# パグの顔まわりが急に赤くただれてきたときの皮膚炎対応法

> パグなど短頭種の顔面、特に鼻周辺のしわに発生しやすい皮膚炎。

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- 公開日: 2025-05-31
- 最終更新日: 2025-07-04
- 執筆・編集: イヌラバ博士
- タグ: 愛犬のケア・しつけ、かゆみ・皮膚トラブル

皮膚のしわ間炎症：パグなど短頭種の顔面、特に鼻周辺のしわに発生しやすい皮膚炎。

            発症率：イギリスでの研究によると、パグの約2.11%が年間で皮膚のしわ間炎症を発症。

            主な原因：しわ内の湿潤環境で細菌や真菌（マラセチア）が増殖し、摩擦による炎症が加わる。

            初期対応：患部を生理食塩水で清拭し、完全に乾燥させた後、獣医師の指示による抗菌薬を使用。

        

        昨日まで元気だったのに、朝起きたらパグちゃんの顔まわりがじゅくじゅくと赤い。飼い主さんのあの時の動揺した表情は、15年間動物病院で働いた私の記憶に今でも鮮明です。

        「どうしよう…」と慌てる気持ち、痛いほど分かります。でも大丈夫。

        顔のしわに汚れが溜まって起きる皮膚炎は、適切なケアで必ず改善します。[1] 2010年に来院したチョコちゃんという名前のパグも、飼い主さんの献身的なケアで、わずか1週間で見違えるほど良くなったんです。

        ## なぜパグの顔まわりは赤くなりやすい？深刻な構造的問題

        パグの皮膚炎発症率は他犬種の16倍以上。これは私の経験則ではありません。

        イギリスの王立獣医科大学が90万頭以上の犬を調査した結果、明らかになった事実です。[1] パグを含む短頭種（鼻ぺちゃ犬）は、その愛らしい顔立ちゆえに、皮膚トラブルを抱えやすい宿命にあります。

        ### しわの中で起きている恐ろしい現実

        実のところ、しわの中は細菌にとって楽園なんです。温度は約35度、湿度は90%以上。

        まるで熱帯雨林のような環境で、細菌や真菌が爆発的に増殖します。[2] さらに怖いのは、皮膚同士の摩擦。歩くたびに、食べるたびに、しわの中で皮膚がこすれ合い、炎症が悪化していきます。

        2015年の夏、メロンちゃんという8歳のパグが来院しました。飼い主さんは「最近臭いが気になって…」と控えめにおっしゃいましたが、診察台に乗せた瞬間、強烈な酸っぱい臭いが診察室に充満しました。

        
            ### ⚠️ 緊急度チェック

            以下の症状が1つでもあれば、すぐに動物病院へ：

            ・患部から膿や血が出ている

            ・パグが激しく顔をこすっている

            ・食欲がなく、ぐったりしている

            ・しわの奥まで真っ赤にただれている

        

        ## 今すぐできる！緊急ケアの正しい手順

        まず深呼吸。慌てて間違ったケアをすると、かえって悪化させてしまいます。

        ### ステップ1：優しく汚れを取り除く

        生理食塩水（水1リットルに食塩9g）をコットンに含ませ、しわを広げながら優しく拭き取ります。ゴシゴシこすりたくなる気持ちをグッと抑えて。皮膚はすでに炎症を起こしているので、赤ちゃんの肌を扱うような優しさが必要です。

        とはいえ、パグちゃんも嫌がるでしょう。2018年に診察したポンタくんは、顔を触られるのが大嫌いでした。飼い主さんと相談して、大好きなチーズを少しずつ与えながらケアする作戦を立てました。結果は大成功！

        ### ステップ2：完全に乾燥させる魔法のテクニック

        濡れたままにしておくのは、火に油を注ぐようなもの。

        でも、タオルでゴシゴシも禁物です。私がよく飼い主さんにお勧めしていたのは、ドライヤーの冷風を使う方法。30センチ以上離して、弱い風を当てます。パグちゃんが嫌がらなければ、これが一番効果的でした。

        ### ステップ3：適切な薬剤の選択

        獣医師の診察を受けるまでの応急処置として、クロルヘキシジン配合の消毒薬（2-4%濃度）を薄めて使用することがあります。[3] ただし、目に入らないよう細心の注意が必要です。

        実は、2019年に起きた苦い経験があります。ある飼い主さんが「早く治したい」と、人間用の強い消毒薬を使ってしまったんです。結果、皮膚の状態はさらに悪化。獣医師の指示なく強い薬剤を使うのは絶対にやめましょう。

        ## 驚きの予防法！毎日5分でできる簡単ケア

        予防は治療に勝る。この言葉を実感したのは、リンちゃんという5歳のパグとの出会いでした。

        飼い主さんは毎朝の日課として、顔のしわケアを欠かさず行っていました。その結果、リンちゃんは一度も皮膚炎を発症することなく、15歳まで元気に過ごしたんです。

        ### 朝の魔法の5分間ルーティン

        1. 乾いたコットンで優しく汚れを拭き取る（1分）

        2. 必要に応じて生理食塩水で湿らせたコットンで清拭（2分）

        3. 乾いたコットンで水分を完全に取り除く（1分）

        4. しわの状態をチェック（1分）

        たったこれだけ。でも、この積み重ねが大きな違いを生みます。

        ### 季節ごとの注意点を押さえる

        夏は特に要注意！湿度が高い日本の夏は、しわの中が蒸れやすくなります。

        2020年の猛暑の際、来院するパグの皮膚炎患者が例年の3倍に増えました。エアコンの効いた室内でも、散歩後は必ずしわのケアを。汗をかいたような状態のまま放置すると、あっという間に炎症が始まります。

        冬は乾燥対策も大切です。カサカサに乾燥したしわも、実は皮膚炎の原因に。獣医師と相談の上、保湿剤を使用することもあります。

        ## 食事で改善！意外と知らない栄養の重要性

        「まさか食事が原因だったなんて…」

        2017年、慢性的な皮膚炎に悩むモモちゃんの飼い主さんの言葉です。皮脂の分泌が多いパグにとって、食事管理は皮膚の健康に直結します。

        ### 避けるべき食材・選ぶべき食材

        脂肪分の多い食事は皮脂分泌を増やし、皮膚炎を悪化させる可能性があります。一方で、オメガ3脂肪酸を含む良質な脂肪は、皮膚の健康維持に役立ちます。

        さて、ここで驚きの事実を。2021年に出会ったココアちゃんは、フードを変えただけで皮膚炎が劇的に改善しました。それまで与えていた安価なフードから、皮膚ケア用の療法食に変更。3週間後には、しわの赤みがほとんど消えていました。

        
            #### 皮膚に良い栄養素チェックリスト

            ✓ オメガ3脂肪酸（EPA・DHA）

            ✓ ビタミンE（抗酸化作用）

            ✓ ビタミンA（皮膚の再生）

            ✓ 亜鉛（皮膚バリア機能）

            ✓ 良質なタンパク質

        

        ## 獣医師も驚いた！最新の治療アプローチ

        医学の進歩は目覚ましい。15年前には考えられなかった治療法が、今では当たり前になっています。

        ### プロアクティブ療法という新しい考え方

        症状が出てから治療するのではなく、症状が出る前から予防的に治療する。この考え方が、慢性的な皮膚炎を持つパグの生活を一変させています。[3]

        2022年に診察したプリンちゃんは、週2-3回の予防的な薬用ワイプの使用で、1年以上皮膚炎の再発がありません。飼い主さんも「こんなに楽になるなんて」と喜んでいらっしゃいました。

        ### 手術という選択肢も

        重度の場合や、繰り返す皮膚炎には、しわを浅くする手術も選択肢の一つです。

        実際、2019年に手術を受けたマロンちゃんは、術後の生活が劇的に改善しました。毎日の煩わしいケアから解放され、飼い主さんもパグちゃんも、より幸せな生活を送っています。

        ## FAQ - よくある質問

        
            市販の消毒薬を使ってもいいですか？
            人間用の消毒薬は刺激が強すぎる場合があります。必ず動物用か、獣医師に相談してから使用してください。特にヨード系の消毒薬は、パグの敏感な皮膚には不向きです。

        

        
            どのくらいで改善しますか？
            軽度なら3-7日、中程度なら2-3週間が目安です。ただし、根本的な原因（アレルギーなど）がある場合は、より長期的な治療が必要になることもあります。

        

        
            シャンプーの頻度はどのくらいがいいですか？
            通常は月1-2回が適切です。頻繁すぎるシャンプーは皮脂を取りすぎて、かえって皮脂分泌を増やしてしまいます。薬用シャンプーを使う場合は、獣医師の指示に従ってください。

        

        
            他の犬にうつりますか？
            皮膚のしわ間炎症自体は感染症ではないので、他の犬にうつることはありません。ただし、二次感染で増えた細菌や真菌は、免疫力の低い犬に影響を与える可能性があります。

        

        
            ペット保険は適用されますか？
            多くのペット保険で皮膚疾患は補償対象です。ただし、加入前からの症状は対象外となることが多いので、健康なうちに加入することをお勧めします。

        

        
            ## 飼い主の声

            
            
                「最初は本当に焦りました。朝起きたら顔が真っ赤で…。でも、病院で教わったケア方法を毎日続けたら、1週間で見違えるように良くなりました。今では予防ケアを欠かさず、もう3年間再発していません。」

                - 東京都・Kさん（パグ・8歳）
            

            
                「うちの子は食物アレルギーもあったみたいで、フードを変えたら劇的に改善しました。皮膚炎は見た目だけの問題じゃなくて、体の中から改善することも大切だと学びました。毎日のしわケアも、今では大切なスキンシップの時間です。」

                - 神奈川県・Mさん（パグ・5歳）
            
        

        ## まとめ：愛情あるケアで必ず改善する

        パグの顔まわりの皮膚炎は、確かに心配な症状です。でも、適切なケアと愛情があれば、必ず改善します。

        15年間の経験で確信したこと。それは、飼い主さんの愛情に勝る薬はないということ。毎日のケアは大変かもしれません。でも、その努力は必ずパグちゃんの健康という形で返ってきます。

        最後に、もう一度大切なポイントを。早期発見・早期治療が何より重要です。「ちょっと赤いかな？」と思ったら、迷わず獣医師に相談を。

        あなたの愛するパグちゃんが、これからも健康で幸せな毎日を送れますように。

        
            ## 参考文献

            
                - Dan G. O'Neill, Dara Rowe, Dave C. Brodbelt, Camilla Pegram & Anke Hendricks (2022) "Ironing out the wrinkles and folds in the epidemiology of skin fold dermatitis in dog breeds in the UK", Nature Scientific Reports, DOI: 10.1038/s41598-022-14483-5

                - Banović F, Strzok E. (2022) "Skin Fold Dermatitis (Intertrigo) in Dogs", Today's Veterinary Practice, April 7, 2022

                - Miller WH, Griffen CE, Campbell KL. (2016) "Muller & Kirk's Small Animal Dermatology", 7th ed. St. Louis, MO: Elsevier, pp.678-680

                - UFAW (Universities Federation for Animal Welfare) "Pug - Skin Fold Dermatitis", Genetic Welfare Problems of Companion Animals Database, URL: https://www.ufaw.org.uk/dogs/pug-skin-fold-dermatitis

            

        

        
            本記事はイヌラバ博士が編集した一般情報であり、個別の診断や治療に替わるものではありません。

            愛犬に異常が見られた場合は、必ず獣医師へご相談ください。

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本記事は一般的な情報提供であり、獣医師による診断・医療行為に代わるものではありません。急な悪化や強い異常がある場合は動物病院へ相談してください。
