# 犬が寝ている人を起こしにくる行動の意味

> 犬が体をブルブルする回数が急に増えた場合、耳の炎症（外耳炎）、皮膚のかゆみ、ストレス、神経系の問題などが原因として考えられます。

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- 公開日: 2025-12-29
- 執筆・編集: イヌラバ博士
- タグ: 行動学、ストレスについて

犬が体をブルブルする回数が急に増えた場合、耳の炎症（外耳炎）、皮膚のかゆみ、ストレス、神経系の問題などが原因として考えられます。

            頭を振る動作を伴う場合は外耳炎の可能性が高く、英国の大規模調査では動物病院受診犬の約10%が外耳炎と診断されています。

            すぐに受診が必要なケース：震えが止まらない、嘔吐や下痢を伴う、ぐったりしている、何か誤飲した可能性がある場合。

        

        
            散歩から帰ってきた愛犬が、いつもより何度もブルブルッと体を振っている。「あれ、今日は多いな」と気になったことはありませんか。2019年の夏、神奈川県の動物病院で勤務していた頃、ゴールデンレトリバーのコタロウ君（当時6歳）が同じような症状で来院したことを思い出します。飼い主の田中さんは「プールで遊んだ後から、やたらブルブルするんです」とおっしゃっていました。
        

        ## なぜ犬はブルブルするのか——その生理的メカニズム

        
            そもそも犬が体をブルブル振る行動には、きちんとした理由があります。水に濡れた犬が全身を振ると、わずか4秒で被毛の水分の約70%を除去できるという報告があるのです。体温を維持するために進化した、実に効率的な乾燥システムといえるでしょう。
        

        
            ところが、濡れてもいないのにブルブルする場面もあります。寝起きにぶるっと一振りしたり、緊張する出来事の直後にブルルッと体を揺らしたり。これはストレスや興奮を「シェイクオフ」する行動と呼ばれ、犬の行動学では自己鎮静のサインとして知られています。動物病院での診察後、待合室に戻った犬がブルブルッとするのをよく見かけましたが、あれは「ふう、終わった」という緊張解放の表れなのです。
        

        
            では、問題となるのはどんな場合でしょうか。普段と比べて明らかに回数が増えた、特定の部位を気にするように振る、他の症状を伴う——こうしたときは何らかの不調が隠れている可能性があります。
        

        ## 耳のトラブルが招く頭と体のブルブル

        
            外耳炎は犬で最も多い疾患の一つです。英国で実施された大規模な疫学調査（VetCompass）によると、動物病院を受診した犬の約10.2%が外耳炎と診断されていました[1]。別の調査では、獣医療現場で遭遇する犬の7.5%から16.5%が外耳炎を主訴に来院するとも報告されています[2]。
        

        
            外耳炎になると、犬は頭を激しく振ったり、耳を掻こうとしたりします。実のところ、頭を振る動作があまりに激しいと、耳の血管が破れて耳血腫（じけっしゅ）という別の問題を引き起こすこともあるのです。2017年の梅雨時期、千葉県の病院でコッカースパニエルのモモちゃん（4歳）がまさにこの状態で来院しました。耳がパンパンに腫れ上がり、飼い主の山田さんは「最初は頭を振っているだけだったのに」と肩を落としていらっしゃいました。
        

        ### 耳の問題を疑うチェックポイント

        
            
                確認項目
                正常
                要注意
            
            
                耳の臭い
                ほぼ無臭
                酸っぱい臭い、発酵臭
            
            
                耳の内側の色
                淡いピンク
                赤み、腫れ、黒ずみ
            
            
                耳垢の量
                少量で乾燥
                大量、ベタベタ、黒い
            
            
                触ったときの反応
                嫌がらない
                痛がる、避ける
            
        

        
            垂れ耳の犬種は特に注意が必要です。前述のVetCompassの調査では、垂れ耳の犬は立ち耳の犬と比較して外耳炎のリスクが1.76倍高いことが示されています[3]。バセットハウンドやビーグル、ゴールデンレトリバー、ラブラドールレトリバーなどは好発犬種として知られています。
        

        ## 見落としがちな皮膚とストレスの関係

        
            「うちの子、最近やたらブルブルするし、体もよく掻くんです」——こうした訴えで来院する飼い主さんも少なくありません。皮膚のかゆみがあると、犬は体を振って不快感を解消しようとします。アレルギー性皮膚炎やノミ・ダニの寄生、乾燥によるかゆみなど、原因はさまざまです。
        

        
            興味深いのは、ストレスと皮膚疾患の関連性です。米国の研究では、極度の非社会的恐怖（見知らぬ環境への過剰な恐怖反応）や分離不安を抱える犬では、皮膚疾患の頻度と重症度が有意に高かったと報告されています[4]。つまり、精神的なストレスが皮膚症状として現れ、それがブルブル行動につながることもあり得るのです。
        

        
            2020年の冬、埼玉県の病院で担当したミニチュアダックスフンドのハナちゃん（5歳）のケースを紹介させてください。在宅勤務が始まって以来、飼い主の鈴木さんが外出するたびに体を震わせるようになったとのこと。分離不安が疑われましたが、同時に皮膚の状態も悪化していました。結局、行動療法と皮膚治療を並行して行うことで、ブルブルの頻度は徐々に落ち着いていきました。
        

        
            ### 緊急性の高い震えのサイン

            以下の症状を伴う場合は、様子見せずすぐに動物病院を受診してください。

            ・震えが止まらない、または徐々に強くなる

            ・嘔吐、下痢、よだれが多い

            ・ぐったりして反応が鈍い

            ・何かを食べた（誤飲）可能性がある

            ・歩き方がおかしい、ふらつく

        

        ## 神経系の問題——「シェイカー症候群」を知っていますか

        
            全身が細かく震え続ける症状が見られる場合、神経系の疾患を疑う必要があります。特発性全身性振戦症候群、通称「シェイカー症候群」は、原因不明の全身性の震えを特徴とする疾患です[5]。
        

        
            かつては「小型白色犬シェイカー症候群」とも呼ばれ、マルチーズやウエストハイランドホワイトテリアなど小型の白い犬に多いと考えられていました。しかし現在では、どんな毛色やサイズの犬にも発症することがわかっています。2022年に発表された75頭の症例研究では、雑種犬が41.3%と最も多く、次いでウエストハイランドホワイトテリア（14.7%）、コッカースパニエル（10.7%）と続きました。発症年齢の中央値は17カ月で、比較的若い犬に多い傾向が見られます[5]。
        

        
            この疾患の特徴は、ステロイド（プレドニゾロン）による治療に良好に反応することです。多くの場合、治療開始から1〜2週間で震えが改善します。ただし、長期的な投薬管理が必要になることもあるため、獣医師とよく相談しながら治療を進めることが大切でしょう。
        

        ### 頭だけが揺れる——特発性頭部振戦

        
            体全体ではなく、頭だけが上下または左右に揺れる症状もあります。特発性頭部振戦症候群（IHTS）と呼ばれるこの状態は、ブルドッグ、ラブラドールレトリバー、ボクサー、ドーベルマンなどに多く報告されています[6]。
        

        
            291頭を対象とした研究によると、発症年齢の平均は29カ月（範囲は3カ月〜12歳）で、震えの持続時間は82%のケースで5分未満でした。93%の犬は震えの最中も意識がはっきりしており、食べ物やおもちゃで気をそらすと震えが止まることもあります。多くの場合、特別な治療なしに経過観察となりますが、脳の構造的異常が隠れていることもあるため、MRI検査を勧められる場合もあります[6]。
        

        ## 高齢犬のブルブル——老化か病気か

        
            シニア期に入った犬がブルブルする回数が増えたと感じる飼い主さんは多いものです。加齢に伴う筋力の低下、関節の痛み、体温調節機能の衰えなど、複数の要因が絡み合っています。
        

        
            私が2021年に担当した13歳のゴールデンレトリバー、タロウ君のエピソードをお話しします。冬の散歩から帰宅後、何時間も震えが止まらなかったそうです。検査の結果、深刻な病気は見つからず、高齢による体温調節機能の低下が原因と考えられました。暖かい毛布でくるむと震えは落ち着きました。ただし、こうした症状が新たに現れた場合は、念のため獣医師に相談することをおすすめします。
        

        
            高齢犬では後ろ足の震えが目立つこともあります。これは筋肉量の減少や関節炎の痛みが原因であることが多いです。サプリメントや鎮痛剤、適度な運動管理で改善が期待できる場合もあるため、諦めずに対処法を探ってみてください。
        

        ## ストレス性のブルブルへの向き合い方

        
            雷や花火、来客、動物病院の待合室——こうした状況で愛犬がブルブル震えるのを見ると、心が痛みますよね。ストレス性の震えは、アドレナリンの放出による生理的反応であり、犬にとっては自然なことです[7]。
        

        
            ある研究では、雷の録音を大音量で聞かせた犬の唾液中コルチゾール（ストレスホルモン）が平均207%も上昇したと報告されています[7]。このストレス反応は40分以上持続することもあり、慢性化すると免疫機能や消化機能にも影響を及ぼす可能性があります。
        

        
            #### ストレス軽減のためにできること

            ・安心できる「隠れ家」スペースを用意する

            ・雷や花火の音を事前に録音で慣らす（脱感作訓練）

            ・フェロモン製品やサプリメントを検討する

            ・飼い主自身が落ち着いて行動する（犬は飼い主のストレスを感知します）

            ・必要に応じて獣医師に抗不安薬について相談する

        

        
            興味深いことに、犬と飼い主のストレスホルモン（毛髪中コルチゾール）には相関関係があることが示されています[8]。あなたがリラックスすれば、愛犬もリラックスしやすくなるのです。
        

        ## 受診のタイミングと伝えるべき情報

        
            「様子を見ていいのか、すぐ病院に行くべきか」——この判断は難しいですよね。以下のチェックリストを参考にしてください。
        

        
            
                状況
                対応
            
            
                水濡れ後や寝起きにブルブル、その後は普通
                経過観察でOK
            
            
                回数が明らかに増えた（2倍以上）
                1〜2日様子を見て改善なければ受診
            
            
                頭を振る、耳を掻く
                早めに受診（外耳炎の可能性）
            
            
                全身の細かい震えが止まらない
                当日中に受診
            
            
                嘔吐、下痢、ぐったり、誤飲の疑い
                すぐに受診（緊急）
            
        

        
            受診の際は、以下の情報を伝えるとスムーズです。いつから症状が始まったか、どんな状況で起こるか、食欲や排泄の変化、最近の環境変化（引っ越し、家族構成の変化など）、可能であればスマートフォンで撮影した動画。動画は診断の大きな助けになります。
        

        ## まとめ——愛犬のブルブルを見守る眼差し

        
            犬が体をブルブル振る行動は、水を切る、ストレスを発散する、不快感を伝えるなど、さまざまな意味を持っています。普段から愛犬の「いつもの回数」を把握しておくことで、異変に気づきやすくなるでしょう。
        

        
            15年間、動物病院で多くの犬たちと向き合ってきた経験から言えることがあります。「おかしいな」と感じた飼い主さんの直感は、意外と正しいことが多いのです。ブルブルの回数が増えたと感じたら、まずは耳と皮膚をチェックしてみてください。そして、何か気になることがあれば、遠慮なく獣医師に相談してほしいと思います。
        

        
            愛犬との日常の中で、ふとした変化に気づけるあなたは、きっと良い飼い主さんです。この記事が、少しでもお役に立てれば幸いです。
        

        ## よくある質問

        
            犬が1日に何回くらいブルブルするのが正常ですか？
            正常な犬は水に濡れた後や寝起き、ストレス解消時などに1日数回程度ブルブルします。ただし回数の正常値は個体差が大きく、環境や季節によっても変動します。急に回数が2倍以上に増えた場合は何らかの異常サインの可能性があります。普段から愛犬の「いつもの様子」を把握しておくことが大切です。

        

        
            ブルブルと一緒に頭を振る場合は耳の病気ですか？
            頭を振る動作を伴う場合は外耳炎の可能性が高いです。英国の調査では動物病院を受診する犬の約10%が外耳炎と診断されています[1]。耳を掻く、耳から臭いがする、耳の中が赤いなどの症状があれば早めに受診してください。放置すると耳血腫などの二次的な問題を引き起こすこともあります。

        

        
            老犬がブルブルする回数が増えたのは病気のサインですか？
            高齢犬では筋力低下や関節の痛み、体温調節機能の衰えなどが原因でブルブルが増えることがあります。これ自体は自然な老化現象の一部であることも多いです。ただし神経系の病気が隠れている場合もあるため、持続的に増加している場合や他の症状を伴う場合は獣医師への相談をおすすめします。

        

        
            ブルブルではなく細かい震えが続く場合は危険ですか？
            全身の細かい震え（トレマー）が続く場合は、低血糖、中毒、神経疾患などの可能性があり注意が必要です。特に嘔吐や元気消失を伴う場合は緊急性が高いため、すぐに動物病院を受診してください。シェイカー症候群のような治療可能な疾患もありますので、まずは診断を受けることが重要です[5]。

        

        
            ストレスでブルブルする犬にはどう対処すればよいですか？
            ストレス性のブルブルは緊張解消のための正常な反応です。原因となるストレッサーを特定し、可能であれば環境を調整しましょう。来客時や雷、花火などで頻繁に震える場合は、安心できる場所の確保やサプリメントの使用を検討してください。慢性的なストレスは健康に影響を与える可能性があるため[4]、改善が見られない場合は獣医師に相談することをおすすめします。

        

        
            ## 飼い主さんの声

            
                「うちのビーグル（7歳）がやたらブルブルするようになって心配していました。病院で診てもらったら外耳炎でした。点耳薬を2週間続けたら、ブルブルの回数も元に戻りました。早めに受診してよかったです。」——東京都・佐藤さん（2024年10月）
            
            
                「13歳のミックス犬が冬になると寒さで震えるようになりました。獣医さんに相談したら、高齢犬用の保温対策を教えてもらい、室内では服を着せるようにしています。震えはだいぶ減りました。」——大阪府・中村さん（2025年1月）
            
        

        
            ## 参考文献

            
                - O'Neill DG, Church DB, McGreevy PD, Thomson PC, Brodbelt DC. Prevalence of disorders recorded in dogs attending primary-care veterinary practices in England. PLoS One. 2014;9(3):e90501. doi: 10.1371/journal.pone.0090501

                - Bajwa J. Canine otitis externa — Treatment and complications. Can Vet J. 2019;60(1):97-99. PMID: 30651659; PMCID: PMC6294027

                - O'Neill DG, Volk AV, Soares T, Church DB, Sheridan J, Sheridan A, Maydon SE, Sheridan MJ, Brodbelt DC. Frequency and predisposing factors for canine otitis externa in the UK — a primary veterinary care epidemiological view. Can Vet J. 2021;62(9):917-925. PMID: 34488894

                - Dreschel NA. The effects of fear and anxiety on health and lifespan in pet dogs. Appl Anim Behav Sci. 2010;125(3-4):157-162. doi: 10.1016/j.applanim.2010.04.003

                - Phillipps S, DeDecker S, Gutierrez-Quintana R, Alcoverro E, Gomes SA, Goncalves R. Idiopathic generalised tremor syndrome in dogs. Vet Rec. 2022;191(9):e1734. doi: 10.1002/vetr.1734. PMID: 35700269

                - Wolf M, Bruehschwein A, Sauter-Louis C, Hartmann K, Fischer A. Clinical and Breed Characteristics of Idiopathic Head Tremor Syndrome in 291 Dogs: A Retrospective Study. Front Vet Sci. 2015;2:165463. doi: 10.1155/2015/165463

                - Grigg EK, Chou J, Parker E, Gatesy-Davis A, Clarkson ST, Hart LA. Stress-Related Behaviors in Companion Dogs Exposed to Common Household Noises, and Owners' Interpretations of Their Dogs' Behaviors. Front Vet Sci. 2021;8:760845. doi: 10.3389/fvets.2021.760845

                - Sundman AS, Van Poucke E, Svensson Holm AC, Faresjö Å, Theofanopoulou C, Roth LSV, Jensen P. Long-term stress levels are synchronized in dogs and their owners. Sci Rep. 2019;9:7391. doi: 10.1038/s41598-019-43851-x

            

        

        
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