# 犬が寝ている時に舌を出したままになる原因とは？

> 犬が寝ている時に舌を出したままになるのは正常なことも多い一方、注意したいサインもあります。問題ないケースと受診を検討する目安を、見分け方とあわせて獣医師が解説します。

- 正規URL: https://inulova.com/post/dog-sleeping-tongue-out-causes-normal-or-concern
- 公開日: 2025-05-13
- 最終更新日: 2025-07-14
- 執筆・編集: イヌラバ博士
- タグ: 行動学、愛犬のケア・しつけ

要点まとめ

            犬が寝ている時に舌を出す主な原因は「リラックス」「体温調節」「口腔構造の特徴」です。特に短頭種（パグ・フレンチブルドッグ等）では舌が大きく収まりきらないことが多く、健康上の問題がなければ心配不要です。ただし、急に舌を出すようになった場合や呼吸困難を伴う場合は獣医師への相談が必要です。

        

        
            夜中にふと愛犬の寝顔を覗いてみると、舌がペロッと出たまま。「あれ？このまま大丈夫なの？」なんて心配になったことはありませんか。実は動物病院で働いていた15年間、この質問は本当によく受けました。今回は、その経験から得た知識を皆さんにお伝えします。
        

        ## まさか病気？と焦る前に知っておきたい正常な理由

        
        犬が寝ている時に舌を出すのは、多くの場合全く正常な行動です。その日の午後、診察室でフレンチブルドッグのマロンちゃん（3歳）の飼い主さんが不安そうに相談されました。「いつも寝てる時に舌が出ちゃって…」実はこれ、リラックスしている証拠なんです。

        人間も深い眠りに入ると口が開いてしまうことがありますよね。犬も同じで、安心しきってリラックスすると口周りの筋肉が緩み、舌が自然と出てしまうんです。特に飼い主さんのそばで寝ている時によく見られます。まるで「ここは安全だから、警戒する必要ないよ〜」と言っているかのよう。

        
        さらに、犬は汗腺が肉球など限られた部分にしかないため、舌を出すことで体温調節をしています。夏場のエアコンの効いた部屋でも、寝ている間に少し体温が上がると、無意識に舌を出して調整しているんですね。[1]

        ## 短頭種の飼い主さん必見！構造的な理由とは

        ある日の診察で、パグのゴンタくん（5歳）が来院しました。飼い主さんは「うちの子、起きてても寝てても舌が出てるんです」と心配そう。でも実は、これには構造的な理由があるんです。

        短頭種（パグ、フレンチブルドッグ、ブルドッグなど）は、頭蓋骨の長さに対して舌が相対的に大きいことが研究で明らかになっています。2020年の獣医学研究では、短頭種の舌の体積は体重比で中頭種より約60%大きいことが判明しました[2]。つまり、口の中に舌が収まりきらないんですね。

        さらに興味深いことに、2021年の比較研究では、イングリッシュブルドッグとフレンチブルドッグの舌の体積がパグよりも大きいことも分かっています[3]。だから品種によっても舌の出やすさが違うんです。

        
            #### 短頭種で舌が出やすい理由

            
                - 顎が短いのに舌のサイズは変わらない

                - 口腔内の空間が狭い

                - 上気道の軟部組織が多い

                - 歯並びの問題で隙間ができやすい

            

        

        ## 実は年齢も関係している？老犬に多い理由

        12歳のミックス犬、チョコちゃんの飼い主さんから相談を受けたことがあります。「最近、寝てる時の舌の出方がひどくなって…」

        実は老犬になると、歯が抜けたり歯茎が痩せたりして、舌を支える前歯がなくなることがあります。すると、舌が前に出やすくなるんです。これは自然な老化現象の一つで、食事や水分摂取に問題がなければ心配いりません。

        ただし、老犬の場合は口腔内の健康チェックも大切。歯周病が進行していないか、定期的に確認することをおすすめします。

        ## 注意！こんな時は病気のサインかも

        とはいえ、全てが正常というわけではありません。以下のような症状がある場合は、早めに動物病院を受診してください。

        
            ### ⚠️ 緊急度の高い症状

            ・呼吸が荒く、舌の色が紫や白っぽい

            ・急に舌を出すようになった

            ・食事や水が飲みにくそう

            ・よだれが異常に多い

            ・舌に傷や腫れがある

        

        実際、僧帽弁閉鎖不全症という心臓病では、座った状態で舌を出して荒い呼吸をすることがあります[4]。また、てんかん発作の前兆として舌を出したままになることも。

        ### 口腔内トラブルの可能性

        ある時、7歳のダックスフンドが「最近ずっと舌が出てる」という主訴で来院しました。口の中を確認すると、奥歯に腫瘍ができていたんです。口腔内の腫瘍、炎症、歯肉炎などが原因で舌を収められなくなることがあります。

        特に以下の症状が併発している場合は要注意です：

        
            - 口臭がきつくなった

            - 食べ物を片側だけで噛む

            - 硬いものを避けるようになった

            - 口を触られるのを嫌がる

        

        ## 日常でできる簡単ケア方法

        健康上問題がない場合でも、舌が出たままだと乾燥してひび割れることがあります。私が動物病院で飼い主さんにお伝えしていたケア方法をご紹介します。

        まず、室内の湿度管理が大切です。特に冬場は加湿器を使って、湿度を50-60%程度に保ちましょう。また、水飲み場を複数設置して、いつでも水分補給できる環境を作ることも重要です。

        舌が乾燥してカサカサになっている場合は、オリーブオイルを少量塗ってあげるのも効果的。ただし、塗りすぎると誤嚥の原因になるので注意が必要です。

        ### 睡眠環境の工夫

        寝床の工夫も大切です。頭が少し高くなるような枕やクッションを用意すると、舌が出にくくなることがあります。ただ、無理に舌をしまわせようとするのはNG。愛犬が快適に眠れることが一番です。

        ## まとめ：愛犬の舌出し、正しく理解して安心を

        犬が寝ている時に舌を出すのは、多くの場合リラックスの証。特に短頭種では構造的に舌が出やすいという特徴があります。ただし、急な変化や他の症状を伴う場合は、病気の可能性も。

        大切なのは、普段から愛犬の様子をよく観察すること。「いつもと違う」と感じたら、迷わず獣医師に相談してください。15年間動物病院で働いて実感したのは、飼い主さんの「なんか変」という直感は、たいてい正しいということ。

        愛犬の舌出し寝顔、それは安心と信頼の証かもしれません。でも健康チェックも忘れずに。愛犬との幸せな時間が、これからもずっと続きますように。

        ## よくある質問

        
        
            Q1: 舌を出したまま寝ていても、舌は乾燥しませんか？
            多少の乾燥はありますが、健康な犬なら無意識に舌を湿らせたり、口の中に戻したりします。ただし、常に舌が出ている場合は、加湿器の使用やオリーブオイルでの保湿ケアがおすすめです。室内の湿度を50-60%に保つことで、乾燥を防げます。

        

        
            Q2: うちの子は最近になって舌を出すようになりました。大丈夫でしょうか？
            急な変化は注意が必要です。加齢による歯の喪失、口腔内の病気、心臓病、神経系の問題などが考えられます。食欲や活動量に変化がないか観察し、他の症状がある場合は早めに獣医師に相談してください。

        

        
            Q3: 短頭種の舌出しは将来的に問題になりますか？
            短頭種の舌出し自体は構造的な特徴で問題ありません。ただし、短頭種気道症候群（BOAS）のリスクが高いため、呼吸困難、いびき、運動不耐性などの症状に注意が必要です。定期的な健康チェックを心がけましょう。

        

        
            Q4: 舌の色が普段と違う気がします。何色が正常ですか？
            健康な犬の舌はピンク色です。白っぽい場合は貧血、紫色（チアノーゼ）は酸素不足、黄色っぽい場合は肝臓の問題が疑われます。舌の色の変化は重要なサインなので、すぐに獣医師の診察を受けてください。

        

        
            Q5: 寝ている時だけでなく、起きている時も舌が出ています。問題ありますか？
            常に舌が出ている場合、「垂れ舌症候群」の可能性があります。先天的な要因（短頭種、巨舌症）や後天的な要因（歯の喪失、神経障害）が考えられます。日常生活に支障がなければ経過観察で良いですが、獣医師に一度診てもらうことをおすすめします。

        

        
            ## 飼い主さんの声

            
            
                「うちのフレンチブルドッグは生まれた時から舌が出てて心配してました。でも獣医さんに『この子にとっては普通』と言われて安心。今では舌出し寝顔が我が家の癒しです（笑）」（東京都・Kさん）
            
            
            
                「13歳になって前歯が抜けてから、寝てる時の舌出しがひどくなりました。最初は心配したけど、元気に食事もできてるし、定期健診でも問題なし。老化現象の一つとして受け入れています」（神奈川県・Tさん）
            
        

        
            ## 参考文献

            
                - 岡本りさ. 犬が舌をちょろっと出していることがある？しぐさの理由、注意したい点は. いぬのきもちWEB MAGAZINE. 2022. Available from: https://dog.benesse.ne.jp/withdog/content/?id=143609

                - Jones BA, Stanley BJ, Nelson NC. The impact of tongue dimension on air volume in brachycephalic dogs. Vet Surg. 2020 Apr;49(3):512-520. PMID: 31361346

                - Siedenburg JS, Dupré G. Tongue and Upper Airway Dimensions: A Comparative Study between Three Popular Brachycephalic Breeds. Animals (Basel). 2021 Mar 2;11(3):662. PMID: 33801521

                - Hendricks JC, Kline LR, Kovalski RJ, O'Brien JA, Morrison AR, Pack AI. The English bulldog: a natural model of sleep-disordered breathing. J Appl Physiol. 1987;63(4):1344-1350. PMID: 3693167

            

        

        
  本記事はイヌラバ博士が編集した一般情報であり、個別の診断や治療に替わるものではありません。

  愛犬に異常が見られた場合は、必ず獣医師へご相談ください。

  当サイトおよび執筆者は、本記事の情報利用によって生じたいかなる損害についても一切の責任を負いかねます。

---

本記事は一般的な情報提供であり、獣医師による診断・医療行為に代わるものではありません。急な悪化や強い異常がある場合は動物病院へ相談してください。
