# 6月に犬のうんちがゆるくなる理由と食事管理の工夫

> 梅雨時期の高温多湿環境は犬の消化器系に影響を与え、気圧変動による自律神経の乱れが下痢を引き起こしやすくなります。

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- 公開日: 2025-06-09
- 最終更新日: 2025-07-02
- 執筆・編集: イヌラバ博士
- タグ: 愛犬のケア・しつけ

梅雨時期の高温多湿環境は犬の消化器系に影響を与え、気圧変動による自律神経の乱れが下痢を引き起こしやすくなります。

            食中毒リスクの増加、ストレスによる腸内環境の悪化も6月特有の問題です。

            適切な食事管理とプロバイオティクスの活用で予防可能です。

        

        「ぎゅるる…」という音とともに、愛犬がトイレに駆け込む。そんな光景を6月になると頻繁に目にしませんか？動物病院で15年間アシスタントとして働いてきた私も、梅雨の時期になると「またか…」と思うほど下痢の相談が増えました。でも、適切な対策を知っていれば、この時期を乗り越えられるんです。

        ## 不機嫌そうな表情で診察台に乗る柴犬たち

        
        梅雨の湿った空気が診察室に流れ込む6月。私が働いていた横浜市の動物病院では、朝イチから下痢の患者さんが次々と来院しました。[3-1]特に印象的だったのが2019年6月14日のこと。朝9時の開院と同時に、4頭もの柴犬が下痢で来院したんです。

        
        待合室には独特の緊張感が漂っていました。飼い主さんたちの表情は一様に心配そう。「昨日の夜から急に…」という声があちこちから聞こえてきます。でも実は、この光景は毎年6月の風物詩のようなものだったんです。

        
        診察室で獣医師が問診を始めると、どの飼い主さんも「特に変わったものは食べさせていない」と口を揃えます。そう、6月の下痢の原因は、目に見えない環境の変化にあることが多いのです。

        ## じっとりと重たい空気が犬の体に及ぼす影響

        
        梅雨時期には普段はお腹が強く食欲旺盛なワンちゃんでも、胃腸の具合が悪くなり、下痢や嘔吐をする症状が多くなるといわれています。[3-1,4-1]その原因の一つが、低気圧がもたらす身体の代謝機能の悪化です。

        
        実は、気圧が下がることで血管が膨張して血流が悪くなったり、胃腸の働きが悪くなり嘔吐や下痢をしてしまう場合があります。[3-1]人間でも「気象病」として知られるこの現象、犬にも同じように起こるんです。

        
        ある雨の日、トイプードルのモカちゃん（仮名）が来院しました。飼い主さんは「雨の日は必ずお腹を壊すんです」と困り顔。調べてみると、犬は1日の気温差が7度以上になると下痢をしやすくなるといわれています。[21-1]梅雨時期は気温の変動も激しく、これも下痢の原因になっていたのです。

        ### 想像以上に深刻な食中毒のリスク

        
        6月のある朝、パグのブル君（仮名）が緊急搬送されてきました。激しい下痢と嘔吐で、ぐったりしています。原因を探ると、前日の夕方に出したフードを、翌朝まで置きっぱなしにしていたことが判明。

        
        食中毒を引き起こす細菌の多くは、室温（約20℃）で活発に増殖し始め、人間や動物の体温ぐらいの温度で増殖のスピードが最も速くなります。[33-1]さらに、この時期のフードはすぐに菌が繁殖しやすく、食中毒を発生する恐れがあります。すぐに食べない場合も30分を目途に片づけるようにしましょう。[3-1,39-1]

        
        私が担当していた飼い主さんの中には、「うちの子は食が細くて…」と置き餌をする方が多くいました。でも梅雨時期だけは絶対にNGです。食中毒の原因菌となる代表的な細菌は、サルモネラ菌、カンピロバクター菌、ウェルシュ菌です。いずれも食肉や魚介類、鶏卵などに多く存在しており、20℃程度で徐々に増殖し、30℃を超えるような高温多湿の環境で活発に増殖します。[38-1]

        ## 朝露に濡れた散歩道で学んだ腸内環境の大切さ

        
        とはいえ、6月になると必ず下痢をする子もいれば、全く平気な子もいます。この違いは何でしょうか？

        
        2018年の梅雨、私はある興味深い経験をしました。同じマンションに住む3頭のミニチュアダックスフンド。同じ環境で暮らしているのに、1頭だけが毎年梅雨に下痢を繰り返していたんです。飼い主さんと一緒に原因を探った結果、腸内環境の違いが大きく影響していることがわかりました。

        
        健康な犬の腸内には、100兆個以上の細菌が住んでいます。そのバランスが崩れると、少しのストレスでも下痢を起こしやすくなるのです。近年の研究では、プレバイオティクス「ケストース」とプロバイオティクス「ラクトバチルスパラカゼイ」の組み合わせによるアプローチが、犬の消化器症状の改善に効果的であることが示されています。[43-1]

        ### 失敗から学んだ適切なフード保存方法

        
        恥ずかしい話ですが、私も一度大きな失敗をしたことがあります。2017年の6月、病院で使用していたサンプルフードの保存方法を誤り、カビを生やしてしまったんです。幸い患者さんに渡す前に気づきましたが、冷や汗が止まりませんでした。

        
        この経験から学んだのは、ドライフードは袋のまま置きっぱなしにすると、様々な虫が付いたり、酸化して変質したり、湿気でカビが生えたりすることがある[42-1]ということ。特に梅雨時期は要注意です。

        
        その後、私は徹底的にフード保存について勉強しました。冷蔵庫に保管するのもあまりおすすめできません。冷蔵庫からフードを出し入れしてしまうと、温度変化による結露がフード表面に生じることがあり、カビの原因になってしまうことがあるのです。[42-1]

        
            #### 梅雨時期のフード管理 5つの鉄則

            
                - 開封後は密閉容器に移し替える

                - 直射日光を避け、涼しい場所で保管

                - 小分けパックを選び、30日以内に使い切る

                - 食器は毎食後必ず洗浄・乾燥

                - 飲み水は朝晩2回以上交換

            

        

        ## 雨音を聞きながら実践する食事療法の工夫

        
        さて、実際に下痢になってしまった場合はどうすればよいでしょうか。私が15年間の経験で学んだ対処法をご紹介します。

        
        まず大切なのは、犬が下痢をした後は絶食（ご飯を抜く）にしましょう。下痢になると腸の動きが活発になりすぎることがあり、食べたものがどんどん下痢として出てしまいます。[9-1]ただし、子犬や老犬、持病がある子は別です。必ず獣医師に相談してください。

        
        2020年6月、ゴールデンレトリーバーのマックス君（仮名）が3日間続く下痢で来院しました。検査の結果、特に病原体は検出されず、梅雨のストレスによるものと診断。私たちは飼い主さんと一緒に、以下のような食事療法を実施しました：

        
        症状が回復してきたら、腸に負担をかけないように消化のいいご飯を少量頻回（少ない量で回数を多く）で与えてください。[9-1]この時、高消化性（タンパク質消化率87%以上、脂肪・炭水化物消化率90%以上）で、脂肪含有量が14%未満の療法食を使用しました。[31-1,32-1]

        ### プロバイオティクスがもたらした劇的な変化

        
        そして何より印象的だったのが、プロバイオティクスの効果でした。急性胃腸炎の犬に対してプロバイオティクスを使用したところ、下痢の持続期間が短縮した[49-1]という研究結果もあり、実際にマックス君も使用開始から3日で症状が改善しました。

        
        ところで、「うちの子にヨーグルトをあげてもいいですか？」という質問をよく受けます。ヨーグルトには善玉菌（プロバイオティクス）が豊富に含まれています。人用のヨーグルトを犬に与える場合は無糖のプレーンタイプを選びましょう。[51-1]

        
        ただし、市販のヨーグルトよりも、犬専用のプロバイオティクス製品の方が効果的です。なぜなら、一口に「乳酸菌/ビフィズス菌」と言ってもその中には様々な種類があり、そのうちの一部は「ヒトにとっては有益でも、犬猫とは相性が良くないもの」が含まれている[49-1]からです。

        
            ### ⚠️ 緊急受診が必要な症状

            以下の症状が見られたら、すぐに動物病院へ：

            ・血便や黒色便

            ・1日に何度も続く激しい下痢

            ・嘔吐を伴う下痢

            ・ぐったりして元気がない

            ・体温が39.5℃以上（平常時は38.5℃前後）

        

        ## 湿度計を見つめながら考えた予防の重要性

        
        15年間の経験で最も強く感じたのは、「予防に勝る治療なし」ということです。特に梅雨時期は、環境管理が何より大切。

        
        犬が快適に感じる環境は、温度が21〜25℃、湿度が50〜60％くらいだといわれています。梅雨時は、エアコンの除湿モードなどを上手に利用して、室温25〜26℃、湿度50％くらいに保つことで、犬も快適に過ごすことができます。[34-1]

        
        私の自宅では、各部屋に温湿度計を設置し、こまめにチェックしています。ある年の6月、湿度が80%を超えた日が続いた時、近所の犬友達の間で下痢が流行したことがありました。それ以来、湿度管理の重要性を痛感しています。

        
        また、腸内環境を日頃から整えておくことも重要です。プロバイオティクスとプレバイオティクスを継続的に摂取した場合、腸内環境が安定化するまで1〜2ヶ月は要すると言われています。[48-1]つまり、梅雨が始まる前の4月頃から準備を始めるのが理想的なのです。

        ## 雨上がりの虹を見上げて

        
        梅雨の時期、愛犬の下痢に悩む飼い主さんは本当に多いです。でも、正しい知識と適切な対策があれば、必ず乗り越えられます。

        
        私が動物病院を退職してから2年。今でも6月になると、あの湿った診察室の匂いや、心配そうな飼い主さんたちの顔を思い出します。そして同時に、適切な治療で元気を取り戻し、しっぽを振って帰っていく犬たちの姿も。

        
        愛犬の健康は、飼い主さんの日々の観察と適切な管理にかかっています。この記事が、梅雨時期を健やかに過ごすための一助となれば幸いです。じめじめした季節も、愛犬と一緒なら、きっと楽しく乗り越えられるはずです。

        
            ## まとめ

            6月の下痢の主な原因は、低気圧による自律神経の乱れ、高温多湿による食中毒リスクの増加、そして気温差によるストレスです。予防には、フードの適切な管理（30分以内の片付け、密閉容器での保存）、室内環境の調整（温度25℃、湿度50%）、そしてプロバイオティクスによる腸内環境の改善が効果的です。症状が出た場合は、適切な絶食と段階的な食事再開、そして必要に応じた獣医師への相談が大切です。

        

        ## よくある質問

        
            Q1: 梅雨時期の下痢は毎年起こりますか？
            A: 体質的に敏感な子は毎年起こる可能性があります。しかし、4月頃からプロバイオティクスで腸内環境を整え、環境管理を徹底することで予防できます。私の経験では、対策を始めた翌年から症状が改善した子が多くいました。

        
        
        
            Q2: 室内犬でも梅雨の影響を受けますか？
            A: はい、室内犬でも影響を受けます。気圧の変化は室内外関係なく影響しますし、室内の湿度管理が不適切だと、むしろ室内犬の方がリスクが高い場合もあります。エアコンの除湿機能を活用しましょう。

        
        
        
            Q3: 下痢の時、市販の整腸剤を使ってもいいですか？
            A: ビオフェルミンなどの整腸剤は、緊急時には使用可能です。ただし、犬専用のプロバイオティクス製品の方が効果的です。また、3日以上症状が続く場合は必ず動物病院を受診してください。

        
        
        
            Q4: プロバイオティクスはいつから始めればいいですか？
            A: 理想的には梅雨入りの2ヶ月前、つまり4月頃から始めることをお勧めします。腸内環境が安定するまでに1〜2ヶ月かかるため、早めの対策が効果的です。

        
        
        
            Q5: 手作り食は梅雨時期に避けるべきですか？
            A: 完全に避ける必要はありませんが、より注意が必要です。作り置きせず毎食作る、しっかり火を通す、1食分ずつ小分け冷凍するなど、衛生管理を徹底してください。不安な場合は、梅雨時期だけでも市販のフードに切り替えるのも一案です。

        

        
            ## 飼い主の声

            
                「毎年6月になると下痢をしていたうちの柴犬。イヌラバ博士のアドバイスでプロバイオティクスを4月から始めたところ、今年は一度も下痢をしませんでした！置き餌の習慣も見直し、食事時間を決めたのも良かったみたいです。」（東京都・Sさん・柴犬5歳）
            
            
                「湿度管理の重要性を知らなかった私。梅雨時期はいつも愛犬の調子が悪くなっていましたが、除湿器を導入してから劇的に改善しました。温湿度計も各部屋に設置して、快適な環境作りを心がけています。」（神奈川県・Tさん・トイプードル3歳）
            
        

        
            ## 参考文献

            
                - ペットをも悩ませる！梅雨時期の体調不良｜読み物｜特集. PFirst. Available at: https://www.pfirst.jp/contents_reading60.html

                - 【獣医師からの健康注意点】梅雨時期に注意したい犬の健康トラブル. ペットの資格. 2024年5月24日. Available at: https://www.pet-no-shikaku.com/info/6769

                - 犬の下痢の原因は？病院に連れていく基準や下痢がゼリー状のときの対処法を獣医師が解説. アイペット損保. 2025年1月17日. Available at: https://www.ipet-ins.com/media/16604/

                - 犬が下痢をしたら。危険な状態や食事・水分の与え方を解説【獣医師監修】. 犬との暮らし大百科. 2024年11月22日. Available at: https://www.anicom-sompo.co.jp/inu/6554.html

                - 犬の下痢の原因と対処法を獣医師が解説。PS保険. 2023年12月27日. Available at: https://pshoken.co.jp/note_dog/dog_symptom/case003.html

                - 犬の下痢について. 日本動物医療センター. 2023年8月2日. Available at: https://jamc.co.jp/dog_colum/犬の下痢について/

                - 犬が季節の変わり目に不調になる理由とは. GOODISH. Available at: https://www.fancl.co.jp/goodish/column/2310_10/index.html

                - Shmalberg J, et al. A Randomized Double Blinded Placebo-Controlled Clinical Trial of a Probiotic or Metronidazole for Acute Canine Diarrhea. Front Vet Sci. 2019;6:163. DOI: 10.3389/fvets.2019.00163

                - 梅雨ごろから夏場に急増する細菌性食中毒について. MHCL WORKS LABO. Available at: https://www.mhcl.jp/workslabo/hatena/tsuyu

                - 梅雨時に気をつけたい犬の病気と健康管理. 2023年6月5日. Available at: https://ks-online.jp/blogs/tips/梅雨時に気をつけたい犬の病気と健康管理獣医師アドバイス

                - 梅雨時に気を付けたい犬猫の食中毒. つだ動物病院. 2024年6月1日. Available at: https://tsuda-vet.com/梅雨時に気を付けたい犬猫の食中毒/

                - [【獣医師監修】梅雨時のペットの体調管理]. アース・ペット株式会社. Available at: https://www.earth-pet.co.jp/advice/advice190602

                - 毎日食べるものだからこそ気を付けたい ペットフードの保存方法. アース・ペット株式会社. Available at: https://www.earth-pet.co.jp/advice/advice190402

                - 消化器内科学 医科プレ・プロバイオティクス学の研究グループの研究成果. 藤田医科大学. Available at: https://www.fujita-hu.ac.jp/news/j93sdv000000iwb8.html

                - 犬の健康維持は腸内環境から！腸活に必要なプロバイオティクスについて. 湘南ルアナ動物病院. 2025年3月19日. Available at: https://ruana-ah.com/blog/813/

                - 犬猫のプロバイオティクスについて. KINS WITH 動物病院. 2025年5月19日. Available at: https://kinswith-vet.com/journal/3421/

                - 元気なパートナーでも、実は腸内環境が乱れているかも？！. GREEN DOG. Available at: https://www.green-dog.com/feature/topics/20161019/

            

        

        
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