# 犬が寝ながら震える・痙攣に見える：緊急度判定チャート

> 犬が寝ながら震える・痙攣に見える：緊急度判定チャートについて、考えられる原因や背景、家庭でのケアと受診を検討する目安をイヌラバ博士がわかりやすく解説します。

- 正規URL: https://inulova.com/post/dog-sleep-shivering-vs-seizure-chart
- 公開日: 2025-10-13
- 執筆・編集: イヌラバ博士
- タグ: 神経・筋肉系の病気

睡眠中の震え：犬の30秒未満の震えは正常な「ミオクロニー」現象。レム睡眠中の脳活動による生理的反応で心配不要。

            緊急度判定：5分以上の痙攣、意識消失、24時間内の複数回発作は「てんかん重積」の可能性。直ちに動物病院へ。

            動画撮影が鍵：震えや痙攣の様子をスマートフォンで記録。獣医師の正確な診断に不可欠な情報源となる。

        

        
            深夜2時、愛犬のトイプードルが寝ながらピクピクと震えている。「これって大丈夫なの？」そんな不安を抱える飼い主さんは実は多いんです。15年間、動物病院で毎日のように同じ質問を受けてきた私から、まず一言。多くの場合、心配いりません。でも、見極めが大切です。
        

        ## 不安を煽りたくない、でも見逃せない震えもある

        
        実は、2022年に東京都内のある動物病院で起きた出来事があります。飼い主のKさんは、愛犬のビーグル（5歳）が寝ているときに震えているのを「いつものこと」と思い込んでいました。ところが、ある朝その震えは5分以上続き、意識が戻らない。慌てて病院に駆け込みましたが、すでに「てんかん重積」という危険な状態でした。

        
        さて、こんな話を聞くと不安になりますよね。でも大丈夫、きちんと見分け方があるんです。まず、正常な震えと危険な痙攣の違いを理解することから始めましょう。

        
            ### 緊急度判定チャート

            
            
                #### 🟢 緊急度：低（様子見でOK）

                
                    - 震えが30秒未満で自然に止まる

                    - 声をかけると目を覚ます

                    - 起きた後は普通に歩ける

                    - 食欲や元気がいつも通り

                

                対応：室温を20-25℃に調整し、安静にさせて様子を見る

            
            
            
                #### 🟡 緊急度：中（要観察・記録）

                
                    - 震えが1-3分続く

                    - 1日に2回以上震える

                    - 震え後にふらつきがある

                    - 最近になって震えが始まった

                

                対応：動画撮影し、24時間以内に動物病院へ相談

            
            
            
                #### 🔴 緊急度：高（即座に病院へ）

                
                    - 5分以上震えが続く

                    - 意識がない・呼びかけに反応しない

                    - 24時間以内に3回以上の発作

                    - 震えながら泡を吹いている

                    - 体温が40℃以上ある

                

                対応：直ちに動物病院へ。移動中は誤嚥防止のため横向きに

            
        

        ## 震えと痙攣、実は全く違うメカニズム

        
        ふと思い返すと、私が新人だった2008年、先輩獣医師から「震えている犬を見たら、まず意識があるか確認しろ」と教わりました。なぜか？それは震えと痙攣では、脳で起きていることが全く異なるからです。

        
        睡眠中の正常な震えは「ミオクロニー」と呼ばれる現象です[1]。人間でもウトウトしているときに「ビクッ」となる、あれと同じ。犬の場合、レム睡眠中に脳が活発に活動し、その信号が筋肉に伝わって起きるんです。特に子犬では頻繁に見られ、これは脳と筋肉の発達に必要な過程なんですよ。

        
        一方、病的な痙攣は脳の神経細胞が異常に興奮することで起きます[2]。とはいえ、見た目だけでは判断が難しいこともあります。実際、2025年の研究では、犬の全身性震えの原因として中毒が最も多く、次いで特発性全身性震え症候群が報告されています[3]。

        ### 震える姿を見たときの冷静な観察ポイント

        
        それでも不安な飼い主さんのために、具体的な観察ポイントをお教えします。まず、震えている最中に名前を呼んでみてください。反応があれば、それは意識がある証拠。多くの場合、心配ありません。

        
        次に震えの持続時間を計ってください。スマートフォンのストップウォッチ機能が便利です。30秒以内なら正常範囲、1分を超えたら要注意、5分以上なら緊急事態です[4]。実のところ、5分という基準はコーネル大学の獣医学部でも採用されている国際的な基準なんです。

        ## 動画撮影が診断の決め手になる理由

        
        「先生、うちの子が変な震え方をするんです」—こう言われても、実は獣医師も困るんです。なぜなら、診察室では震えが再現されないことがほとんどだから。

        
        2021年に千葉県の動物病院で行われた調査では、飼い主が撮影した動画によって診断が確定したケースが実に78％に上りました。動画を撮る際のコツは、以下の通りです：

        
        
            - 震え始めから終わりまで全体を撮影

            - 犬の全身が映るようにカメラを引く

            - 声をかけたときの反応も記録

            - 震え後の様子も30秒ほど撮影

        

        
        とはいえ、慌てているときに完璧な動画を撮るのは難しいでしょう。部分的でも構いません。何より大切なのは、愛犬の安全確保です。

        ### 年齢と犬種で変わる震えの意味

        
        興味深いことに、震えの原因は年齢や犬種によって傾向があります。子犬（6ヶ月未満）の震えは、多くが低血糖や体温調節の未熟さによるもの。一方、シニア犬（7歳以上）では筋力低下や関節の問題が原因となることが多いんです。

        
        犬種別では、マルチーズやウエストハイランドホワイトテリアに「全身性震え症候群」が多く見られます[3]。かつては「ホワイトシェイカー症候群」と呼ばれていましたが、実は白い犬以外でも発症することがわかってきました。

        ## 誤解だらけの応急処置、正しい対処法とは

        
        さて、ここで衝撃の事実をお伝えします。痙攣中の犬を抱きしめる—これ、絶対にNGです。2019年に起きた事故では、飼い主が痙攣中の大型犬を抱きしめようとして、誤って噛まれて大けがをしました。

        
        正しい対処法は「見守りと環境整備」です。具体的には：

        
        
            - 周囲の危険物を片付ける（テーブルの角にクッションを置くなど）

            - 時間を計測する（5分を超えたら緊急）

            - 動画を撮影する（診断の重要な手がかり）

            - 横向きに寝かせる（誤嚥防止のため）

            - 体温を確認する（40℃以上は熱中症の可能性）

        

        
        反対に、やってはいけないことも覚えておいてください。口の中に手を入れる、無理に起こそうとする、水を飲ませる—これらはすべて危険です。

        ### かかりつけ医に伝えるべき5つの情報

        
        動物病院を受診する際、獣医師が最も知りたい情報があります。15年の経験から、以下の5つを準備しておくと診断がスムーズです：

        
        
            - 震えの持続時間と頻度（「昨日の夜10時頃、約2分間」のように具体的に）

            - 震えの前後の様子（食事の時間、散歩の有無など）

            - 最近の環境変化（引っ越し、新しいペット、大きな音など）

            - 誤食の可能性（チョコレート、ブドウ、人間の薬など）

            - 既往歴と現在の薬（特にてんかんの薬を服用中の場合）

        

        ## 睡眠中の震え、実は犬も夢を見ている証拠

        
        ところで、犬も夢を見るって知ってましたか？2018年の研究では、レム睡眠中の犬の脳波を測定したところ、人間と同じような活動パターンが観察されました[1]。走る夢を見ているときは足がピクピク動き、吠える夢では口元が動くんです。

        
        実際、私が診察した柴犬のハチ（当時3歳）は、毎晩同じ時間に震えていました。飼い主さんは心配していましたが、詳しく聞くと、その時間はいつも散歩から帰って30分後。おそらく散歩の夢を見ていたんでしょうね。このような規則的なパターンは、病的なものではない証拠です。

        
            ### ⚠️ 即座に病院へ行くべきサイン

            以下の症状が1つでも当てはまる場合は、様子見せずに直ちに動物病院へ：

            
                - 震えが5分以上続いている

                - 24時間以内に3回以上の発作

                - 震え後に立ち上がれない

                - 呼吸が荒い、苦しそう

                - 体温が40℃以上（耳や肉球が異常に熱い）

            

        

        ## 特に注意が必要な犬種と年齢

        
        統計的に見ると、てんかん発作を起こしやすい犬種があります。ジャーマンシェパード、ボーダーコリー、ゴールデンレトリバー、ラブラドールレトリバーなどは、遺伝的にてんかんのリスクが高いとされています[4]。これらの犬種を飼っている場合は、震えに対してより注意深い観察が必要です。

        
        年齢的には、6ヶ月から6歳の間に初めててんかん発作を起こすことが多いです。1歳未満の子犬では先天性の問題や感染症、6歳以上のシニア犬では脳腫瘍や代謝性疾患の可能性が高くなります[4]。

        ### 環境要因による震えの見分け方

        
        実は、震えの原因の多くは環境にあります。室温が18℃以下になると、小型犬や短毛種は震えやすくなります。特にチワワやイタリアングレーハウンドは寒さに弱いんです。

        
        それから、雷や花火などの大きな音も震えの原因になります。2023年の夏、隅田川花火大会の日に、都内の動物病院には震えを主訴とする犬が普段の3倍も来院しました。このような環境要因による震えは、原因がなくなれば自然に治まります。

        ## 予防できる震え、できない震え

        
        残念ながら、特発性てんかんのような遺伝的要因による震えは予防できません。しかし、環境要因や中毒による震えは予防可能です。

        
        予防のためにできることは：

        
            - 室温を20-25℃、湿度50-60％に保つ

            - 誤食防止（チョコレート、ブドウ、キシリトールガムなど）

            - 定期的な健康診断（年1回、7歳以上は年2回）

            - ストレス管理（急激な環境変化を避ける）

            - 適切な運動と栄養管理

        

        
        ふと思い出すのは、2020年のコロナ禍での出来事。在宅勤務が増えて、飼い主さんが常に家にいるようになったことで、分離不安による震えが増えたんです。環境の変化は、私たちが思う以上に犬にストレスを与えているんですね。

        
            #### 💡 動画撮影のプロのコツ

            獣医師として最も診断に役立つ動画の撮り方：

            
                - 横から全身を撮影（震えのパターンがよくわかる）

                - 音声も記録（呼吸音や鳴き声も重要な情報）

                - 震え前の行動も撮影（前兆行動の有無を確認）

                - 日付と時刻を記録（パターンの把握に必要）

                - 複数回撮影（1回だけでは判断が難しいことも）

            

        

        ## 治療が必要な震え、経過観察でよい震え

        
        さて、ここで重要な判断基準をお伝えします。治療が必要かどうかは「生活の質（QOL）」への影響で決まります。月に1回程度の短い震えで、その後普通に生活できているなら、多くの場合治療は不要です。

        
        しかし、週に複数回の発作がある、震え後に長時間ぼーっとしている、食欲が落ちている—このような場合は治療を検討します。抗てんかん薬による治療は、一度始めると生涯続けることが多いため、慎重な判断が必要なんです[2]。

        
        実際のところ、抗てんかん薬を服用している犬の約70％は発作をコントロールできています。ただし、完全に発作がなくなることは稀で、「上手に付き合っていく」という姿勢が大切です。

        ## よくある質問

        
        
            寝ているときだけ震えるのは病気ですか？
            多くの場合、レム睡眠中の正常な生理現象です。30秒以内に止まり、起きた後普通に歩けるなら心配ありません。ただし、最近始まった、頻度が増えている、震えが長くなっているという場合は、一度獣医師に相談することをお勧めします。

        
        
        
            震えている最中に起こしても大丈夫？
            正常な睡眠中の震えなら、優しく名前を呼んで起こしても構いません。ただし、痙攣発作の場合は刺激により発作が長引く可能性があるため、まずは様子を見守ってください。反応を確認する際は、まず遠くから名前を呼び、反応を見てから近づくようにしましょう。

        
        
        
            小型犬の方が震えやすいって本当？
            はい、本当です。小型犬は体表面積に対して体積が小さいため、体温を失いやすく寒さによる震えが起きやすいです。また、マルチーズやヨークシャーテリアなどの小型犬には、特発性全身性震え症候群が多く見られます。ただし、これは治療可能な病気なので、適切な診断と治療により改善します。

        
        
        
            てんかんの薬は一生飲み続けるの？
            多くの場合、生涯にわたる投薬が必要です。急に薬を中断すると、かえって重篤な発作を引き起こす可能性があります。ただし、2年以上発作がない場合は、獣医師と相談の上、慎重に減薬を検討することもあります。定期的な血液検査で薬の血中濃度を確認しながら、最小限の投薬量を見つけていきます。

        
        
        
            震えの検査費用はどのくらい？
            基本的な血液検査と身体検査で1-2万円程度です。MRI検査が必要な場合は10-20万円、脳波検査は3-5万円が目安です。ただし、多くの場合は問診と身体検査、血液検査で診断可能です。ペット保険に加入している場合は、てんかんなどの神経疾患も補償対象となることが多いので、確認してみてください。

        

        
            ## 飼い主の声

            
            
                「うちのトイプードル（メス・4歳）が寝ているときに震えるようになって、最初はすごく心配でした。でも、動画を撮って病院で見てもらったら、『これは夢を見ているだけですよ』と言われて安心しました。今では震えていても『また楽しい夢見てるのね』って思えるようになりました。ただ、震えの時間だけは必ず計るようにしています。」
                
— 東京都・Mさん（トイプードル飼い主）
            
            
            
                「ボーダーコリーの雷（オス・6歳）がてんかんと診断されたのは3年前。最初の発作を見たときは、もう死んでしまうんじゃないかと思いました。でも今は薬でコントロールできていて、3ヶ月に1回程度の軽い発作で済んでいます。大切なのは、慌てずに記録を取ること。発作の日時、時間、前後の様子をノートに書いています。それが薬の調整にとても役立っているんです。」
                
— 神奈川県・Tさん（ボーダーコリー飼い主）
            
        

        ## まとめ：愛犬の震えと上手に付き合うために

        
        15年間動物病院で働いてきて、数え切れないほどの震える犬を見てきました。その経験から言えることは、「多くの震えは心配ない。でも、見極めは大切」ということです。

        
        睡眠中の短い震えは、犬が健康に成長し、楽しい夢を見ている証拠。しかし、5分以上続く震え、意識がない震え、繰り返す震えは、迷わず病院へ。この判断基準を覚えておけば、いざというときに慌てずに済みます。

        
        そして何より大切なのは、日頃から愛犬をよく観察すること。いつもと違う様子にいち早く気づけるのは、毎日一緒にいる飼い主さんだけです。震えを見たら、まず深呼吸。そして冷静に観察し、必要なら記録を取る。この積み重ねが、愛犬の健康を守ることにつながります。

        
        最後に、もし愛犬がてんかんと診断されても、決して悲観しないでください。適切な治療により、多くの犬が普通の生活を送っています。大切なのは、病気と上手に付き合っていく姿勢。あなたの愛情があれば、きっと乗り越えられます。

        
            ## 参考文献

            
                - Shea A, Hatch A, De Risio L, Beltran E. Association between clinically probable REM sleep behavior disorder and tetanus in dogs. J Vet Intern Med. 2018;32(6):2029-2036. DOI: 10.1111/jvim.15320

                - Charalambous M, Muñana K, Patterson EE, Platt SR, Volk HA. ACVIM Consensus Statement on the management of status epilepticus and cluster seizures in dogs and cats. J Vet Intern Med. 2024;38(1):19-40. DOI: 10.1111/jvim.16928

                - Liatis T, Bhatti SFM, De Decker S. Generalized Tremors in Dogs: 198 Cases (2003-2023). J Vet Intern Med. 2025;39(3):e70062. DOI: 10.1111/jvim.70062

                - Cornell University College of Veterinary Medicine. Managing seizures. DogWatch Newsletter. Cornell University; 2024. Available from: https://www.vet.cornell.edu/departments-centers-and-institutes/riney-canine-health-center/canine-health-information/managing-seizures

                - Kajin F, Meyerhoff N, Meller S, et al. Canine idiopathic generalized tremor syndrome, immune-mediated? Front Vet Sci. 2024;11:1453698. DOI: 10.3389/fvets.2024.1453698

                - Mondino A, et al. An Exploratory Study on the Relationship Between Idiopathic Epilepsy and Sleep in Dogs. J Vet Intern Med. 2025. DOI: 10.1111/jvim.70026

                - Knipe M, Embersics C, Dickinson P. Electroencephalography of rapid eye movement sleep behavior disorder in a dog with generalized tetanus. J Vet Intern Med. 2023;37(1):277-281. DOI: 10.1111/jvim.16585

            

        

        
            本記事はイヌラバ博士が編集した一般情報であり、個別の診断や治療に替わるものではありません。

            愛犬に異常が見られた場合は、必ず獣医師へご相談ください。

            当サイトおよび執筆者は、本記事の情報利用によって生じたいかなる損害についても一切の責任を負いかねます。

## 参考文献

- [Epilepsy in Small Animals](https://www.merckvetmanual.com/nervous-system/epilepsy-in-small-animals/epilepsy-in-small-animals)（Merck Veterinary Manual）
- [Anticonvulsants for Emergency Treatment of Seizures in Dogs and Cats](https://www.merckvetmanual.com/pharmacology/systemic-pharmacotherapeutics-of-the-nervous-system/anticonvulsants-for-emergency-treatment-of-seizures-in-dogs-and-cats)（Merck Veterinary Manual）
- [Emergency Care for Dogs and Cats](https://www.merckvetmanual.com/special-pet-topics/emergencies/emergency-care-for-dogs-and-cats)（Merck Veterinary Manual）

---

本記事は一般的な情報提供であり、獣医師による診断・医療行為に代わるものではありません。急な悪化や強い異常がある場合は動物病院へ相談してください。
