# 愛犬の頻尿が心配・原因と対処法

> 愛犬のおしっこが頻繁 量が多い症状は、実は14％の犬が一生のうちに経験する身近な問題です。

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- 公開日: 2025-08-06
- 最終更新日: 2026-06-09
- 執筆・編集: イヌラバ博士
- タグ: 愛犬のケア・しつけ、行動学

愛犬のおしっこが頻繁・量が多い症状は、実は14％の犬が一生のうちに経験する身近な問題です。[1]

            多尿の目安：体重1kgあたり50ml以上/日（例：体重5kgの犬なら250ml以上）

            多飲の目安：体重1kgあたり100ml以上/日（例：体重5kgの犬なら500ml以上）[2]

        

        
            「最近、愛犬がやたらとお水を飲んで、おしっこの回数も増えているみたい」そんな心配を抱える飼い主さんは少なくありません。私が動物病院で勤務していた15年間でも、特に季節の変わり目には「うちの子、おしっこが変なんです」という相談が急増していました。
        

        ## 危険な排尿サインを見逃すな！緊急性のある症状

        
            ### 即座に病院へ！生命に関わる症状

            尿が全く出ない、血尿が濃い、ぐったりしている場合は、尿道閉塞や急性腎不全の可能性があります。特にオス犬は尿道が細いため、24時間以内の治療が生命を左右します。

        

        実際に私が経験した症例では、2歳のミニチュア・シュナウザーのモカくん（仮名）が、土曜日の夜に「おしっこを何度もしようとするけど出ない」と緊急来院されました。触診すると膀胱がパンパンに膨らんでおり、即座に尿道カテーテルを挿入。小さな結石が尿道に詰まっていたのです。

排尿トラブルは「頻尿」と「多尿」に大別されます。一回の量が少なく回数が多いのが頻尿、一回の量も回数も多いのが多尿です。

        ### 頻尿（ちょこちょこ型）の特徴

        実はこの見極めが、飼い主さんには最も重要なポイント。頻尿は膀胱や尿道の局所的な問題、多尿は全身の病気が隠れている可能性が高いからです。

        
            
                
                    
                        症状タイプ
                        1回の尿量
                        回数
                        主な原因
                    
                
                
                    
                        頻尿
                        少ない
                        多い
                        膀胱炎、尿石症
                    
                    
                        多尿
                        多い
                        多い
                        腎臓病、糖尿病、クッシング症候群
                    
                
            
        

        ## 潜んでいる重大疾患〜見逃せない病気のサイン

        「ちょっと水を飲み過ぎかな」と軽く考えがちですが、実は深刻な病気の初期症状かもしれません。統計的に、犬の泌尿器疾患罹患率は6.2％と決して低くありません。[3]

        ### 慢性腎臓病〜静かに進行する恐ろしい病気

        最も見逃されやすいのが慢性腎臓病。ポメラニアンのハナちゃん（仮名、当時8歳）は、飼い主さんが「最近よく水を飲むな」程度にしか思っていませんでした。しかし血液検査で腎機能の低下が判明し、既に腎機能の70％が失われていたのです。

        慢性腎臓病の症状は段階的に現れます。初期は多飲多尿のみですが、進行すると食欲不振、体重減少、嘔吐が現れ、最終的には尿毒症で命に関わります。

        ### 糖尿病〜甘い危険信号

        糖尿病による多尿のメカニズムは興味深いもの。血液中の糖分が高くなると、腎臓がそれを排出しようとして大量の水分も一緒に失われるのです。

        私が診察したビーグルのタロウくん（仮名、6歳）は、「水入れを1日3回も替える」ほどの多飲でした。尿検査で糖が検出され、血液検査で血糖値450mg/dl（正常値70-140mg/dl）と診断。インスリン治療を開始し、現在も元気に過ごしています。

        ### クッシング症候群〜ホルモンの暴走

        副腎皮質ホルモンの過剰分泌により起こるクッシング症候群は、犬では比較的多い内分泌疾患です。特徴的な症状として、多飲多尿に加えて腹部膨満、脱毛、皮膚の薄化などが見られます。

        ゴールデン・レトリーバーのレオくん（仮名、9歳）の場合、最初は「太ったのかな？」程度でしたが、よく観察すると筋肉が落ちて脂肪だけ増えていました。ACTH刺激試験でクッシング症候群が確定し、薬物治療で症状は改善しました。

        ## 緊急度別〜こんな症状は今すぐ病院へ

        
            #### 症状別緊急度判定表

            【緊急】24時間以内

            
                - 尿が全く出ない

                - 濃い血尿

                - 激しい痛み（鳴く、うずくまる）

                - 嘔吐を伴う

            

            
            【準緊急】2-3日以内

            
                - 薄い血尿

                - 頻尿が続く

                - 食欲不振を伴う

            

            
            【要観察】1週間以内

            
                - 多飲多尿のみ

                - 元気・食欲あり

            

        

        しかし、このような判断に迷ったときは、遠慮なく動物病院に電話相談することをお勧めします。私たち獣医師も、「様子を見ていて悪化した」より「念のため早めに来てくれた」方が安心できるものです。

        ## 家庭でできる応急処置と観察ポイント

        動物病院に行くまでの間、飼い主さんにできることがあります。ただし、これらは応急処置であり、根本的な治療ではないことを理解してください。

        ### 正確な飲水量・排尿量の測定方法

        **飲水量の測定手順**：計量カップで正確に測った水を容器に入れ、24時間後の残量を差し引いて算出。複数の犬がいる場合は、できるだけ分離して測定してください。

        私がお勧めしているのは、ペットボトルを利用した方法です。500mlのペットボトルに線を引いて目盛りを作り、朝夕に確認する習慣をつけると良いでしょう。

        排尿量の測定は困難ですが、ペットシーツの重量変化で概算できます。使用前のシーツ重量を記録し、使用後との差分を計算してください。

        ### 尿サンプルの採取テクニック

        動物病院での検査には新鮮な尿が必要です。採取のコツを教えましょう。

        **採取方法**：排尿開始から中間の尿（中間尿）が理想的。清潔な容器（プリンカップなど）で採取し、2時間以内に病院へ持参してください。冷蔵保存なら12時間まで可能です。

        実は、この尿検査だけで多くの情報が得られます。比重、蛋白、糖、血液、細菌の有無など、初期診断に欠かせないデータが満載なのです。

        ## 専門的診断〜動物病院での検査の流れ

        動物病院での診断は段階的に進められます。まず問診で症状の詳細を確認し、身体検査で全身状態をチェック。その後、必要に応じて以下の検査を実施します。

        ### 基本検査パッケージ

        **尿検査**は最も重要な検査の一つ。尿比重、pH、蛋白、糖、ケトン体、血液、細菌、結晶の有無を調べます。正常な犬の尿比重は1.015-1.045ですが、腎臓病では1.030以下になることが多いです。

        **血液検査**では腎機能（BUN、クレアチニン）、肝機能（ALT、ALP）、血糖値、電解質バランスを確認。最近では、SDMA（対称性ジメチルアルギニン）という早期腎機能マーカーも利用されています。[4]

        
            
                
                    
                        検査項目
                        正常値
                        異常時の疑い
                    
                
                
                    
                        尿比重
                        1.015-1.045
                        腎機能低下（<1.030）
                    
                    
                        BUN
                        8-25 mg/dl
                        腎機能障害（>40）
                    
                    
                        血糖値
                        70-140 mg/dl
                        糖尿病（>200）
                    
                
            
        

        ### 画像診断の威力

        **腹部超音波検査**は非侵襲的で情報量の多い検査です。腎臓の大きさや構造、膀胱壁の厚さ、結石の有無を観察できます。私の経験では、超音波で2mm程度の小さな結石も発見できることがあります。

        **レントゲン検査**では骨格の異常や大きな結石、膀胱の拡張などを確認。造影剤を使用することで、より詳細な尿路の状態を把握できます。

        ## 根本治療法〜病気別アプローチ

        診断が確定したら、病気に応じた治療を開始します。ここで重要なのは、症状を抑えるだけでなく、原因を取り除くことです。

        ### 膀胱炎の治療戦略

        **細菌性膀胱炎**の場合、適切な抗生物質の選択が重要。尿培養検査で原因菌を特定し、感受性試験で最も効果的な薬剤を選びます。治療期間は通常7-14日間ですが、再発を防ぐため完全に治癒するまで継続することが大切です。

        私が担当したチワワのミミちゃん（仮名、3歳）は、大腸菌による膀胱炎でした。アモキシシリン・クラブラン酸で10日間治療し、治療終了1週間後の尿検査で完治を確認しました。

        ### 尿石症の包括的治療

        **ストルバイト結石**は療法食による溶解が可能です。Hill's s/dやロイヤルカナン pHコントロールなどの療法食を8-12週間継続し、定期的な尿検査でモニタリングします。

        しかし、**シュウ酸カルシウム結石**は溶解できないため、外科的摘出が必要。膀胱切開術により結石を除去し、再発防止のための療法食を生涯継続します。

        ### 内分泌疾患の長期管理

        **糖尿病**の治療はインスリン注射が基本。最初は入院下で血糖値の変動を観察し、個体に最適なインスリン量を決定します。家庭での血糖測定器使用も、最近では一般的になってきました。

        **クッシング症候群**では、トリロスタン（アドレスタン）による薬物治療が第一選択。ACTH刺激試験で効果を判定し、用量調節を行います。

        ## 予防医学〜再発を防ぐ生活改善

        治療と同じくらい重要なのが、再発防止のための生活管理です。これは飼い主さんの協力なしには成し得ません。

        ### 食事管理の秘訣

        **療法食の重要性**は絶対的です。「少しぐらいなら」とおやつを与えたり、家族の食事を分けたりすることで、せっかくの治療効果が台無しになってしまいます。

        私が指導したラブラドールのココちゃん（仮名、7歳）の飼い主さんは、当初療法食を嫌がる愛犬に手を焼いていました。しかし、療法食をお湯でふやかして香りを立たせたり、少量ずつ混ぜて慣らしたりすることで、最終的には喜んで食べるようになりました。

        療法食の切り替えコツ：現在のフードに新しい療法食を10%ずつ混ぜ、10日間かけて徐々に移行。急激な変更は消化不良を起こす可能性があります。

        ### 環境エンリッチメントの実践

        **ストレス軽減**は泌尿器疾患の予防に重要な要素。特に猫では明らかですが、犬でもストレスが膀胱炎の誘因となることがあります。

        実際に、引っ越し後に膀胱炎を発症したコーギーのプーちゃん（仮名、5歳）の症例では、新しい環境に慣れるまでの1ヶ月間、繰り返し膀胱炎に悩まされました。

        **環境改善のポイント**：
        - 複数の給水ポイント設置
        - 清潔なトイレ環境の維持  
        - 適度な運動機会の確保
        - 飼い主とのスキンシップ時間

        ## セルフケア技術〜日常管理のプロ技

        ### 水分摂取量アップの工夫

        多くの飼い主さんが「うちの子、水をあまり飲まないんです」と相談されます。これは確かに尿石症の大きなリスクファクターです。

        **効果的な水分摂取促進法**：
        - フードをウェットタイプに変更（水分含有量80%）
        - 水にチキンスープの素を少量添加（無塩タイプ）
        - 氷を浮かべて興味を引く
        - 流水を好む子には循環式給水器を設置

        私の患者の中で最も印象的だったのは、シーズーのマロンくん（仮名、4歳）。飼い主さんが水道から流れる水を好むことに気づき、給水器を流水タイプに変更したところ、1日の飲水量が200mlから400mlに倍増しました。

        ### 排尿パターンの記録法

        **排尿日記**をつけることで、愛犬の正常パターンを把握し、異常の早期発見につながります。記録項目は時刻、量（多/普通/少）、色、においなど。

        スマートフォンのアプリを活用すれば、記録の継続も容易になります。私がお勧めしているのは、写真機能付きのペット健康管理アプリ。尿の色も画像で記録できるため、獣医師との相談時に非常に有用です。

        
            #### 緊急時チェックリスト

            
                - 排尿姿勢を取るが尿が出ない

                - 尿に血が大量に混じる

                - 排尿時に激しく鳴く

                - ぐったりして動かない

                - 嘔吐を繰り返す

            

            これらの症状が一つでもあれば、迷わず24時間対応の動物病院へ！

        

        ## よくある質問と回答

        
            Q1. 犬のおしっこが透明に近いほど薄いのですが、大丈夫でしょうか？
            薄い尿は腎臓の濃縮能力低下を示している可能性があります。正常な犬の尿は薄い黄色で、透明に近い場合は多飲多尿の状態が考えられます。糖尿病や腎臓病の初期症状の可能性もあるため、念のため尿検査を受けることをお勧めします。特に水をよく飲むようになった場合は要注意です。

        

        
            Q2. 夜中に何度もおしっこに起きるようになりました。年齢のせいでしょうか？
            夜間頻尿は確かに高齢犬によく見られますが、単純な老化現象とは限りません。膀胱の筋肉の衰え、前立腺肥大、腎機能の低下など様々な原因が考えられます。また、認知症の初期症状として排尿パターンが変化することもあります。獣医師による詳しい検査で原因を特定し、適切な治療を受けることで改善できる場合が多いです。

        

        
            Q3. 雨の日に散歩に行けないと尿の回数が減るのですが、問題ありませんか？
            屋外でしか排尿しない犬の場合、悪天候時の排尿我慢は膀胱炎や尿石症のリスクを高めます。理想的には室内でも排尿できるよう、トイレトレーニングを行うことをお勧めします。どうしても外でしかできない場合は、雨具を着用して短時間でも外に出る、玄関先にトイレスペースを作るなどの工夫が必要です。長時間の排尿我慢は膀胱内で細菌が繁殖しやすくなるため避けてください。

        

        
            Q4. 療法食は一生続ける必要がありますか？普通のフードに戻したいのですが。
            療法食の継続期間は病気の種類によって異なります。ストルバイト結石は溶解後も再発防止のため6ヶ月〜1年程度の継続が推奨されますが、シュウ酸カルシウム結石の場合は生涯継続が基本です。慢性腎臓病や糖尿病も生涯管理が必要になります。ただし、定期検査で良好な状態が維持されていれば、獣医師と相談の上で段階的に一般食に移行できる場合もあります。自己判断での変更は絶対に避けてください。

        

        
            Q5. 多頭飼いで他の犬の水まで飲んでしまいます。飲水量の制限は必要ですか？
            基本的に水分摂取の制限は推奨されません。特に腎臓病や糖尿病の場合、水分制限は症状悪化につながる危険があります。多頭飼いの場合は個別給水システムを構築し、各犬の飲水量を把握することが重要です。給水器を複数設置し、必要に応じて分離給餌も検討してください。過度な多飲の場合は、根本原因の治療が先決であり、症状だけを抑制するのは適切ではありません。

        

        
            ## 飼い主さんの体験談

            
            
                愛犬のゴールデンレトリーバー（9歳・メス）が急におしっこの回数が増えて心配でした。最初は夏の暑さのせいかと思ったのですが、秋になっても続くので動物病院を受診。血液検査で腎機能の低下が判明し、早期の慢性腎臓病と診断されました。療法食と薬による治療で現在は安定しています。「様子を見る」のではなく、早めに受診してよかったです。
                — 東京都在住 田中さん（仮名）
            

            
                ミニチュアダックスフンド（5歳・オス）のおしっこに血が混じり、夜中に何度もトイレに行くので緊急受診しました。膀胱結石が見つかり、手術で摘出。現在は療法食を続けており、再発もありません。先生に「オスは詰まりやすいので要注意」と言われ、普段から水分を多く取らせるよう心がけています。排尿の観察の大切さを実感しました。
                — 大阪府在住 佐藤さん（仮名）
            
        

        
            ## 参考文献

            
                - はやし犬猫病院. 犬の膀胱炎の原因や症状、治療法について獣医師が解説. 2024年12月18日. 膀胱炎は犬で非常に多い疾患であり、14％の動物で一生のうち一度は病気にかかるといわれています。 https://hayashi-dcah.com/blog/169/

                - McGrotty Y. Diagnostic approach to polyuria and polydipsia in dogs. In Practice. 2019;41(7):110-111. DOI: 10.1136/inp.l4418. Polyuria (increased urine output, ie, in excess of 50 ml/kg/day) and polydipsia (increased water intake, ie, in excess of 100 ml/kg/day)

                - 価格.com. ペットの罹患率. 犬の泌尿器疾患の平均罹患率は6.2％、猫では12.0％となっています。 https://hoken.kakaku.com/pet/select/onset/

                - Yerramilli M, Yerramilli M, Obare E, Jewell DE, Hall JA. Symmetric dimethylarginine (SDMA) increases earlier than serum creatinine in dogs with chronic kidney disease (CKD). Journal of Veterinary Internal Medicine. 2014;28:1084-1085.

                - アニコム損害保険株式会社. アニコム家庭どうぶつ白書2024. 2024年12月10日公開. 犬の平均寿命は14.2歳、猫は14.5歳。 https://www.anicom-page.com/hakusho/

            

        

        
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