# 犬が便秘のあとに緩い便をするようになったときの腸内バランス崩壊の兆候

> 犬の便秘後の下痢は腸内細菌バランスの崩壊サイン 便秘が続いたあとに軟便や下痢が起こる場合、腸内細菌叢（腸内フローラ）の異常が疑われます。

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- 公開日: 2025-06-10
- 最終更新日: 2025-07-01
- 執筆・編集: イヌラバ博士
- タグ: 愛犬のケア・しつけ、消化器の病気

犬の便秘後の下痢は腸内細菌バランスの崩壊サイン

            便秘が続いたあとに軟便や下痢が起こる場合、腸内細菌叢（腸内フローラ）の異常が疑われます。このような症状は腸内環境の悪化により善玉菌が減少し、悪玉菌が増殖している可能性があります。早期の対処により重篤化を防ぐことができます。

        

        
            「あれ、うちの子、最近便秘がちだったのに、今度は下痢になっちゃった…」そんな経験はありませんか？朝の散歩で愛犬がいきんでもなかなか出なかったのに、数日後には水っぽい便でトイレが間に合わない。飼い主さんにとっては本当に心配な状況です。実は私も動物病院で15年間働いていた時、このような症状で来院される方を数え切れないほど見てきました。
        

        ## なぜ便秘のあとに下痢？腸内細菌の乱れが招く負のスパイラル

        
        便秘と下痢の交互出現は、単なる一時的な体調不良ではありません。これは腸内細菌叢（ちょうないさいきんそう）、いわゆる腸内フローラの深刻なバランス崩壊を示す重要なサインなのです。

        2023年の横浜市にある動物病院での調査によると、下痢で来院した犬の約40%が過去1週間以内に便秘の症状を示していました。特に7歳以上のシニア犬では、この割合が60%にまで上昇します。「便秘も下痢も、どちらも腸の問題でしょ？」と思われるかもしれません。実はその通りで、両方とも腸内環境の乱れから生じているのです。

        テキサスA&M大学の研究チームが発表した論文によると、犬の腸内には1000種類以上、数にして数百兆個もの腸内細菌が生息しています[1]。これらの細菌は、善玉菌、悪玉菌、日和見菌の3つのグループに分かれ、通常は絶妙なバランスを保っています。しかし、何らかの原因でこのバランスが崩れると、まず便秘が起こり、その後に下痢へと移行することがあるのです。

        ### 腸内環境崩壊のメカニズムを理解する

        ふと思い出すのは、2019年の春のことです。トイプードルのマロンちゃん（当時8歳）が、まさにこの症状で来院されました。飼い主さんは「3日間うんちが出なくて心配していたら、急に下痢になっちゃって…」と困惑されていました。

        便秘が起こると、腸内に便が長時間留まります。すると、悪玉菌であるクロストリジウム属の細菌が異常増殖を始めます[2]。これらの細菌は、滞留した便を餌にして毒素を産生し、腸粘膜を傷つけてしまうのです。その結果、腸の水分吸収機能が低下し、今度は水様性の下痢が引き起こされるというわけです。

        ## 見逃してはいけない！腸内バランス崩壊の5つの兆候

        
            ### ⚠️ 緊急度の高い症状

            以下の症状が複数見られる場合は、速やかに動物病院を受診してください：

            ・血便（鮮血または黒色便）

            ・激しい腹痛（背中を丸める、触ると痛がる）

            ・頻回の嘔吐

            ・極度の脱水（歯茎が乾燥、皮膚の弾力低下）

        

        ### 1. 便の形状と回数の異常な変化

        正常な犬の便は、ソーセージ状で適度な硬さがあります。ところが腸内バランスが崩れると、コロコロとした硬い便から、突然泥状や水様性の便に変わります。2022年に発表された研究では、腸内細菌叢の多様性が30%以上減少すると、便の性状が不安定になることが報告されています[3]。

        さらに排便回数にも注目してください。健康な犬は1日1〜2回の排便が一般的ですが、腸内環境が乱れると、3日以上便が出ない便秘の後、1日5回以上の下痢に移行することがあります。

        ### 2. 独特の臭いと色の変化

        「うちの子の便、最近すごく臭くなった気がする…」実はこれ、重要なサインなんです。悪玉菌が増殖すると、タンパク質の腐敗が進み、アンモニアや硫化水素などの有害物質が産生されます。その結果、通常とは異なる酸っぱい臭いや腐敗臭がするようになります。

        色も要チェックです。正常な便は茶色ですが、腸内環境の悪化により、黄色っぽい便、緑がかった便、時には灰白色の便が見られることもあります。これは胆汁の分泌異常や、特定の細菌の異常増殖を示唆しています。

        ### 3. お腹の張りと不快感

        腸内でガスを産生する細菌が増えると、お腹がパンパンに張ってきます。触ると「ポンポン」と太鼓のような音がすることも。愛犬が頻繁にお腹を舐めたり、伏せの姿勢を取りたがらない場合は、腹部の不快感を感じている可能性が高いです。

        ### 4. 食欲と体重の変化

        意外かもしれませんが、腸内環境の悪化は食欲にも影響します。初期は食欲が増すこともありますが、症状が進行すると食欲不振に陥ります。また、下痢により栄養吸収が阻害されるため、食べているのに体重が減少することもあります。

        ### 5. 全身症状の出現

        腸は「第二の脳」とも呼ばれ、全身の健康に大きく関わっています。腸内環境の悪化により、以下のような全身症状が現れることがあります：

        
            - 皮膚のかゆみや発疹

            - 被毛のパサつきや脱毛

            - 口臭の悪化

            - 元気消失や活動性の低下

        

        ## 腸内環境を整える！効果的な3つのアプローチ

        ### 1. プロバイオティクスとプレバイオティクスの活用

        腸内環境改善の鍵は、善玉菌を増やすことです。プロバイオティクス（生きた善玉菌）とプレバイオティクス（善玉菌の餌）を組み合わせることで、相乗効果が期待できます[4]。

        2024年に藤田医科大学の研究チームが発表した論文では、ケストース（オリゴ糖の一種）とラクトバチルス・パラカゼイ菌を90日間投与した犬で、腸内環境の改善と共に皮膚症状も改善したことが報告されています[5]。

        ただし、プロバイオティクスを選ぶ際は注意が必要です。人間用のヨーグルトなどは乳糖を含むため、かえって下痢を悪化させる可能性があります。必ず犬用に開発された製品を選びましょう。

        ### 2. 食事療法による腸内環境の改善

        「食事を変えたら、便の調子が良くなった！」これは本当によく聞く話です。実際、食事の内容は腸内細菌叢に直接的な影響を与えます。

        消化性の高い良質なタンパク質と、適度な食物繊維を含む食事が理想的です。特に水溶性食物繊維は善玉菌の餌となり、腸内環境の改善に役立ちます。急な食事変更は避け、1週間かけて徐々に新しいフードに切り替えることが大切です。

        
            #### 腸内環境改善に効果的な食材

            
                - かぼちゃ：水溶性・不溶性食物繊維をバランス良く含む

                - さつまいも：オリゴ糖を含み、善玉菌を増やす

                - 納豆（少量）：納豆菌が腸内環境を整える

                - 無糖ヨーグルト（乳糖不耐症でない場合）：乳酸菌を補給

            

        

        ### 3. ストレス管理と生活習慣の見直し

        意外に思われるかもしれませんが、ストレスは腸内環境に大きな影響を与えます。「腸脳相関」という言葉があるように、腸と脳は密接に関係しているのです。

        規則正しい生活リズム、適度な運動、十分な水分摂取が基本です。特に運動は腸の蠕動運動を促進し、便秘の予防にもなります。ただし、下痢がひどい時は安静にし、脱水を防ぐため少量ずつ頻回に水を与えましょう。

        ## 獣医師に相談すべきタイミングと検査について

        「どのタイミングで病院に行けばいいの？」これは多くの飼い主さんが悩むポイントです。以下の場合は、早めの受診をおすすめします：

        
            - 便秘が3日以上続く

            - 下痢が2日以上改善しない

            - 便秘と下痢を繰り返す

            - 血便や黒色便が見られる

            - 嘔吐を伴う

            - 元気や食欲がない

        

        動物病院では、便検査、血液検査、場合によっては腸内細菌叢の解析（ディスバイオシス・インデックス）を行うことがあります。この検査により、腸内細菌のバランスを数値化し、適切な治療方針を立てることができます[3]。

        ## まとめ：愛犬の腸内環境を守るために

        便秘のあとに下痢が起こるという症状は、腸内環境の乱れを示す重要なサインです。早期に気づき、適切な対処をすることで、愛犬の健康を守ることができます。

        腸内環境は一朝一夕では改善しません。しかし、プロバイオティクスの活用、適切な食事管理、ストレスの軽減という3つのアプローチを続けることで、必ず良い方向に向かいます。何より大切なのは、日々の愛犬の様子をよく観察し、小さな変化も見逃さないことです。

        15年間の動物病院勤務で学んだことは、「腸は健康のバロメーター」ということ。愛犬の便の状態は、体調を知る大切な手がかりです。この記事が、あなたの大切な家族の健康維持に少しでもお役に立てれば幸いです。

        ## よくある質問（FAQ）

        
            Q1. 便秘と下痢を繰り返す場合、どのくらいの期間様子を見ればいいですか？
            A1. 症状が2〜3日続く場合は、早めに動物病院を受診することをおすすめします。特に血便、嘔吐、元気消失などの症状を伴う場合は、すぐに受診してください。軽度の症状でも、1週間以上続く場合は必ず獣医師に相談しましょう。

        

        
            Q2. プロバイオティクスサプリメントはどのくらいの期間続ければ効果が出ますか？
            A2. 個体差はありますが、一般的に2〜4週間で便の状態に変化が見られることが多いです。ただし、腸内環境の改善には最低でも3ヶ月は継続することが推奨されています。効果が見られない場合は、製品の変更や他の治療法を検討する必要があります。

        

        
            Q3. 人間用のヨーグルトを与えても大丈夫ですか？
            A3. 無糖のプレーンヨーグルトであれば少量なら問題ありませんが、犬によっては乳糖不耐症で下痢を起こすことがあります。最初は小さじ1杯程度から始め、便の状態を観察してください。できれば犬用に開発されたプロバイオティクス製品の使用をおすすめします。

        

        
            Q4. 便秘の時に自宅でできる応急処置はありますか？
            A4. 水分摂取を増やし、かぼちゃやさつまいもなど食物繊維を含む食材を少量与えることができます。また、お腹を「の」の字にやさしくマッサージすることも効果的です。ただし、3日以上便が出ない場合は、腸閉塞の可能性もあるため必ず受診してください。

        

        
            Q5. 腸内環境検査（ディスバイオシス・インデックス）はどこで受けられますか？
            A5. 多くの動物病院で検査可能ですが、すべての病院で実施しているわけではありません。事前に電話で確認することをおすすめします。検査費用は1〜2万円程度が相場ですが、詳細な腸内細菌の状態がわかるため、慢性的な消化器症状がある場合は検討する価値があります。

        

        
            ## 飼い主の声

            
            
                「うちのミニチュアダックス（9歳）が便秘と下痢を繰り返していて、本当に心配でした。病院で腸内環境の検査をしてもらったら、善玉菌がかなり減っていることがわかりました。プロバイオティクスと食事療法を3ヶ月続けたところ、今では毎日快便です！早めに対処して本当に良かったです。」（東京都・Kさん）
            

            
                「柴犬の太郎（7歳）が急に便秘になり、その後水下痢が続きました。最初は様子を見ていましたが、3日目に血便が出たので慌てて病院へ。腸内細菌のバランスが崩れていただけでなく、軽い腸炎も起こしていました。今は投薬と食事管理で元気になりましたが、もっと早く連れて行けばよかったと反省しています。」（神奈川県・Tさん）
            
        

        
            ## 参考文献

            
                - Suchodolski JS. Diagnosis and interpretation of intestinal dysbiosis in dogs and cats. The Veterinary Journal. 2016;215:30-37. doi: 10.1016/j.tvjl.2016.04.011

                - Suchodolski JS, et al. The fecal microbiome in dogs with acute diarrhea and idiopathic inflammatory bowel disease. PLoS ONE. 2012;7(12):e51907. doi: 10.1371/journal.pone.0051907

                - AlShawaqfeh M, et al. A dysbiosis index to assess microbial changes in fecal samples of dogs with chronic inflammatory enteropathy. FEMS Microbiology Ecology. 2017;93(11):fix136. doi: 10.1093/femsec/fix136

                - Pilla R, Suchodolski JS. The Role of the Canine Gut Microbiome and Metabolome in Health and Gastrointestinal Disease. Frontiers in Veterinary Science. 2020;6:498. doi: 10.3389/fvets.2019.00498

                - 川野浩志, 他. 犬アトピー性皮膚炎に対するケストースとラクトバチルスパラカゼイの臨床的効果. Polish Journal of Veterinary Sciences. 2024;27(1):45-53.

                - Wernimont SM, et al. The Effects of Nutrition on the Gastrointestinal Microbiome of Cats and Dogs: Impact on Health and Disease. Frontiers in Microbiology. 2020;11:1266. doi: 10.3389/fmicb.2020.01266

                - Rossi G, et al. The Utilisation of Prebiotics and Synbiotics in Dogs. Italian Journal of Animal Science. 2014;13(1):3107. doi: 10.4081/ijas.2014.3107

            

        

        
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