# 犬の鼻水が黄色・緑色のときに考えられる病気

> 犬の鼻水が黄色・緑色のときに考えられる病気について、考えられる原因や背景、家庭でのケアと受診を検討する目安をイヌラバ博士がわかりやすく解説します。

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- 公開日: 2025-11-29
- 執筆・編集: イヌラバ博士
- タグ: 鼻水・くしゃみ、感染症

犬の鼻水が黄色や緑色のとき、考えられる主な病気

膿性鼻汁（黄色・緑色の鼻水）は細菌感染、真菌感染（アスペルギルス症）、異物の存在、歯周病からの波及、腫瘍などが原因として挙げられます。ウイルス性疾患（ジステンパーなど）の二次感染として発症することも少なくありません。片側性か両側性か、血液の混入があるかなどで原因が絞り込まれるため、2〜3日以上続く場合は獣医師の診察を受けてください。

「うちの子、今朝から黄色っぽい鼻水が…」。そんな心配を抱えて、スマホで検索されている方も多いのではないでしょうか。私が千葉県の動物病院で働いていた2016年の冬、まさに同じ症状で来院した6歳のゴールデン・レトリーバーを担当しました。結果的にその子は鼻腔内異物だったのですが、最初は「風邪かな」と3週間も様子を見ていたのです。透明な鼻水と違い、黄色や緑色に変わった時点で何らかの感染が起きている可能性が高く、放置すると慢性化してしまうこともあります。

### ⚠️ すぐに獣医師へ相談すべきサイン

以下の症状がある場合は、当日中の受診をお勧めします。39.5℃以上の発熱がある／食欲が著しく低下している／鼻血が混じっている／顔の腫れや左右非対称がある／呼吸が苦しそう（開口呼吸）／けいれんや意識障害がある。

## 黄色・緑色の鼻水が示す体の変化

膿性鼻汁と呼ばれる黄色や緑色の鼻水は、白血球や死滅した細菌を含んでいます。つまり、体が何かと戦っている証拠なのです。2014年にウィーン獣医科大学のPlickertらが発表した105頭の犬を対象とした後ろ向き研究では、膿性成分を含む鼻汁は非特異的鼻炎と異物に多く見られ、特に症状の持続期間が長いほど膿性化しやすいことが報告されています[1]。

さて、この「膿」という言葉を聞くと不安になるかもしれません。でも実のところ、これは免疫系がきちんと働いている証拠でもあるのです。問題は、その原因が何かということ。私が2011年に埼玉の病院で経験したケースでは、飼い主さんが「鼻水の色が変わった」と気づいて来院したことで、初期段階の真菌感染を発見できました。あのとき「気のせいかも」と放置していたら、骨まで侵食されていた可能性があります。

### 透明な鼻水との決定的な違い

透明でさらさらした鼻水は、漿液性鼻汁と呼ばれます。アレルギー反応や軽い刺激、興奮時に見られることが多く、それ自体は深刻な問題ではないことがほとんどです。WebMDの獣医学情報によれば、透明な鼻水はアレルギーが最も一般的な原因とされています。一方、黄色や緑色に変化した時点で、細菌や真菌の感染が加わっている可能性が高まります。Merck獣医マニュアルでは、ウイルス感染後に細菌が二次的に感染するパターンが典型的であると説明されています[2]。

鼻水の特徴考えられる原因緊急性
透明・水っぽいアレルギー、軽度の刺激、興奮低（様子見可）
白〜クリーム色初期の炎症、慢性鼻炎中（1週間以内に受診）
黄色・緑色細菌感染、真菌感染、異物高（2〜3日以内に受診）
血液混じり腫瘍、真菌症、異物、外傷非常に高（早急に受診）

## 膿性鼻汁を引き起こす7つの病気

### 細菌性鼻炎と二次感染

犬の鼻炎で最も多いのは、ウイルス感染に続発する細菌性の二次感染です。Merck獣医マニュアルによると、犬では純粋な細菌性鼻炎はまれであり、ほとんどがウイルス（ジステンパー、アデノウイルスなど）による粘膜障害の後に細菌が侵入するパターンです[2]。私が2019年に神奈川の病院で対応した症例では、ケンネルコフから回復したと思われた柴犬が1週間後に黄色い鼻水を出し始め、細菌培養の結果、ボルデテラ・ブロンキセプティカと大腸菌の混合感染が確認されました。

培養検査で頻繁に検出される菌としては、ブドウ球菌属、連鎖球菌属、パスツレラ属、大腸菌、緑膿菌などがあります。モントリオール大学の80頭を対象とした研究でも、これらの菌が慢性鼻疾患の犬から高頻度で分離されています[3]。

### 鼻腔内真菌症（アスペルギルス症）

真菌感染は見逃されやすい疾患のひとつです。Journal of Veterinary Internal Medicineに掲載された研究によれば、副鼻腔アスペルギルス症は犬の鼻疾患の12〜34％を占めるとされています[4]。原因となるAspergillus fumigatusは土壌中に普通に存在するカビで、健康な犬なら問題になりませんが、何らかの理由で鼻腔内の防御機構が弱まると感染が成立します。

典型的な症状は、強い臭いを伴う粘液膿性〜出血性の鼻汁、鼻鏡の潰瘍形成と色素脱失、顔面の痛みです。コリー、グレーハウンド、ダックスフンドなど鼻の長い犬種に多く、平均発症年齢は4.4歳と若い犬に多い傾向があります。私が2017年に担当した札幌からの転院症例は、8か月間「アレルギー」として治療されていましたが、CT検査で鼻甲介の著しい破壊が見つかりました。あのときの飼い主さんの落胆した表情は今でも忘れられません。

#### 真菌症を疑うべき3つの特徴

（1）片側から始まり、その後両側に広がる鼻汁　（2）抗生物質を何度変えても改善しない　（3）鼻先の皮膚がただれて色が薄くなっている

### 鼻腔内異物

草の種、小枝、植物の破片などが鼻腔内に入り込むことは珍しくありません。2014年のPlickertらの研究では、105頭中21頭（20％）が異物による鼻汁でした[1]。異物が存在する犬は比較的早期に来院する傾向があり、くしゃみが頻発するのが特徴です。私の経験では、散歩後に急にくしゃみが止まらなくなったという訴えで来院し、エノコログサの穂先が鼻腔奥に刺さっていた例が印象に残っています。

異物が長期間放置されると、周囲に肉芽組織が形成されて摘出が困難になり、慢性的な膿性鼻汁の原因となります。片側だけの黄色い鼻水が続く若い犬では、まず異物の可能性を考えるべきです。

### 歯周病と口鼻瘻管

上顎の歯、特に犬歯や第四前臼歯の歯根膿瘍が進行すると、口腔と鼻腔の間に穴（瘻管）が形成されることがあります。dvm360誌の解説記事によれば、この口鼻瘻管はダックスフンドに特に多く見られ、慢性的なくしゃみと片側性の鼻汁が主な症状です[5]。

飼い主さんからよく聞くのは、「食事の後にくしゃみが増える」という訴えです。これは食べ物の粒子が瘻管を通じて鼻腔に入るためで、口鼻瘻管の典型的なサインといえます。2015年に岐阜大学の研究グループが報告した犬の口鼻瘻管モデルの研究でも、歯周病による骨吸収がこの病態の主因であることが確認されています[6]。

### 鼻腔内腫瘍

高齢犬で片側性の膿性〜血性鼻汁が続く場合、腫瘍の可能性を考える必要があります。犬の鼻腔腫瘍の約3分の2は腺癌や扁平上皮癌などの悪性腫瘍であり、残りの3分の1が肉腫です。PetMDの解説によれば、鼻腔腺癌は局所での浸潤性が強いものの、遠隔転移は比較的少ないとされています。

National Canine Cancer Foundationの情報では、鼻腔腫瘍は全犬の腫瘍の約1％を占め、発症の平均年齢は10歳です。注目すべきは予後に関するデータで、鼻出血を伴う犬の生存期間中央値は88日であるのに対し、鼻出血がない犬では224日と大きな差があります。早期発見がいかに重要かがわかります。

### 犬ジステンパー

ワクチン接種率の向上により減少傾向にありますが、未接種や免疫不全の犬では依然として注意が必要です。American Veterinary Medical Associationによると、ジステンパーは約50％の犬で死亡に至る深刻な疾患です。初期症状として漿液性の鼻汁が出ますが、二次感染が加わると粘液膿性に変化します[7]。

Merck獣医マニュアルの記載では、感染後3〜6日で最初の発熱と白血球減少が起こり、その後、鼻汁・目やに・元気消失・食欲低下が現れます[2]。神経症状（筋肉のピクつき、けいれん）が加わると予後は非常に厳しくなります。私が2012年に担当した子犬は、保護施設から引き取られた直後にジステンパーを発症し、必死の治療にもかかわらず助けられませんでした。ワクチン接種の大切さを痛感した経験です。

### リンパ形質細胞性鼻炎

特発性リンパ形質細胞性鼻炎（LPR）は、原因不明の慢性炎症性疾患です。他の原因が除外された上で、組織検査でリンパ球と形質細胞の浸潤が確認されて診断されます。Cohn（2020年）のVeterinary Clinics of North America誌のレビューでは、この疾患の治療にはプレドニゾロンが最も一般的に使用され、メロキシカムとの併用療法も検討されるとしています[8]。

この疾患の厄介なところは、完治が難しく、長期的な管理が必要になることです。とはいえ、適切な治療で症状をコントロールできるケースは多いので、諦めずに獣医師と相談してください。

## 片側か両側かで絞り込む原因

鼻汁が片側だけか、両側から出ているかは、原因を推測するうえで重要な手がかりになります。2009年の南アフリカ獣医師会誌に掲載されたLobettiの研究（75頭）では、異物と歯周病関連の鼻疾患は片側性であることが多く、リンパ形質細胞性鼻炎は両側性であることが多いと報告されています[9]。

ただし、腫瘍や真菌症は最初は片側から始まっても、進行すると両側に広がることがあります。Merck獣医マニュアルでも、腫瘍、真菌症、慢性炎症性鼻炎は片側性の鼻汁から始まり、やがて両側性となるパターンが多いと説明されています[2]。

片側性が多い疾患両側性が多い疾患
異物ウイルス感染（初期）
歯周病・口鼻瘻管細菌性二次感染
腫瘍（初期）リンパ形質細胞性鼻炎
真菌症（初期）アレルギー性鼻炎

## 動物病院で行われる検査

慢性的な鼻汁の原因を突き止めるには、複数の検査を組み合わせる必要があります。モントリオール大学の80頭を対象とした研究では、レントゲン、内視鏡、細菌・真菌培養、組織検査を組み合わせても、36.3％の症例では確定診断に至らなかったと報告されています[3]。

### 画像診断

レントゲンは第一選択として行われることが多いですが、CT検査の方が鼻腔内の構造を詳細に評価できます。Veterinary Radiology & Ultrasound誌の報告では、CTで異物を確信をもって同定できたのは40例中14例（35％）にとどまり、異物が見えなくても存在を否定できないことが示されています。とはいえ、鼻甲介の破壊や粘膜肥厚といった周囲の変化を評価するには非常に有用です。

### 鼻内視鏡検査（鼻鏡検査）

全身麻酔下で内視鏡を鼻腔内に挿入し、直接観察と組織採取を行います。2010年のVeterinary Sciences誌に掲載されたイタリアの研究（54頭）では、内視鏡所見と組織診断の一致率はCohen's kappa係数で0.73と良好な相関を示しました。腫瘍か炎症かの鑑別において、内視鏡は重要な役割を果たします。

### 培養検査と組織検査

細菌・真菌培養は原因菌の同定と適切な薬剤選択に必要です。ただし、Aspergillus属は健康な犬の鼻腔にも常在するため、培養陽性だけでは診断確定にはなりません。真菌感染の診断には、画像所見、内視鏡所見、培養または組織診断のうち少なくとも2つが一致する必要があります。

## 自宅でできるケアと注意点

膿性鼻汁が出ている犬に対して、飼い主さんができることは限られています。最も大切なのは、早めに獣医師の診察を受けることです。とはいえ、受診までの間や治療中に以下のケアを行うことで、愛犬の負担を軽減できます。

まず、鼻周りを清潔に保つこと。湿らせた柔らかいガーゼで優しく拭き取ってあげてください。乾燥して固まった分泌物は無理に剥がさず、蒸しタオルで温めてから除去します。加湿器を使って部屋の湿度を上げることも、呼吸を楽にするのに役立ちます。

私が飼い主さんによくお伝えしていたのは、「鼻水の写真を撮っておいてください」ということです。色や量の変化は診断の手がかりになりますし、どのように変化したかを獣医師に正確に伝えることができます。

### やってはいけないこと

人間用の点鼻薬や市販の風邪薬を使用しないでください。犬には有害な成分が含まれている可能性があります。また、綿棒を鼻の奥まで入れる行為も、粘膜を傷つける恐れがあるため避けてください。

## よくある質問

犬の黄色い鼻水は何日様子を見てよいですか？
黄色や緑色の鼻水は細菌感染のサインである可能性が高いため、2〜3日以内に改善しなければ獣医師の診察を受けてください。発熱や食欲低下を伴う場合は当日の受診を推奨します。特に高齢犬や持病のある犬では、早めの対応が重要です。

片方の鼻だけから黄色い鼻水が出る場合、何が考えられますか？
片側性の膿性鼻汁は、異物の存在、歯周病からの波及（口鼻瘻管）、真菌感染症、または腫瘍の可能性があります。Plickertらの研究では、異物と鼻腔腫瘍の犬は主に片側性の鼻汁を示しました[1]。若い犬では異物や真菌症、高齢犬では腫瘍を念頭に置く必要があります。

犬の緑色の鼻水と透明な鼻水の違いは何ですか？
透明な鼻水はアレルギーや軽度の刺激が原因であることが多く、通常は様子を見られます。一方、緑色や黄色の鼻水は白血球や細菌を含む膿であり、細菌感染や真菌症など治療が必要な疾患を示唆します。色の変化は体が感染と戦っている証拠です。

犬ジステンパーと細菌性鼻炎の見分け方はありますか？
ジステンパーは鼻汁に加えて、高熱、元気消失、目やに、下痢、後期には神経症状（けいれん、チック）を伴います。AVMAによれば、感染犬の約半数が死亡する重篤な疾患です[7]。細菌性鼻炎は鼻症状が主体で全身状態は比較的保たれますが、確定診断には獣医師による検査が必要です。

犬の鼻水に血が混じる場合はどうすべきですか？
鼻出血（エピスタキシス）は腫瘍、真菌感染、異物、血液凝固異常などが原因として考えられます。2005年の研究では、鼻出血を呈する犬35頭のうち19頭（54％）が腫瘍と診断されました。血液が混じる鼻水は早急な精密検査が必要であり、当日の受診をお勧めします。

## 飼い主さんの声

「7歳のシェルティが片側だけ黄色い鼻水を出すようになり、最初は風邪かと思って2週間様子を見ていました。なかなか治らないので病院に連れて行くと、鼻の奥に草の種が入っていると判明。内視鏡で取り除いてもらったら、嘘のように治りました。もっと早く行けばよかったと反省しています。」（東京都・Mさん、2021年）

「12歳のラブラドールが両側から緑色の鼻水を出し、食欲も落ちてきたので病院へ。検査の結果、鼻腔内に腫瘍が見つかりました。放射線治療を受け、今は1年半経過していますが元気に過ごしています。先生には『鼻出血がなかったのが良かった』と言われました。早期発見の大切さを実感しました。」（大阪府・Kさん、2022年）

## 参考文献

- Plickert HD, Tichy A, Hirt RA. Characteristics of canine nasal discharge related to intranasal diseases: a retrospective study of 105 cases. J Small Anim Pract. 2014;55(3):145-152. doi:10.1111/jsap.12175 PMID:24423057

- Merck Veterinary Manual. Rhinitis and Sinusitis in Dogs. 2024年版. https://www.merckvetmanual.com/

- Meler E, Dunn M, Lecuyer M. A retrospective study of canine persistent nasal disease: 80 cases (1998-2003). Can Vet J. 2008;49(1):71-76. PMID:18320982

- Ballber C, Hill TL, Bommer NX. Minimally invasive treatment of sino-nasal aspergillosis in dogs. J Vet Intern Med. 2018;32(6):2069-2073. doi:10.1111/jvim.15311 PMID:30325062

- Kressin D. What are oronasal or oroantral fistulas? dvm360. 2024年. https://www.dvm360.com/

- Nagata S, et al. Visual and histological evaluation of the effects of trafermin in a dog oronasal fistula model. J Vet Med Sci. 2022;84(1):46-53. doi:10.1292/jvms.21-0352 PMC8810320

- American Veterinary Medical Association. Canine Distemper. https://www.avma.org/

- Cohn LA. Canine Nasal Disease: An Update. Vet Clin North Am Small Anim Pract. 2020;50(2):359-374. doi:10.1016/j.cvsm.2019.11.002 PMID:31839206

- Lobetti R. A retrospective study of chronic nasal disease in 75 dogs. J S Afr Vet Assoc. 2009;80(4):224-228. doi:10.4102/jsava.v80i4.212 PMID:20458862

## 愛犬の「異変」を見逃さないために

犬は言葉で不調を訴えることができません。だからこそ、飼い主さんの「なんか変だな」という直感は大切にしてほしいのです。透明だった鼻水が黄色や緑色に変わったとき、それは愛犬の体が何かと戦っているサインかもしれません。

私が動物病院で15年間働いてきて感じたのは、早期発見・早期治療がすべてを左右するということ。2〜3日様子を見ても改善しない膿性鼻汁は、ぜひ獣医師に相談してください。たとえそれが杞憂に終わったとしても、「何もなくてよかったね」と言える方がずっといい。愛犬と少しでも長く、健やかに過ごせる日々を願っています。

  本記事はイヌラバ博士が編集した一般情報であり、個別の診断や治療に替わるものではありません。

  愛犬に異常が見られた場合は、必ず獣医師へご相談ください。

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本記事は一般的な情報提供であり、獣医師による診断・医療行為に代わるものではありません。急な悪化や強い異常がある場合は動物病院へ相談してください。
