# 犬が食糞するのはなぜ？原因とやめさせ方

> 犬が食糞するのはなぜ？原因とやめさせ方について、考えられる原因や背景、家庭でのケアと受診を検討する目安をイヌラバ博士がわかりやすく解説します。

- 正規URL: https://inulova.com/post/dog-coprophagia-causes-training
- 公開日: 2025-11-02
- 執筆・編集: イヌラバ博士
- タグ: 愛犬のケア・しつけ

食糞をやめさせる確率：市販サプリメントの成功率は0-2%という衝撃的な研究結果[1]

            最も効果的な対処法：排泄後2分以内の糞の即座除去と環境管理の徹底

            見落としがちな原因：同居犬の影響と腸内細菌叢の乱れが関与する可能性

        

        
            朝の散歩中、愛犬が振り返りざまに自分の糞に顔を近づけた瞬間、「やめて！」と叫んだ経験はありませんか。私も2019年の夏、柴犬のタロウを診察した際、飼い主さんの必死な表情を今でも覚えています。食糞行動は、実に16％の犬に見られる一般的な問題でありながら、その改善は想像以上に困難です。
        

        
            ## 驚くほど新鮮な糞を選ぶ理由とオオカミの本能

            
            食糞する犬の85％は、排泄後2日以内の新鮮な糞だけを選んで食べています[1]。とはいえ、なぜ新鮮なものを選ぶのか疑問に思いませんか。

            
            カリフォルニア大学デービス校の研究チームは、1,475頭の食糞犬を調査しました。その結果、この行動が野生のオオカミから受け継いだ「巣穴を清潔に保つ本能」に由来する可能性を示唆しています。野生環境では、寄生虫の卵が感染力を持つまでに約2日かかるため、その前に糞を除去することで感染リスクを減らしていたと考えられます[1]。

            
            実のところ、2021年に診察したゴールデンレトリバーのハナちゃんも、まさにこのパターンでした。飼い主さんは「古い糞には見向きもしないんです」と困惑していましたが、これは本能的な行動なのです。

            
                #### 食糞犬の特徴的な傾向

                
                    - 食いしん坊な性格（貪欲な摂食行動）の犬が多い

                    - 多頭飼育環境での発生率が高い

                    - テリア系とハウンド系の犬種で多く報告

                    - プードルでは発生率が低い傾向

                

            
        

        
            ## 栄養不足説の誤解と本当の医学的原因

            
            「ビタミンが足りないから糞を食べる」という説を聞いたことはありませんか。しかし、栄養学的な研究では、健康な犬における栄養不足と食糞の明確な関連は証明されていません[2]。

            
            ただし、以下の疾患がある場合は話が別です。

            
                
                    
                        疾患名
                        食糞との関連
                        主な症状
                    
                
                
                    
                        膵外分泌不全（EPI）
                        消化酵素不足により栄養が吸収できず、未消化の糞に栄養が残る
                        慢性下痢、体重減少、食欲亢進
                    
                    
                        クッシング症候群
                        食欲異常亢進により何でも口にする
                        多飲多尿、腹部膨満、脱毛
                    
                    
                        糖尿病
                        極度の空腹感による異食行動
                        多飲多尿、体重減少、白内障
                    
                    
                        腸内寄生虫症
                        栄養吸収障害と腸内環境の乱れ
                        下痢、嘔吐、削痩
                    
                
            

            2020年3月、私が担当した7歳のビーグルは、急に食糞を始めて来院しました。血液検査の結果、初期の膵外分泌不全が判明し、消化酵素の補充療法で改善しました。このように、成犬で急に始まった食糞は、必ず獣医師の診察を受けるべきです。

        

        
            ## 腸内細菌の乱れが招く意外な食糞リスク

            
            さて、最新の研究では腸内細菌叢（マイクロバイオーム）と行動の関連が注目されています[3]。

            
            子犬期の腸内細菌叢の発達は、母犬との接触、授乳、環境要因によって大きく左右されます。生後2週間以内の抗生剤使用や早期離乳は、腸内細菌叢の正常な発達を妨げ、将来的な行動問題のリスクを高める可能性があります[3]。

            
            ペットショップ出身の犬で食糞が多い理由の一つとして、早期離乳による腸内細菌叢の未成熟が挙げられます。母犬は通常、子犬の排泄物を舐めて巣を清潔に保ちますが、この行動を通じて有益な細菌も伝達されているのです。

            
                ### ⚠️ 緊急受診が必要なケース

                以下の症状を伴う食糞は、重大な疾患のサインかもしれません：

                
                    - 急激な体重減少（1ヶ月で10％以上）

                    - 慢性的な下痢や嘔吐

                    - 極度の多飲多尿

                    - 成犬になってから突然始まった食糞

                

            
        

        
            ## 同居犬の影響と社会的学習の恐怖

            
            実は、食糞犬と同居している犬は、食糞行動を学習する可能性が高いことが報告されています[4]。

            
            2022年の研究では、多頭飼育環境での食糞発生率が単頭飼育より有意に高いことが示されました。これは単純な模倣学習だけでなく、糞へのアクセス機会の増加も関係しています。

            
            実際、2018年に相談を受けたトイプードル3頭飼いの家庭では、1頭が始めた食糞が2ヶ月で全頭に広がってしまいました。このケースでは、環境管理の徹底と個別のトイレトレーニングで改善に至りました。

        

        
            ## 効果が証明された対処法と残念な現実

            
            ### 市販製品の衝撃的な成功率

            
            11種類の市販食糞防止サプリメントの成功率は0〜2％という残念な結果が報告されています[1]。グルタミン酸、ユッカエキス、酵素製剤など、様々な成分が試されていますが、科学的に効果は証明されていません。

            
            行動修正による改善率も1〜4％と低く、従来の対処法の限界が明らかになっています。

            ### それでも試す価値がある対処法

            
                #### 環境管理による予防（最も効果的）

                
                    - 即座の糞除去：排泄後2分以内に片付ける

                    - 監視下での排泄：リードをつけたまま排泄させ、すぐに離れる

                    - トイレエリアの分離：多頭飼育では個別のトイレスペースを設ける

                    - 排泄スケジュールの管理：食後30分以内の排泄を促す

                

            

            ところで、私が15年の経験で最も効果を実感したのは「排泄直後のご褒美作戦」です。糞をする瞬間を見計らって、終わったらすぐに呼び戻し、特別なおやつを与えます。これにより、糞から注意をそらすことができます。

            ### 試してみる価値のある補助的対策

            
                
                    
                        対策
                        方法
                        期待される効果
                    
                
                
                    
                        食事内容の見直し
                        高消化性フードへの変更、食事回数を3〜4回に増やす
                        満腹感の維持、未消化物の減少
                    
                    
                        プロバイオティクス
                        獣医師推奨の整腸剤を8週間継続
                        腸内環境の改善
                    
                    
                        エンリッチメント強化
                        知育玩具、嗅覚ゲーム、散歩時間の延長
                        退屈とストレスの軽減
                    
                    
                        味覚忌避剤
                        パイナップル、カボチャを食事に混ぜる
                        糞の味を変える（効果は限定的）
                    
                
            

            ちなみに、「鼻を糞に押し付ける」という昔の罰則は絶対にやめてください。かえって食糞を強化する可能性があります[5]。

        

        
            ## ストレスと不安が引き金となる心理的食糞

            
            慢性的なストレス環境下では、食糞を含む異常行動が増加することが報告されています[6]。

            
            狭いケージでの長時間の閉じ込め、社会的隔離、運動不足などは、コルチゾール（ストレスホルモン）の上昇を招きます。その結果、口腔刺激を求める行動として食糞が発現することがあります。

            
            2020年のコロナ禍で在宅時間が増えた際、逆に分離不安による食糞が増加したケースも経験しました。飼い主が外出すると、不安から自分の糞を食べてしまう柴犬のケースでは、段階的な分離訓練と抗不安薬の併用で改善しました。

        

        
            ## よくある質問

            
            
                Q1: 子犬の食糞は自然に治りますか？
                多くの子犬では生後6ヶ月頃までに自然に改善しますが、約20％は成犬になっても続きます。早期の環境管理が重要です。母犬の行動を真似ている場合は、離乳後に減少する傾向があります。

            
            
            
                Q2: 猫の糞を食べるのも食糞症ですか？
                はい、これも食糞の一種です。猫の糞は蛋白質含有量が高く、犬にとって「美味しい」ため、特に好まれます。猫トイレを犬が届かない場所に設置することが最も効果的な対策です。

            
            
            
                Q3: 食糞防止スプレーは効果がありますか？
                科学的研究では、市販の忌避スプレーの効果は限定的です。むしろ、糞の即座除去の方が確実です。苦味成分を含むスプレーも、慣れてしまえば効果がなくなることが多いです。

            
            
            
                Q4: 食糞で病気になりますか？
                自分の糞であれば直接的な健康被害は少ないですが、寄生虫の再感染リスクがあります。他の動物の糞を食べる場合は、サルモネラ菌、ジアルジア、回虫などの感染リスクが高まります。

            
            
            
                Q5: 去勢・避妊手術で食糞は改善しますか？
                研究では、去勢・避妊と食糞の発生率に有意な関連は認められていません[1]。ただし、性ホルモンに関連した行動問題全般は改善する可能性があります。

            
        

        
            ## 飼い主の声

            
            
                「うちのラブラドール（3歳）は子犬の頃から食糞癖がありました。サプリメントを3種類試しましたが効果なし。結局、排泄のたびにすぐ片付けることと、散歩中は常にリードで管理することで、1年かけて改善しました。根気が必要でしたが、諦めなくてよかったです。」

                ― 東京都 田中様（仮名）、2023年11月
            
            
            
                「保護犬のミックス（推定5歳）を引き取ったら、食糞がひどくて悩みました。獣医さんの検査で膵臓の働きが弱いことがわかり、消化酵素のサプリメントを始めたら3週間でピタリと止まりました。まさか病気が原因だったとは思いませんでした。」

                ― 神奈川県 佐藤様（仮名）、2024年2月
            
        

        
            ## まとめ：食糞との向き合い方

            
            15年間、様々な食糞ケースと向き合ってきました。飼い主さんの苦悩も、愛犬への複雑な感情も理解できます。

            
            残念ながら、魔法のような解決策はありません。しかし、環境管理の徹底と根気強い対応で、多くのケースは管理可能なレベルまで改善できます。

            
            食糞は「汚い」「恥ずかしい」と感じるかもしれませんが、犬にとっては本能的な行動の一つです。叱責や罰則ではなく、予防と管理に焦点を当てることが成功の鍵です。

            
            もし愛犬の食糞に悩んでいるなら、まず獣医師の診察を受け、医学的な問題を除外してください。その上で、環境管理を中心とした地道な対策を続けることが、最も確実な改善への道筋となるでしょう。

            
            愛犬との絆を大切に、焦らず一歩ずつ前進していきましょう。

        

        
            ## 参考文献

            
                - Hart BL, Hart LA, Thigpen AP, Tran A, Bain MJ. The paradox of canine conspecific coprophagy. Vet Med Sci. 2018;4(2):106-114. doi: 10.1002/vms3.92. PMID: 29851313; PMCID: PMC5980124.

                
                - Vendramini THA, Gomes VZ, Anastacio GL, et al. Evaluation of the Influence of Coprophagic Behavior on the Digestibility of Dietary Nutrients and Fecal Fermentation Products in Adult Dogs. Vet Sci. 2022;9(12):686. doi: 10.3390/vetsci9120686. PMID: 36548846; PMCID: PMC9783008.

                
                - Garrigues Q, Apper E, Chastant S, Mila H. Gut microbiota development in the growing dog: A dynamic process influenced by maternal, environmental and host factors. Front Vet Sci. 2022;9:964649. doi: 10.3389/fvets.2022.964649. PMID: 36118341.

                
                - Martins GH, et al. Canine coprophagic behavior is influenced by coprophagic cohabitant. J Vet Behav. 2018;26:48-51.

                
                - Overall KL. Clinical Behavioral Medicine for Small Animals. Mosby-Year Book, St. Louis, 1997.

                
                - Beerda B, Schilder MB, van Hooff JA, de Vries HW, Mol JA. Chronic stress in dogs subjected to social and spatial restriction. I. Behavioral responses. Physiol Behav. 1999;66(2):233-242. PMID: 10336149.

            

        

        
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