# 犬の目やにが増えた：色別でわかる原因とお手入れ方法

> 犬の目やにが増えた：色別でわかる原因とお手入れ方法について、考えられる原因や背景、家庭でのケアと受診を検討する目安をイヌラバ博士がわかりやすく解説します。

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- 公開日: 2025-12-03
- 執筆・編集: イヌラバ博士
- タグ: 目のトラブル、感染症

犬の目やにの色別判断

            透明・水っぽい → アレルギーや一時的な刺激が多い

            白・灰色 → ドライアイ（乾性角結膜炎）の可能性

            黄色・緑色 → 細菌感染の疑い、早めに受診

            茶褐色 → 涙やけ、涙管の問題

        

        朝起きたら愛犬の目元にべったりと目やにがついていて、ドキッとした経験はありませんか。2018年の秋、横浜市内の動物病院で勤務していた頃、シーズーのモモちゃん（当時6歳）の飼い主さんが「昨日まで元気だったのに、今朝から緑色の目やにがすごいんです」と慌てて来院されたことを今でも覚えています。結果的にモモちゃんは細菌性結膜炎と診断され、点眼治療で回復しました。

        目やにの色や量の変化は、愛犬からの大切なサインです。私自身、15年間の動物病院勤務で数え切れないほどの「目やにが心配」という相談を受けてきました。透明なのか、白っぽいのか、それとも黄緑色なのか。色の違いで原因も対処法も大きく異なります。この記事では、飼い主さんが自宅でできる判断の目安と正しいケア方法をお伝えしていきます。

        ## なぜ犬に目やにができるのか：涙の仕組みから理解する

        そもそも目やにとは何でしょうか。これは涙、油分、粘液、そして古い細胞やほこりなどが混ざり合ったものです。涙は角膜に酸素や栄養を届け、異物を洗い流す大切な役割を担っています[1]。健康な犬でも、寝起きに少量の目やにがつくことは珍しくありません。

        とはいえ、量が急に増えたり色が変わったりした場合は注意が必要です。2015年にイタリア・パルマ大学のDodi教授らが発表した論文によれば、犬の涙液は水分層・油層・粘液層の3層構造で成り立っており、いずれかのバランスが崩れると目やにの性状が変化するとされています[2]。

        ふと「うちの子は目やにが多いタイプなのかも」と思う方もいるでしょう。確かに犬種によって涙の分泌量や排出経路には個体差があります。けれども、それが本当に「その子の個性」なのか、あるいは「治療が必要な状態」なのかを見極めることが重要です。

        ## 色でわかる目やにの原因と危険度

        実際の診察現場では、飼い主さんに「どんな色の目やにでしたか」と必ず確認していました。色は原因を推測する大きな手がかりになるからです。

        
            
                目やにの色
                考えられる原因
                緊急度
            
            
                透明・水っぽい
                アレルギー、異物混入、風や乾燥による刺激
                低～中（様子見可）
            
            
                白色・灰白色
                ドライアイ（乾性角結膜炎）、涙液分泌不全
                中（数日以内に受診）
            
            
                黄色・黄緑色
                細菌感染、結膜炎、角膜潰瘍の合併
                高（当日～翌日受診）
            
            
                茶褐色・赤茶色
                涙やけ（ポルフィリン色素）、涙管閉塞
                低（美容的問題が主）
            
        

        ### 透明な目やにが増えた場合

        透明でサラサラした涙のような目やにが増えた場合、多くはアレルギー反応や一時的な刺激が原因です。花粉が飛び交う春先になると、このタイプの相談が急増しました。2019年4月、札幌から転勤してきたゴールデンレトリバー（5歳・オス）の飼い主さんは「東京に来てから急に目やにが増えた」と話していました。検査の結果、スギ花粉への反応が疑われました。

        ただし透明だからといって安心はできません。緑内障の初期症状として涙が増えることもありますし、角膜に傷がついた場合も同様です。持続する場合は眼科検査を受けたほうがよいでしょう。

        ### 白や灰色の粘り気のある目やに

        ネバネバとした白っぽい目やにが続く場合、乾性角結膜炎（ドライアイ）の可能性があります。これは涙の分泌が不足することで起こる炎症性疾患で、英国ケンブリッジ大学のWilliams博士によれば、犬の慢性結膜炎の主要因の一つとされています[1]。

        シルマー涙液試験という検査で涙の量を測定でき、正常値は1分間に15～20mm程度とされています[3]。10mm以下の場合は治療が必要です。私が勤めていた病院では、アメリカンコッカースパニエルやシーズー、パグといった犬種でこの疾患をよく見かけました。

        2012年、横浜の病院に来院したシーズーのハナちゃん（8歳）は、1年以上「体質だから」と白い目やにを放置されていました。検査するとシルマー試験値が両目とも5mm以下。すでに角膜に色素沈着が始まっていて、もう少し遅ければ視力に影響が出るところでした。早期発見の重要性を痛感した症例です。

        ### 黄色や緑色の目やには要注意

        この色の目やにを見たら、できるだけ早く動物病院へ。細菌感染が起きている可能性が高いからです。2021年に発表されたルーマニアの研究では、セントバーナードの結膜から分離された細菌の多くがブドウ球菌属であり、一部は抗菌薬への耐性を獲得していたと報告されています[4]。

        感染の原因は様々です。角膜の小さな傷から細菌が入り込むこともあれば、ドライアイに二次的に感染が起こることもあります。2016年の夏、散歩中に草むらで遊んだ後に目をこすり始めたミニチュアダックス（3歳）が来院しました。翌日には黄緑色の膿のような目やにが出て、検査すると草の破片による角膜潰瘍と細菌感染が判明。抗菌薬の点眼で2週間ほどで治癒しましたが、発見が遅れていれば深刻な状態になっていたでしょう。

        ### 茶褐色の涙やけについて

        白い被毛の犬でよく目立つ茶褐色の着色。これは「涙やけ」と呼ばれ、涙に含まれるポルフィリンという鉄を含む色素分子が原因です。赤血球が分解される際に生成され、涙や唾液に分泌されます。紫外線に当たると色が濃くなる性質があるため、日光を浴びる機会が多い犬ほど目立ちやすくなります。

        涙やけ自体は病気ではありませんが、涙管の閉塞や眼瞼の構造異常が隠れていることもあります。マルチーズやトイプードルでは特に相談が多かったですね。根本的な解決には、涙の過剰分泌や排出障害の原因を突き止める必要があります。

        ## 短頭種の飼い主さんへ：特に気をつけてほしいこと

        パグ、フレンチブルドッグ、シーズー、ペキニーズといった短頭種は、顔の構造上、目のトラブルを抱えやすい犬種です。2023年に発表された総説論文では、これらの犬種に見られる眼表面疾患の高い有病率が「短頭種眼症候群」として報告されています[5]。

        短頭種の特徴として、眼窩が浅く眼球が突出していること、まぶたが完全に閉じにくいこと（兎眼）、涙の排出経路に問題が生じやすいことが挙げられます。2021年のポルトガルの研究では、93頭の短頭種犬を調査したところ22%に内反症（まぶたが内側に巻き込む）が見られ、角膜の色素沈着や潰瘍も高頻度で確認されました[6]。

        それでも「うちの子は大丈夫」と思いがちです。2020年、都内のペットショップで購入されたばかりの生後4ヶ月のフレンチブルドッグが来院しました。すでに両目の角膜に軽い傷があり、目やにも多め。飼い主さんは「この犬種はこういうものだと聞いていた」とおっしゃいました。確かに体質的な要因はありますが、それでも定期的な眼科チェックで悪化を防ぐことは可能です。

        
            ### こんな症状があれば今すぐ病院へ

            目を開けられない、または片目だけ細める。目の表面が白く濁っている。目から出血がある。目やにと同時に元気や食欲がない。急に目が飛び出したように見える。これらの症状は緊急性が高く、数時間の遅れが視力に影響することもあります。

        

        ## 自宅でできる正しい目やにケアの手順

        軽度の目やにであれば、自宅でのケアで対応できます。15年間、飼い主さんにお伝えしてきた方法をご紹介しましょう。

        まず清潔なガーゼまたはコットンを用意します。ぬるま湯（人肌程度）で湿らせ、目頭から目尻に向かって優しく拭き取ってください。決して目に向かって押し込まないこと。固まった目やには無理に剥がさず、しばらく湿らせたガーゼを当ててふやかしてから取り除きます。

        ここで一つ失敗談を。2014年頃、熱心な飼い主さんが「市販の人間用目薬を使ったら充血がひどくなった」と相談に来られました。人間用の点眼薬には犬には刺激が強い成分が含まれていることがあります。必ず動物用、あるいは獣医師に処方されたものを使用してください。

        
            #### 目やにケアのポイント

            毎回新しいガーゼを使う（使い回しは感染リスク）。左右の目で別のガーゼを使う。力を入れすぎない。目の周りの毛が長い犬種は定期的にトリミング。プラスチック製の食器は細菌が繁殖しやすいためステンレス製に変更を検討。

        

        ## 動物病院での検査と治療の流れ

        病院ではまず問診から始まります。「いつから目やにが増えたか」「色や量の変化」「他に気になる症状はあるか」といった質問に答えられるよう、日頃から観察しておくと診察がスムーズです。できれば目やにがついた写真をスマートフォンで撮っておくと、色の判断に役立ちます。

        眼科検査では、シルマー涙液試験（涙の量を測定）、フルオレセイン染色（角膜の傷を可視化）、眼圧測定（緑内障の有無）、スリットランプ検査（眼球内部の観察）などが行われます[1]。これらの検査は痛みをほとんど伴わず、多くの場合10～15分程度で終了します。

        治療は原因によって異なります。細菌感染であれば抗菌薬の点眼、ドライアイであれば免疫調整薬（シクロスポリンなど）や人工涙液、アレルギーであれば抗炎症薬といった具合です。眼瞼の構造異常が原因の場合は外科的な矯正手術が検討されることもあります。

        ## FAQ：犬の目やにに関するよくある質問

        
            犬の目やにが透明なのに量が多いのはなぜですか？
            透明な目やにが多い場合、アレルギー反応や風・ほこりなどの刺激が主な原因として考えられます。また、涙管の詰まりや解剖学的な問題で涙が顔に流れやすい犬種もいます。シーズーやマルチーズなど鼻が短い犬種では構造的に涙が溢れやすい傾向があります。数日続く場合や他の症状を伴う場合は獣医師に相談してください。

        

        
            黄緑色の目やにが出たらすぐに病院に行くべきですか？
            はい、黄緑色の目やには細菌感染を示すことが多く、早めの受診をおすすめします。特に目の充血、まばたきの増加、目を気にしてこすろうとする様子がある場合は、当日中の受診が望ましいです。放置すると角膜潰瘍に進行したり、重症化すると視力に影響が出る可能性があります。

        

        
            犬の目やにを自宅で安全に取る方法は？
            ぬるま湯で湿らせた清潔なガーゼやコットンを使い、目頭から目尻に向かって優しく拭き取ります。固まった目やには無理に剥がさず、湿らせたガーゼで数秒押さえてふやかしてから取り除きましょう。左右の目で必ず別のガーゼを使用し、1回ごとに新しいものに交換してください。人間用の目薬は使用しないでください。

        

        
            パグやフレンチブルドッグは目やにが多いのは普通ですか？
            短頭種は眼球が突出しており、眼窩が浅いため涙の排出経路に問題が生じやすく、目やにが多くなりがちです。また、まぶたが完全に閉じにくい構造のため、角膜が乾燥しやすい傾向もあります。ただし、正常範囲を超える量や色の変化がある場合は「この犬種だから仕方ない」と放置せず、眼科疾患の可能性を考慮して受診することをおすすめします。

        

        
            涙やけと目やには違うものですか？
            涙やけは涙に含まれるポルフィリンという鉄を含む色素が被毛を染める現象で、茶褐色の着色として目の下や鼻の横に現れます。目やには目の分泌物そのもので、涙・油分・粘液・老廃物などが混ざったものです。涙やけは美容的な問題が主ですが、涙の過剰分泌や排出障害が原因のこともあるため、ひどい場合は獣医師に相談してください。

        

        
            ## 実際に受診された飼い主さんの声

            
                「うちのシーズー（7歳・メス）は2年ほど白い目やにが続いていて、最初は体質だと思っていました。たまたま別の理由で受診したとき眼科検査を受けたらドライアイと診断され、今は毎日の点眼で症状が落ち着いています。もっと早く相談していればよかったと反省しました。」（東京都・40代女性）
            
            
                「フレンチブルドッグを飼い始めて1年目、朝起きたら片目が開かないほど黄色い目やにが出ていて慌てて病院へ。角膜に小さな傷があり、そこから感染したとのことでした。抗菌薬の点眼を1日4回、2週間続けて完治。目の異変は早めの受診が大事だと実感しました。」（大阪府・30代男性）
            
        

        ## 愛犬の目を守るために今日からできること

        目やにの変化は、愛犬の健康状態を知るための重要な手がかりです。透明な涙っぽいものなら様子見でよいことも多いですが、白くネバネバしたものや黄緑色のものは獣医師への相談をおすすめします。特に短頭種の飼い主さんは、定期的な眼科チェックを習慣にしていただきたいと思います。

        15年間の動物病院勤務で学んだことは、「異変に気づける飼い主さんが犬を救う」ということでした。毎日のスキンシップの中で目元を観察し、少しでも気になることがあれば記録しておく。それだけで、いざというときの対応が大きく変わります。

        あなたの愛犬が、これからも澄んだ瞳で元気に過ごせますように。何か心配なことがあれば、遠慮なくかかりつけの獣医師に相談してくださいね。

        
            ## 参考文献

            
                - Williams DL. Immunopathogenesis of keratoconjunctivitis sicca in the dog. Vet Clin North Am Small Anim Pract. 2008;38(2):251-268. doi:10.1016/j.cvsm.2007.12.002 PMID: 18299006

                - Dodi PL. Immune-mediated keratoconjunctivitis sicca in dogs: current perspectives on management. Vet Med (Auckl). 2015;6:341-347. doi:10.2147/VMRR.S66705

                - Hamor RE, Roberts SM, Severin GA, Chavkin MJ. Evaluation of results for Schirmer tear tests conducted with and without application of a topical anesthetic in clinically normal dogs of 5 breeds. Am J Vet Res. 2000;61(11):1422-1425. doi:10.2460/ajvr.2000.61.1422 PMID: 11108191

                - Nadăș GC, Novac CȘ, Matei IA, et al. Prevalence of Antimicrobial Resistant Bacteria from Conjunctival Flora in an Eye Infection Prone Breed (Saint Bernard). Molecules. 2021;26(8):2219. doi:10.3390/molecules26082219 PMID: 33921409

                - Sebbag L, Sanchez RF. The pandemic of ocular surface disease in brachycephalic dogs: The brachycephalic ocular syndrome. Vet Ophthalmol. 2023;26 Suppl 1:31-46. doi:10.1111/vop.13054 PMID: 36585820

                - Costa J, Steinmetz A, Delgado E. Clinical signs of brachycephalic ocular syndrome in 93 dogs. Ir Vet J. 2021;74(1):3. doi:10.1186/s13620-021-00183-5 PMID: 33494828

            

        

        
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