# 犬が花粉の時期に目をしょぼしょぼさせるようになったら注意したい症状とは

> 犬が花粉の時期に目をしょぼしょぼさせるようになったら注意したい症状とはについて、考えられる原因や背景、家庭でのケアと受診を検討する目安をイヌラバ博士がわかりやすく解説します。

- 正規URL: https://inulova.com/post/kafun-me-shobo-shoujou
- 公開日: 2025-06-12
- 最終更新日: 2025-07-01
- 執筆・編集: イヌラバ博士
- タグ: アレルギー

犬の花粉症の主な症状：目の充血、かゆみ、涙目、まぶたの腫れ

            人間との違い：くしゃみより皮膚症状が多く、目の症状は約60%で発生

            すぐにできる対策：花粉除去、人工涙液での洗浄、散歩後のケア

        

        
        
            春の診察室でのこと。「先生、うちの子が最近やたらと目をしょぼしょぼさせるんです」柴犬のハナちゃん（仮名）の飼い主さんが心配そうに話しかけてきました。診察台の上で、ハナちゃんは確かに目を細めていて、涙がポロポロ。15年間動物病院で働いてきた私は、この季節特有のあの症状だとピンときました。そう、犬にも花粉症があるんです。しかも人間とは少し違う形で現れることが多いのです。

        

        
        ## 犬も花粉症になる！知っておきたい真実

        
        ある春の朝、診察室に飛び込んできたトイプードルのモコちゃん（仮名）。目が真っ赤に充血し、まぶたが腫れぼったくなっていました。飼い主さんは「昨日の夕方散歩から帰ってきたら急に...」と慌てています。

        実は、最新の研究によると、アトピー性皮膚炎を持つ犬の約60%に眼の症状が認められることが分かっています[1]。つまり、皮膚にアレルギー症状を持つ犬の半数以上が、目にも何らかの症状を抱えているのです。

        でも、ちょっと待ってください。人間の花粉症といえば、くしゃみ、鼻水、鼻づまりが主な症状ですよね。ところが犬の場合、これらの呼吸器症状はほとんど見られません。なぜでしょうか？

        
            #### 犬と人間の花粉症の違い

            人間：鼻や呼吸器の症状が中心（くしゃみ、鼻水、鼻づまり）

            犬：皮膚や目の症状が中心（かゆみ、赤み、涙目）

            この違いは、アレルギーを引き起こす「肥満細胞」の分布場所の違いによるものです。

        

        ## 見逃しがちな犬の花粉性結膜炎のサイン

        忘れもしない2021年の春、ゴールデンレトリバーのジョン君（仮名）が来院しました。飼い主さんは「最近元気がない」という主訴でしたが、よく観察すると目を頻繁にこすっていることに気づきました。

        犬のアレルギー性結膜炎の診断には、「充血」「まぶたの腫れ（浮腫）」「かゆみ」の3つの症状が重要であることが、2023年の研究で明らかになっています[2]。しかし問題は、犬は痛みやかゆみを隠す傾向があることです。

        ### 初期症状のチェックポイント

        
            #### 愛犬の目をチェック！

            
                - 目を細めることが増えた

                - 涙の量が増えた（涙やけがひどくなった）

                - 白目が赤くなっている

                - まぶたが腫れぼったい

                - 前足で顔をこする仕草が増えた

                - 顔を床や壁にこすりつける

                - 目やにが増えた（透明〜白っぽい）

            

        

        さて、ここで重要なのは、これらの症状が「季節性」を持っているかどうかです。とある研究では、犬の花粉症の原因として、スギ、ヒノキ、ブタクサ、イネ科植物などが挙げられています。特にブタクサは、世界中で犬のアレルギー症状を引き起こすアレルゲンとして知られています。

        ## なぜ春になると症状が出るのか

        2019年の春、私が担当していた地域で、犬の眼科疾患が急増しました。カルテを見返すと、その多くが3月から5月に集中していたのです。これは偶然ではありません。

        花粉飛散のピークは地域によって異なりますが、一般的に：

        
            - 2月〜4月：スギ花粉（西日本から東日本へ）

            - 3月〜5月：ヒノキ花粉

            - 5月〜10月：イネ科植物

            - 8月〜11月：ブタクサ

        

        ふと思い出すのは、ミニチュアシュナウザーのリンちゃん（仮名）の症例です。毎年4月になると決まって目が真っ赤になり、10月にもまた同じ症状が。まさに花粉カレンダーと一致していました。

        ## 花粉症になりやすい犬種はいるの？

        実は、特定の犬種が花粉症になりやすいことが分かっています。私の15年の経験でも、確かに診察する機会が多い犬種がありました。

        
            ## 花粉症になりやすい犬種TOP6

            
                - 柴犬 - 日本犬の中でも特にアレルギー体質が多い

                - フレンチ・ブルドッグ - 皮膚が敏感で目の周りも影響を受けやすい

                - ウエスト・ハイランド・ホワイト・テリア - アトピー体質が多い

                - シー・ズー - 目が大きく露出部分が多い

                - ゴールデン・レトリバー - アレルギー体質の個体が増えている

                - パグ - 短頭種で目が突出しているため花粉が付着しやすい

            

        

        ただし、これらの犬種以外でも花粉症になる可能性は十分にあります。実際、雑種犬でも多くの症例を診てきました。

        ## 危険！放置すると起こる合併症

        「たかが目のかゆみ」と軽く考えてはいけません。2020年の春、重度の角膜潰瘍で運ばれてきたビーグルのタロウ君（仮名）のことは今でも忘れられません。

        最初は軽い結膜炎だったそうですが、かゆみに耐えきれず前足で激しくこすり続けた結果、角膜に深い傷ができてしまったのです。幸い手術で視力は保てましたが、あと少し遅ければ失明の危険もありました。

        
            ### ⚠️ こんな症状が出たらすぐ病院へ

            
            ・目を開けられない、または完全に閉じている

            ・黄色や緑色の目やにが大量に出る

            ・角膜（黒目）が白く濁っている

            ・目の表面に傷や凹凸が見える

            ・激しい痛みで触らせない
            

        

        ## 今すぐできる！花粉から愛犬の目を守る方法

        ### 散歩のタイミングを工夫する

        ある日の診察で、「どうしても朝の散歩で症状がひどくなる」という相談を受けました。実は花粉の飛散量には時間帯による違いがあるんです。

        花粉が多い時間帯：

        
            - 午前11時〜午後2時（気温が上がり花粉が舞い上がる）

            - 午後5時〜7時（地面に落ちた花粉が再び舞い上がる）

        

        おすすめの散歩時間：

        
            - 早朝（午前6時〜8時）

            - 夜間（午後8時以降）

            - 雨上がり（花粉が地面に落ちて飛散量が少ない）

        

        ### 散歩後のケアが重要！

        忘れられないエピソードがあります。マルチーズのユキちゃん（仮名）の飼い主さんが実践していた「散歩後ルーティン」が素晴らしかったんです。

        
            - 玄関前で体を拭く
                濡れタオルで全身を優しく拭き、花粉を落とす

            

            - 足を洗う
                肉球の間までしっかり洗い、花粉を室内に持ち込まない

            

            - 目の周りを清拭
                ぬるま湯で濡らしたガーゼで目の周りを優しく拭く

            

            - 人工涙液で洗眼
                獣医師から処方された人工涙液で目を洗い流す

            

        

        このケアを始めてから、ユキちゃんの症状は劇的に改善しました。

        ### 室内環境の整備

        実は、室内でも油断できません。飼い主さんが外から持ち込む花粉も無視できない量になります。

        
            #### 室内の花粉対策

            
                - 空気清浄機を24時間稼働（HEPAフィルター搭載のもの）

                - 窓は極力開けない（換気は花粉の少ない時間帯に）

                - 洗濯物は室内干し

                - 掃除機は排気がクリーンなサイクロン式を使用

                - 床は水拭きで花粉を除去

            

        

        ## 動物病院での治療法

        症状が改善しない場合は、やはり専門的な治療が必要です。最新の研究では、犬用の抗ヒスタミン点眼薬の有効性が確認されています[3]。

        ### 主な治療オプション

        
            - 抗アレルギー点眼薬
                かゆみと炎症を抑える。1日2〜3回の点眼が基本。

            

            - ステロイド点眼薬
                重度の炎症に使用。長期使用は避ける。

            

            - 免疫抑制剤点眼薬
                シクロスポリンやタクロリムス。長期管理に適している。

            

            - 全身療法
                アポキル錠やサイトポイント注射など、全身のアレルギー症状も改善。

            

        

        とはいえ、薬だけに頼るのではなく、環境改善と組み合わせることが大切です。

        ## 飼い主さんができる予防策

        15年の経験から言えることは、「予防に勝る治療なし」ということ。特に花粉症は、しっかりとした予防で症状を大幅に軽減できます。

        ### シーズン前からの準備

        毎年2月になると、常連の飼い主さんたちが「そろそろあの季節ですね」と来院されます。花粉シーズンが始まる2週間前から予防的な点眼を始めることで、症状を軽く抑えられることが多いのです。

        ### 犬用ゴーグルという選択肢

        さて、ここでちょっと変わった対策をご紹介。2022年の春、フレンチブルドッグのブル君（仮名）が、なんと犬用ゴーグルをつけて来院しました！

        最初は「えっ？」と思いましたが、飼い主さんによると散歩中の症状が劇的に改善したとのこと。確かに物理的に花粉をブロックする方法としては理にかなっています。ただし、すべての犬が嫌がらずにつけてくれるわけではないので、愛犬の性格を見極めて試してみてください。

        
        ## よくある質問

        
        
            Q1. 犬の花粉症は人間にうつりますか？
            いいえ、うつりません。花粉症はアレルギー反応であり、感染症ではないため、犬から人間へ、また人間から犬へうつることはありません。ただし、同じ環境で生活していれば、人も犬も同じ花粉にさらされるため、両方が花粉症になることはあります。

        

        
            Q2. 目薬は人間用を使ってもいい？
            絶対にやめてください。人間用の目薬には犬に有害な成分が含まれていることがあります。特に血管収縮剤入りの目薬は、犬の眼圧を上昇させる危険があります。必ず獣医師に処方された、または犬用として販売されている製品を使用してください。

        

        
            Q3. 花粉症は治りますか？
            残念ながら、アレルギー体質そのものを完全に治すことは困難です。しかし、適切な管理と治療により、症状をコントロールし、快適に過ごすことは十分可能です。減感作療法（アレルゲン免疫療法）により、症状が大幅に改善する例もあります。

        

        
            Q4. 室内犬でも花粉症になりますか？
            はい、なります。飼い主さんの衣服や髪の毛、開けた窓から入る花粉、換気扇から侵入する花粉など、完全に花粉をシャットアウトすることは不可能です。ただし、室内飼育の方が屋外飼育よりも花粉への暴露量は少なく、症状も軽い傾向があります。

        

        
            Q5. 子犬の頃から予防できることは？
            生後6ヶ月頃から花粉への暴露を適度にコントロールすることで、過剰な免疫反応を防げる可能性があります。また、腸内環境を整えることでアレルギー体質になりにくくなるという研究結果もあります。良質なフードを与え、適度な運動と清潔な環境を保つことが大切です。

        

        
        
            ## 飼い主さんからの体験談

            
            
                「うちのプードルが毎年春になると目をショボショボさせていて...最初は老化かと思っていました。でも病院で花粉症と診断されて、散歩の時間を変えたり、帰宅後に目を洗うようにしたら、見違えるように元気になりました。もっと早く気づいてあげればよかった。」（埼玉県・Mさん）
            

            
                「柴犬を飼っていますが、3歳の春から急に目が赤くなるようになりました。人間用の空気清浄機を犬の寝床の近くに置いて、散歩後は必ず体を拭くようにしています。薬も使っていますが、日々のケアが一番大切だと実感しています。」（千葉県・Yさん）
            
        

        
        ## 愛犬の目の健康は、毎日の観察から

        15年間、数え切れないほどの犬たちの目を診てきました。その経験から断言できることは、早期発見・早期治療の重要性です。

        忘れもしない、ある春の日。重度の角膜潰瘍で失明寸前だったコーギーのコロちゃん（仮名）。飼い主さんは涙ながらに「もっと早く気づいていれば」と。でも、その後の献身的なケアで、コロちゃんは片目の視力を保つことができました。

        犬は「目がかゆい」「見えにくい」とは言えません。だからこそ、私たち人間が小さなサインを見逃さないことが大切なのです。春の陽気に誘われて楽しく散歩する愛犬。その澄んだ瞳を守るのは、他でもない、あなたです。

        今年の春も、きっと花粉は飛ぶでしょう。でも、正しい知識と愛情があれば、愛犬と一緒に快適な春を過ごせるはずです。さあ、今日から始めましょう。愛犬の目の健康チェックを。

        
        
            ## 参考文献

            
                - Lourenço-Martins AM, et al. Allergic conjunctivitis and conjunctival provocation tests in atopic dogs. Vet Ophthalmol. 2011;14(4):248-56. doi: 10.1111/j.1463-5224.2011.00874.x. PMID: 21733066

                - Delgado E, et al. Diagnostic approach and grading scheme for canine allergic conjunctivitis. BMC Vet Res. 2023;19(1):35. doi: 10.1186/s12917-022-03561-5. PMID: 36737781

                - Mamo et al. Efficacy of the topical antihistamine olopatadine in dogs with experimentally induced allergic conjunctivitis. Veterinary Ophthalmology. 2024. doi: 10.1111/vop.13168

                - Sebbag L, et al. Histamine-induced conjunctivitis in dogs: A model to investigate therapeutic interventions for ocular allergy. Front Pharmacol. 2019;10:752. doi: 10.3389/fphar.2019.00752. PMID: 31354477

            

        

        
        
            本記事はイヌラバ博士が編集した一般情報であり、個別の診断や治療に替わるものではありません。

            愛犬に異常が見られた場合は、必ず獣医師へご相談ください。

            当サイトおよび執筆者は、本記事の情報利用によって生じたいかなる損害についても一切の責任を負いかねます。

---

本記事は一般的な情報提供であり、獣医師による診断・医療行為に代わるものではありません。急な悪化や強い異常がある場合は動物病院へ相談してください。
