトおよび執筆者は、本記事の情報利用によって生じたいかなる損害についても一切の責任を負いかねます。

---

本記事は一般的な情報提供であり、獣医師による診断・医療行為に代わるものではありません。急な悪化や強い異常がある場合は動物病院へ相談してください。
