# 犬が舌を歯で挟んだまま戻さないときの対処法

> 犬が舌を歯で挟んだまま戻さない状態は、緊急度の判断が重要です。

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- 公開日: 2025-05-15
- 最終更新日: 2025-07-10
- 執筆・編集: イヌラバ博士
- タグ: 行動学、愛犬のケア・しつけ

犬が舌を歯で挟んだまま戻さない状態は、緊急度の判断が重要です。通常、健康な犬の舌は筋肉の働きで自然に口内に収まりますが、何らかの原因で歯に挟まったままになることがあります。

            主な原因：不正咬合、歯の欠損、舌の腫れ、神経障害、口腔内の異物など

            対処法：舌の色や呼吸状態を確認し、紫色なら緊急受診。ピンク色なら冷静に観察と応急処置を実施

        

        
            愛犬がペロッと出した舌が、いつまでも歯に挟まったまま。「戻したくても戻せないの？」そんな不安な光景を目にしたことはありませんか。動物病院での15年間、私も何度となくこの症状で駆け込んでくる飼い主さんを見てきました。
        

        実は2020年の夏、茨城県の動物病院で働いていた頃のことです。[1]

        真夏の午後3時頃、パグのマロンちゃん（当時5歳）が運ばれてきました。「舌が30分以上も歯に挟まったまま戻らない」という緊急事態でした。

        
        幸い、マロンちゃんの場合は軽度の不正咬合が原因でしたが、時には深刻な病気のサインであることも。

        今回は、この「舌が歯に挟まって戻らない」現象について、原因から対処法まで詳しくお話しします。

        ## なぜ舌が挟まったまま戻らないの？驚きの5つの原因

        
        ### 1. 短頭種特有の構造的問題

        フレンチブルドッグやパグなどの短頭種は、マズル（鼻先）が短いため舌を収納するスペースが限られています。[2]

        さらに、これらの犬種は舌が相対的に長い傾向があり、物理的に口の中に収まりきらないことがあるのです。

        ふと思い出すのは、2018年に診察したペキニーズのコロちゃん。生まれつき舌が長く、常に2センチほど横から出ていました。

        ### 2. 歯の欠損や不正咬合

        歯が抜けている、特に下顎の犬歯が欠損していると、舌を支える「壁」がなくなってしまいます。[3]

        また、不正咬合（噛み合わせの異常）があると、歯と歯の間に不自然な隙間ができ、そこに舌が挟まりやすくなります。

        
        
            ### ⚠️ 緊急度チェック

            舌の色が紫色（チアノーゼ）の場合は、酸素不足の可能性があります。[4]すぐに動物病院へ！

        

        ### 3. 口腔内の炎症や腫瘍

        歯肉炎や口内炎で舌が腫れると、通常の位置に戻りにくくなることがあります。

        実際、2019年の日本小動物歯科研究会の報告では、3歳以上の犬の約80％が何らかの歯周病を抱えているとされています。[5]

        
        ### 4. 神経系の問題

        舌の動きを制御する神経（舌下神経）に障害があると、舌を自由に動かせなくなります。

        てんかん発作の前兆として、舌を出したままになることもあるのです。[6]

        ### 5. 加齢による筋力低下

        高齢犬では口周りの筋肉が衰え、舌を口内に保持する力が弱くなります。

        とはいえ、これは自然な老化現象の一つ。2021年に診た14歳のミニチュアダックスフンドのハナちゃんも、加齢とともに舌が少しずつ出るようになっていました。

        ## 今すぐできる！家庭での応急処置3ステップ

        ### ステップ1：落ち着いて観察する

        まず深呼吸。パニックになると愛犬も不安になります。

        舌の色をチェックしてください。健康的なピンク色なら、ひとまず安心です。

        呼吸は正常ですか？ハァハァと荒い呼吸でなければ、緊急性は低いでしょう。

        ### ステップ2：優しく舌を湿らせる

        清潔なガーゼやコットンを水で湿らせ、舌を優しく拭いてあげましょう。

        乾燥すると舌がさらに動かしにくくなるため、適度な湿り気を保つことが大切です。[7]

        ただし、無理に舌を押し込もうとするのは禁物！

        ### ステップ3：環境を整える

        室温を適切に保ち、新鮮な水をいつでも飲めるようにしておきます。

        もし食事の時間なら、ウェットフードや水でふやかしたドライフードを与えてみてください。[8]

        
            #### 💡 覚えておきたいポイント

            舌が出たままでも、多くの犬は問題なく生活できます。大切なのは、舌の乾燥を防ぎ、傷つけないよう注意することです。

        

        ## 動物病院ではどんな処置をするの？

        ### 詳細な口腔内検査

        獣医師は麻酔下で口腔内を詳しく調べます。

        歯周ポケットの測定、レントゲン撮影、必要に応じて生検も行います。[9]

        2022年、当院で診察したチワワのモモちゃんは、この検査で初期の口腔内腫瘍が見つかりました。早期発見できたおかげで、現在も元気に過ごしています。

        ### 原因に応じた治療

        不正咬合が原因なら、矯正器具の使用や抜歯を検討することがあります。[10]

        炎症が原因の場合は、抗生物質や消炎剤を処方します。

        実のところ、完全に治すことが難しい場合も多いのですが、適切な管理で快適に生活できるようサポートします。

        ## 予防のために今日からできること

        ### 毎日の歯磨き習慣

        歯周病予防は、舌のトラブル予防にもつながります。

        理想は毎日、最低でも週3回は歯磨きを。

        さて、歯磨きを嫌がる子も多いですよね。そんな時は、まず歯磨きガムから始めてみてください。

        ### 定期的な口腔チェック

        月に一度は愛犬の口の中をチェックしましょう。

        歯石の付着、歯肉の腫れ、口臭の変化に気づいたら、早めに獣医師に相談を。

        ### 適切なおもちゃ選び

        硬すぎるおもちゃは歯を傷つける原因に。[11]

        ヒヅメやアキレス腱、プラスチック製の硬いおもちゃは避け、適度な弾力のあるものを選びましょう。

        ## まとめ：愛犬の小さなサインを見逃さないで

        
        舌が歯に挟まったまま戻らない。

        それは単なる「ちょっとした異常」ではなく、愛犬からの大切なメッセージかもしれません。

        
        15年間の経験から言えることは、「いつもと違う」と感じたら、その直感を大切にしてほしいということ。

        愛犬の健康と幸せのために、今日から口腔ケアを始めてみませんか？

        
        きっと、あなたの愛情深い観察と適切なケアが、愛犬の快適な生活を支える大きな力になるはずです。

        ## よくある質問

        
        
            Q1. 舌が出たままでも普通に生活できますか？
            はい、多くの場合は問題なく生活できます。ただし、舌の乾燥を防ぐため、こまめに水分補給をさせたり、室内の湿度を適切に保つことが大切です。食事も工夫次第で普通に摂取できます。

        

        
            Q2. 舌を無理やり口の中に戻してもいいですか？
            いいえ、無理に押し込むのは避けてください。舌や歯茎を傷つける可能性があります。自然に戻らない場合は、獣医師に相談することをおすすめします。

        

        
            Q3. どんな犬種がなりやすいですか？
            フレンチブルドッグ、パグ、ペキニーズなどの短頭種に多く見られます。また、チワワやヨークシャーテリアなどの小型犬も、歯の問題から舌が出やすい傾向があります。

        

        
            Q4. 舌の色が変わったらどうすればいいですか？
            舌が紫色（チアノーゼ）になった場合は、酸素不足の可能性があるため緊急受診が必要です。白っぽい場合は貧血、黄色い場合は肝臓の問題が疑われるため、早めに獣医師の診察を受けてください。

        

        
            Q5. 予防のために日頃から気をつけることは？
            定期的な歯磨き、年1回以上の歯科検診、適切な硬さのおもちゃ選び、バランスの良い食事が大切です。特に3歳を過ぎたら、口腔ケアにより一層気を配りましょう。

        

        
            ## 飼い主の声

            
            
                「うちのフレブルは生まれつき舌が長くて、いつも横から出ています。最初は心配でしたが、獣医さんに『個性の一つ』と言われて安心しました。今では毎日舌を湿らせてあげるのが日課です」（東京都・Kさん）
            

            
                「12歳のトイプードルが急に舌を出したままになって焦りました。病院で調べてもらったら、下の前歯が抜けていたのが原因でした。今は定期的に口腔ケアに通っています」（神奈川県・Mさん）
            
        

        
            ## 参考文献

            
                - 日本小動物歯科研究会. 犬の歯周病に関する全国調査報告. 2019. URL: http://www.sadsj.jp/report2019.html

                - たるのどうぶつ診療所. 犬の不正咬合について. 2023. URL: https://taruno-ah.com/dental/malocclusion.html

                - 荻窪ツイン動物病院. 歯科・口腔外科. 2024. URL: https://www.ogikubo-animal.com/dental_dtl.html

                - Dennis MM, et al. Frequency of and risk factors associated with lingual lesions in dogs: 1,196 cases (1995-2004). J Am Vet Med Assoc. 2006 May 15;228(10):1533-7. PMID: 16677121

                - Hart BL, et al. Antibacterial properties of saliva: role in maternal periparturient grooming and in licking wounds. Physiol Behav. 1990 Nov;48(5):775-8. PMID: 2125128

                - Foglia Manzillo V, et al. Resolution of tongue lesions caused by Leishmania infantum in a dog treated with the association miltefosine-allopurinol. Parasit Vectors. 2009 May 5;2 Suppl 1:S6. PMID: 19426445

                - いぬのきもちWEB MAGAZINE. 犬が舌をちょろっと出していることがある？しぐさの理由、注意したい点は｜獣医師解説. 2022. URL: https://dog.benesse.ne.jp/withdog/content/?id=143609

                - 竹原獣医科医院. 犬の歯周病の治し方とは？犬が歯周病を発症しやすい背景と予防方法まで詳しく解説. 2025. URL: https://takehara-vet.co.jp/blog/blog01/570/

                - WikiVet. Tongue Trauma. 2023. URL: https://en.wikivet.net/Tongue_Trauma

                - Wellness Veterinary Hospital. Tongue Laceration Repair. 2023. URL: https://www.wellnessvet.com.hk/services/soft-tissue-surgery-service/tongue-laceration-repair/

                - Texas Veterinary Dental Services. Tongue Illness and Injury in Dogs. 2025. URL: https://texasveterinarydentalcenter.com/tongue-illness-and-injury-in-dogs/

            

        

        
            本記事はイヌラバ博士が編集した一般情報であり、個別の診断や治療に替わるものではありません。

            愛犬に異常が見られた場合は、必ず獣医師へご相談ください。

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