# 犬が頭を床に擦る理由と耳・目・歯の見分け方

> 犬が頭を床に擦る行動は、耳や目、歯、顔まわりのかゆみや痛み、食後のむかつき、におい付け行動が関係します。危険サイン、家庭で見る順番、受診時に役立つ動画メモ、やってはいけない対処、再発を防ぐ観察習慣をイヌラバ博士が解説します。頭だけをこすり続ける時の見分け方も紹介します。

- 正規URL: https://inulova.com/post/dog-head-rub-floor
- 公開日: 2026-06-26
- 執筆・編集: イヌラバ博士
- タグ: 鼻水・くしゃみ、目のトラブル

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<p><strong>結論：</strong>犬が頭を床に擦るのは、におい付けや一時的なむずむずのこともありますが、同じ側だけ・毎日・強く擦るなら耳、目、歯、皮膚の違和感を疑います。</p>
<p><strong>結論：</strong>頭を振る、耳をかく、目をしょぼしょぼする、口臭やよだれが増える、顔を触られるのを嫌がる場合は、家庭でこすらせ続けず受診相談が必要です。</p>
<p><strong>結論：</strong>判断の鍵は「擦る場所」「左右差」「食後かどうか」「呼んだらやめるか」です。動画を撮り、耳・目・口・皮膚の順で確認しましょう。</p>
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<div class="lead">カーペットに頭をぐりぐり。最初はかわいく見えても、何度も続くと「かゆいのかな、痛いのかな」と不安になります。動物病院で相談を受けた時、私はまず「頭のどこを床に当てていますか」と聞いていました。耳の付け根なのか、目の周りなのか、口の横なのか。そこに原因のヒントが隠れています。</div>

<h2>におい付けだけで終わる時と、違和感がある時</h2>
<p>犬が床やラグに頭を擦る行動は、短時間なら遊びやにおい付けの一部として見られることがあります。散歩後、シャンプー後、寝起きに数回こすって終わる。呼ぶとすぐやめ、皮膚や耳に変化がない。こうした場合は、まず様子を見てもよいでしょう。</p>
<p>一方で、片側だけを何度も押しつける、床に強くこすりつける、頭を振る、耳や目を気にするなら話は別です。Merck Veterinary Manualは、犬の耳の病気で頭を振る、耳をかく、耳をこすりつけるといった行動が見られることがあると説明しています<sup>[1]</sup>。床に擦る行動も、耳のむずむずを外から何とかしようとする動きかもしれません。</p>

<h2>耳が原因なら、頭振りとにおいを一緒に見る</h2>
<p>耳の違和感では、頭を床に擦るだけでなく、頭をブルブル振る、後ろ足で耳をかく、耳垢が増える、においが強い、片耳だけ下がるといった変化が出やすいです。耳の中を綿棒で奥まで掃除するのは避けてください。見えないところを傷つけたり、耳垢を押し込んだりすることがあります。</p>
<p>2024年の夏、東京の5歳のコッカースパニエル「ルナ」は、右側の頭だけをラグに擦るようになりました。飼い主さんは「遊んでいる」と思っていましたが、動画では擦った直後に頭を振っていました。診察では外耳の赤みと湿った耳垢が確認されました。私も昔、耳を見ずに「顔がかゆいのかな」と考えて遠回りしたことがあります。頭を擦る時は、耳を最初に確認します。</p>

<h2>目や歯の痛みでも、顔を床へ押しつける</h2>
<p>目の違和感がある犬は、前足で目をこするだけでなく、顔を床やソファに押しつけることがあります。VCA Hospitalsは、犬の結膜炎で赤み、目やに、目をこする行動などが見られると説明しています<sup>[2]</sup>。片目だけしょぼしょぼする、涙が増える、まばたきが多い時は、目を傷つけないよう早めに相談しましょう。</p>
<p>口の横や頬を床に擦るなら、歯や歯ぐきの痛みも候補です。Merck Veterinary Manualは、犬の歯科疾患で食べにくさ、よだれ、口臭などが見られることがあると説明しています<sup>[3]</sup>。食後にだけ顔や頭を擦るなら、口の中の違和感や胃のむかつきも合わせて見ます。</p>

<div class="alert-box">
<h3>すぐ確認したい危険サイン</h3>
<ul class="checklist">
<li>片側だけを毎日強く床に擦る</li>
<li>頭を振る、耳をかく、耳からにおいがする</li>
<li>目をしょぼしょぼする、涙や目やにが増える</li>
<li>よだれ、口臭、食べこぼしが増える</li>
<li>顔を触ると逃げる、唸る、痛がる</li>
</ul>
</div>

<table class="symptom-table">
<thead><tr><th>擦る位置</th><th>疑いやすい背景</th><th>一緒に見るサイン</th></tr></thead>
<tbody>
<tr><td>耳の付け根側</td><td>外耳炎、耳のかゆみ</td><td>頭振り、耳垢、におい</td></tr>
<tr><td>目の周り</td><td>結膜炎、異物、乾燥</td><td>涙、目やに、しょぼしょぼ</td></tr>
<tr><td>口の横・頬</td><td>歯や歯ぐきの痛み</td><td>口臭、よだれ、食べにくさ</td></tr>
<tr><td>頭全体を短く</td><td>におい付け、遊び</td><td>呼ぶとやめる、皮膚変化なし</td></tr>
</tbody>
</table>

<h2>受診の目安と動画の撮り方</h2>
<p>強く擦る、片側だけ、毎日続く、ほかの症状がある場合は受診をおすすめします。Merck Veterinary Manualは、かゆみのある犬が舐める、噛む、こするなどの行動を見せることがあるとしています<sup>[4]</sup>。こする行動は、単なる癖ではなく、犬が自分で違和感を和らげようとしているサインかもしれません。</p>
<p>動画は、頭だけのアップではなく全身が入る距離で撮ります。擦る前に何をしていたか、呼ぶと止まるか、左右どちらを当てているかが見えると役立ちます。耳の中や目の写真を撮る時は、無理に押さえず、明るい場所で短時間にしましょう。</p>

<h2>家庭でやってよいこと、避けたいこと</h2>
<p>まず床やラグに刺激物がないかを確認します。新しい洗剤、芳香剤、シャンプー後の残り香、乾き切らない耳。思い当たるものがあれば取り除きます。ただし、耳の奥に綿棒を入れる、目を自己判断で洗浄し続ける、人用の薬を塗る、といった対処は避けてください。</p>
<p>2025年の春、福岡の9歳のビーグル「コロ」は、食後に頬を床へ擦る癖があると言われていました。診察前のメモには「硬いフードの日だけ長い」とあり、口の中を確認すると歯ぐきに痛みがありました。原因に近づいたのは、家族が叱らず観察を残してくれたからです。止めるより、まず記録。これがいちばん実用的です。</p>

<h2>よくある質問</h2>
<details><summary>Q. 犬が頭を床に擦るのは遊びですか？</summary><p>A. 短時間で終わり、呼ぶとやめ、耳や目に変化がなければ遊びやにおい付けのこともあります。片側だけ・毎日・強く擦る場合は違和感を疑います。</p></details>
<details><summary>Q. 耳掃除をすれば治りますか？</summary><p>A. 自己判断で耳の奥を掃除するのは避けてください。外耳炎や耳垢の状態によって必要な処置が違います。頭振りやにおいがある時は診察を受けましょう。</p></details>
<details><summary>Q. 目をこすっているようにも見えます。</summary><p>A. 目をしょぼしょぼする、涙や目やにが増える、片目だけ閉じる場合は眼の異常が疑われます。こすり続けると傷が悪化することがあるため早めに相談してください。</p></details>
<details><summary>Q. 食後だけ頭や顔を擦ります。</summary><p>A. 口の中の痛み、歯ぐきの違和感、食後のむかつきが関係することがあります。口臭、よだれ、食べこぼし、片側で噛む様子がないか見てください。</p></details>
<details><summary>Q. こすらないように叱ってもいいですか？</summary><p>A. 叱るより、原因を探すほうが安全です。かゆみや痛みがある犬を叱ると、隠れてこするだけになることがあります。動画を撮り、症状を整理して相談しましょう。</p></details>

<div class="voices">
<h2>飼い主の声</h2>
<blockquote>「右側だけラグに押しつけるので動画を撮りました。病院で見せると耳を気にする動きがわかり、早めに外耳炎の治療につながりました」（東京都・30代）</blockquote>
<blockquote>「食後に顔をこすっていたので癖だと思っていました。口臭も一緒にメモして受診したら歯ぐきの痛みが見つかり、観察してよかったです」（福岡県・50代）</blockquote>
</div>

<h2>まとめ</h2>
<p>犬が頭を床に擦る行動は、遊びやにおい付けで終わることもあります。けれど、片側だけ、毎日、強く、ほかの症状を伴うなら、耳・目・歯・皮膚の違和感を見逃さないでください。見る順番は、耳、目、口、皮膚。そして動画。叱ってやめさせる前に、どこを床に当てているのかを観察するだけで、原因へぐっと近づけます。</p>

<small class="disclaimer" style="display:block;margin-top:40px;padding:20px;background:#f5f5f5;border-radius:5px;font-size:12px;color:#666;line-height:1.6;">
  本記事はイヌラバ博士が監修した一般情報であり、個別の診断や治療に替わるものではありません。<br>
  愛犬に異常が見られた場合は、必ず獣医師へご相談ください。<br>
  当サイトおよび執筆者は、本記事の情報利用によって生じたいかなる損害についても一切の責任を負いかねます。
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## 参考文献

- [Merck Veterinary Manual - Ear Infections and Otitis Externa in Dogs](https://www.merckvetmanual.com/dog-owners/ear-disorders-of-dogs/ear-infections-and-otitis-externa-in-dogs)（Merck Veterinary Manual）
- [VCA Hospitals - Conjunctivitis in Dogs](https://vcahospitals.com/know-your-pet/conjunctivitis-in-dogs)（vcahospitals.com）
- [Merck Veterinary Manual - Dental Disorders of Dogs](https://www.merckvetmanual.com/dog-owners/digestive-disorders-of-dogs/dental-disorders-of-dogs)（Merck Veterinary Manual）
- [Merck Veterinary Manual - Itching (Pruritus) in Dogs](https://www.merckvetmanual.com/dog-owners/skin-disorders-of-dogs/itching-pruritus-in-dogs)（Merck Veterinary Manual）

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本記事は一般的な情報提供であり、獣医師による診断・医療行為に代わるものではありません。急な悪化や強い異常がある場合は動物病院へ相談してください。
