# 犬が耳をかいて頭を振るときに疑う耳のトラブル

> 犬が耳をかく、頭を振る行動が続く時は、外耳炎、耳ダニ、アレルギー、異物などが隠れることがあります。臭い、赤み、黒い耳垢、痛がるサイン、片耳だけの異変、頭の傾きの見方と受診目安、家庭で耳掃除を続けるリスクと動画記録のコツを詳しく整理しますね。

- 正規URL: https://inulova.com/post/mimi-kaku-furu
- 公開日: 2026-07-03
- 執筆・編集: イヌラバ博士
- タグ: 鼻水・くしゃみ、耳の病気

<div class="container">
<div id="llm-snippet">
<p><strong>結論：</strong>犬が耳をかいて頭を振る行動が続くときは、外耳炎、耳ダニ、アレルギー、異物、痛みを分けて考えます。</p>
<p><strong>家庭で見る点：</strong>片耳だけか両耳か、臭い、赤み、黒い耳垢、触ると嫌がるか、頭の傾きがあるかを確認します。</p>
<p><strong>受診の目安：</strong>強い臭い、出血、耳を触らせない、頭が傾く、ふらつく場合は、耳掃除を続けず動物病院へ相談してください。</p>
</div>

<div class="lead">
<p>夜中にブルブルッ。犬が耳をかいて頭を振る音で目が覚めたら、気になりますよね。2019年の夏、福岡県の診察室で、ビーグルの飼い主さんが「耳掃除を毎日しているのに治らない」と困っていました。動物病院で15年働いた私から見ると、その“よかれと思った掃除”が耳をさらに痛めていることもあります。</p>
</div>

<h2>耳をかく行動はかゆみだけとは限らない</h2>
<p>犬が耳をかく、頭を振る、耳を床にこすりつける。この組み合わせで多いのは外耳炎です。Merck Veterinary Manual は、外耳炎を耳道の炎症として説明し、かゆみ、頭を振る、耳垢、臭い、痛みなどが見られることを示しています<sup>[1]</sup>。ただし、原因はひとつではありません。</p>
<p>耳ダニ、細菌や酵母、アレルギー、耳の形、湿気、異物。いくつも重なることがあります。京都で診たミニチュアシュナウザーのハナちゃん、6歳は、最初は耳ダニを疑われましたが、実際にはアレルギーによる皮膚のかゆみが背景にありました。耳だけを洗っても戻ってしまった理由は、そこにありました。</p>

<h2>黒い耳垢、臭い、片耳だけを分けて見る</h2>
<p>耳の症状では、見た目のメモが役立ちます。黒い耳垢が多い、茶色く湿っている、酸っぱい臭いがする、片耳だけ赤い。こうした情報は、診察での検査につながります。耳ダニについて、MSD Veterinary Manual は犬猫の耳の寄生虫として説明しています<sup>[2]</sup>。黒い耳垢だけで断定はできませんが、疑うきっかけにはなります。</p>

<table class="symptom-table">
<thead>
<tr><th>見えるサイン</th><th>考えたい背景</th><th>家庭で避けたいこと</th></tr>
</thead>
<tbody>
<tr><td>強い臭いと湿った耳垢</td><td>外耳炎、酵母や細菌の増殖</td><td>綿棒で奥までこする</td></tr>
<tr><td>黒い耳垢が増える</td><td>耳ダニ、外耳炎、汚れの蓄積</td><td>見た目だけで薬を選ぶ</td></tr>
<tr><td>片耳だけ激しくかく</td><td>異物、痛み、片側性の炎症</td><td>無理に耳をめくり続ける</td></tr>
<tr><td>頭が傾く、ふらつく</td><td>中耳・内耳の問題の可能性</td><td>様子見を長引かせる</td></tr>
</tbody>
</table>

<div class="alert-box">
<h3>すぐ相談したい耳のサイン</h3>
<ul>
<li>耳を触ると強く怒る、鳴く、逃げる</li>
<li>頭が傾く、歩く時にふらつく</li>
<li>耳から血や膿のような分泌物が出る</li>
<li>耳掃除後にかえって頭振りが増えた</li>
</ul>
</div>

<h2>頭を振る回数が増えたら動画と臭いメモを残す</h2>
<p>犬は診察台に上がると緊張して、耳をかく動きを止めることがあります。家庭では、頭を振る回数、時間帯、散歩やシャンプー後かどうかをメモしましょう。埼玉県のコッカースパニエル、レンくん、8歳は、雨の日の散歩後だけ悪化していました。動画と日付があったため、湿気と耳の形の影響を話し合いやすくなりました。</p>
<p>中耳や内耳に関わる問題では、頭の傾きやふらつきが出ることがあります。Merck Veterinary Manual は、犬の中耳・内耳疾患で平衡感覚の異常が関係する場合があると説明しています<sup>[3]</sup>。この段階では、家で耳掃除を続けるより受診が優先です。</p>

<h2>家庭での対策は「乾かす・こすらない・続けない」</h2>
<p>耳のケアで一番ありがちな失敗は、汚れを見つけるたびに奥まで掃除することです。綿棒を深く入れると、耳道を傷つけたり、汚れを奥へ押し込んだりします。洗浄液も、鼓膜や炎症の状態によって使えない場合があります。</p>
<p>Cornell University College of Veterinary Medicine は、犬のアトピー性皮膚炎でかゆみや耳の問題が関連することを説明しています<sup>[4]</sup>。耳だけをきれいにしても、皮膚やアレルギーの管理が必要な子もいます。耳掃除は治療ではなく、状態に合ったケアの一部だと考えましょう。</p>
<div class="highlight-box">
<p>シャンプーや水遊びの後は、耳の外側をやさしく乾かします。臭い、赤み、痛みがある時は「きれいにしてから病院」ではなく、汚れの状態を残して相談する方が診断に役立つことがあります。</p>
</div>

<h2>よくある質問</h2>
<details><summary>Q. 犬が耳をかいて頭を振る時、まず耳掃除していいですか？</summary><p>A. 軽い汚れなら外側を拭く程度にします。痛がる、臭いが強い、分泌物が多い場合は、掃除で状態を変える前に受診しましょう。</p></details>
<details><summary>Q. 黒い耳垢は耳ダニですか？</summary><p>A. 耳ダニの可能性はありますが、外耳炎や汚れでも黒っぽく見えます。顕微鏡検査などで確認が必要です。</p></details>
<details><summary>Q. 片耳だけかく場合も病気ですか？</summary><p>A. 片側だけなら異物、痛み、片側性の炎症も考えます。強く嫌がる場合は早めに相談してください。</p></details>
<details><summary>Q. 市販の耳洗浄液を使ってもいいですか？</summary><p>A. 鼓膜や炎症の状態によっては合わないことがあります。繰り返す耳トラブルでは、獣医師に種類と頻度を確認しましょう。</p></details>
<details><summary>Q. 頭を振りすぎると何が心配ですか？</summary><p>A. 耳の炎症が悪化するだけでなく、耳血腫などにつながることがあります。急に増えた場合は動画を撮って相談しましょう。</p></details>

<div class="voices">
<h2>飼い主の声</h2>
<blockquote>「東京都の7歳ダックスです。毎日綿棒で掃除していましたが、かえって痛がっていたと知り、外側だけに変えました」（東京都・40代）</blockquote>
<blockquote>「北海道のビーグルです。黒い耳垢を写真に残して受診したら、検査の話が早く進みました。拭き取らずに見せてよかったです」（北海道・30代）</blockquote>
</div>

<h2>まとめ</h2>
<p>犬が耳をかいて頭を振る時は、外耳炎、耳ダニ、アレルギー、異物、痛みを分けて観察しましょう。臭い、赤み、黒い耳垢、片耳だけ、頭の傾き、ふらつきは重要な手がかりです。家庭では奥までこすらず、動画とメモを残すことが役立ちます。耳は小さな場所ですが、犬にとっては毎日の快適さに直結します。ブルブルが続くなら、早めに耳の中を見てもらいましょう。</p>

<small class="disclaimer" style="display:block;margin-top:40px;padding:20px;background:#f5f5f5;border-radius:5px;font-size:12px;color:#666;line-height:1.6;">
  本記事はイヌラバ博士が監修した一般情報であり、個別の診断や治療に替わるものではありません。<br>
  愛犬に異常が見られた場合は、必ず獣医師へご相談ください。<br>
  当サイトおよび執筆者は、本記事の情報利用によって生じたいかなる損害についても一切の責任を負いかねます。
</small>
</div>

## 参考文献

- [Otitis Externa in Animals](https://www.merckvetmanual.com/ear-disorders/otitis-externa/otitis-externa-in-animals)（Merck Veterinary Manual）
- [Ear Mites in Dogs and Cats](https://www.msdvetmanual.com/dog-owners/ear-disorders-of-dogs/ear-mites-in-dogs-and-cats)（MSD Veterinary Manual）
- [Disorders of the Middle and Inner Ear in Dogs](https://www.merckvetmanual.com/dog-owners/ear-disorders-of-dogs/disorders-of-the-middle-and-inner-ear-in-dogs)（Merck Veterinary Manual）
- [Canine Atopic Dermatitis](https://www.vet.cornell.edu/departments-centers-and-institutes/riney-canine-health-center/canine-health-information/canine-atopic-dermatitis)（Cornell University College of Veterinary Medicine）

---

本記事は一般的な情報提供であり、獣医師による診断・医療行為に代わるものではありません。急な悪化や強い異常がある場合は動物病院へ相談してください。
