# 犬が車に乗ると震えるのは何が原因？

> 犬が車に乗ると震えるのは何が原因について、考えられる原因や背景、家庭でのケアと受診を検討する目安をイヌラバ博士がわかりやすく解説します。

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- 公開日: 2025-05-14
- 最終更新日: 2025-07-11
- 執筆・編集: イヌラバ博士
- タグ: 行動学、愛犬のケア・しつけ

車酔いの主な原因：三半規管の刺激による平衡感覚の乱れ、不安やストレス、車内の匂い

            震えが出る理由：自律神経の乱れによる生理的反応、恐怖心からの防御反応

            対処法：出発2時間前の食事制限、こまめな休憩、酔い止め薬の使用

        

        
            「なんでうちの子、車に乗ったとたんブルブル震えちゃうの？」―そんな飼い主さんの不安な声をよく耳にします。2017年の秋、横浜市の動物病院で働いていた私も、震える柴犬のタロウ君を前に同じ悩みを抱えていました。実は犬の車酔いは人間以上に複雑で、平衡感覚の問題だけじゃないんです。
        

        ## 心を痛める震えの正体―三半規管と恐怖の二重苦

        
        犬が車で震える最大の原因は、内耳にある三半規管への刺激です。車の揺れによって[1]、平衡感覚を司る三半規管や前庭が刺激され、自律神経が乱れることで震えが生じます。さらに恐怖心が加わると、震えはより激しくなるのです。

        
        ふと思い出すのは、2019年の夏に診察したゴールデンレトリバーのハナちゃん。飼い主さんは「高速道路に乗ると必ず震えだす」と困惑していました。詳しく聞くと、以前急ブレーキで車内で転んだ経験があったのです。このように、身体的な車酔いと心理的なトラウマが重なると、症状はより深刻になります。

        
            #### 犬の車酔いメカニズム

            
                
                    車の揺れ
                    →
                    三半規管刺激
                    →
                    自律神経の乱れ
                
                
                    結果：震え・よだれ・嘔吐
                
            
        

        研究によれば、犬の前庭系（平衡感覚を司るシステム）は人間よりも敏感で[2]、特に子犬や老犬では反応が強く出やすいことが分かっています。これは前庭系の発達段階や加齢による機能低下が影響しているためです。

        ## 見逃しがちな匂いの脅威―嗅覚の鋭さがあだに

        人間の3000倍以上といわれる犬の嗅覚にとって、車内の芳香剤は拷問に等しい刺激です。ガソリン臭、芳香剤、前回の嘔吐の残り香...これらすべてが震えを誘発します。

        実のところ、私も最初は匂いの影響を軽視していました。しかし2020年春、ある飼い主さんが「芳香剤を外したら震えが半減した」と報告してくれたとき、目から鱗が落ちる思いでした。それ以来、必ず車内環境のチェックを推奨するようになりました。

        興味深いことに、最新の研究では[3]、嗅覚刺激が直接的に嘔吐中枢を刺激する経路があることが明らかになっています。つまり、匂いだけでも車酔いの症状を引き起こす可能性があるのです。

        ### 恐怖が生む負の連鎖―心理的要因の重要性

        一度でも車で怖い思いをした犬は、車を見ただけで震えだすことがあります。これは条件反射的な恐怖反応で、身体的な車酔いとは別のメカニズムです。

        2018年の夏、トイプードルのモモちゃんは車のエンジン音を聞いただけで震えていました。詳しく聞くと、子犬の頃に長距離移動で激しく車酔いし、それ以来車が大嫌いになったとのこと。このような心理的トラウマは、時間をかけて少しずつ克服していく必要があります。

        
            ### ⚠️ 緊急対応が必要な症状

            以下の症状が見られたら、すぐに車を停めて休憩を取りましょう：

            ・激しい嘔吐が続く

            ・呼吸が極端に荒い

            ・ぐったりして反応が鈍い

            ・体温が異常に高い（熱中症の可能性）

        

        ## 震えを和らげる実践的な対処法―15年の経験から

        最も効果的なのは、出発2時間前に食事を済ませることです。満腹でも空腹でもない状態が、車酔いのリスクを最小限に抑えます[4]。ただし水分補給は忘れずに。

        それでも私が一番おすすめするのは「段階的慣らし作戦」です。まずはエンジンを切った車内でおやつタイム。次にエンジンをかけて5分間。そして近所を一周...というように、少しずつ距離を伸ばしていきます。

        
            #### 車酔い予防チェックリスト

            
                - 出発2時間前に食事を済ませる

                - 車内の芳香剤を撤去する

                - 窓を少し開けて換気する

                - 30分ごとに休憩を取る

                - クレートは進行方向に向ける

                - 優しく声をかけ続ける

            

        

        さて、薬物療法についても触れておきましょう。獣医師が処方する酔い止め薬（マロピタント等）は、嘔吐中枢に直接作用し[5]、高い効果を示します。ただし、必ず獣医師の指導のもとで使用してください。人間用の酔い止めは絶対に使わないでくださいね。

        ### ツボマッサージという選択肢―東洋医学の知恵

        意外に思われるかもしれませんが、犬にも車酔いに効くツボがあります。前足首の内側にある「内関（ないかん）」というツボを、出発20分前に優しくマッサージすると効果的です。

        2021年の春、あるベテラン飼い主さんから教わったこの方法は、今では多くの飼い主さんに好評です。「薬を使いたくない」という方には特におすすめしています。

        ## 長期的な解決策―車を好きになってもらうために

        最終的な目標は「車＝楽しい」という認識を作ることです。ドッグランや公園など、犬が喜ぶ場所へ短距離ドライブを繰り返すことで、ポジティブな連想を育てます。

        とはいえ、すべての犬が車好きになるわけではありません。体質的にどうしても車酔いしやすい子もいます。そんな時は無理をせず、その子のペースに合わせることが大切です。

        実際、私が担当していたシーズーのコロちゃんは、3年かけてようやく30分のドライブができるようになりました。飼い主さんの根気強い努力には本当に頭が下がります。

        愛犬の震えは、飼い主さんにとって本当に心配ですよね。でも適切な対処法を知っていれば、多くの場合改善できます。まずは短距離から始めて、愛犬のペースに合わせて少しずつ慣らしていきましょう。きっといつか、一緒にドライブを楽しめる日が来るはずです。

        ## よくある質問

        
        
            Q1. 子犬の車酔いは成長とともに治りますか？
            多くの場合、1歳を過ぎる頃には改善します。子犬の内耳は未発達なため車酔いしやすいのですが、成長とともに平衡感覚が安定し、症状が軽減することが多いです。ただし、心理的な恐怖が残ると長引くこともあるので、ポジティブな経験を積み重ねることが重要です。

        

        
            Q2. 車酔いしやすい犬種はありますか？
            小型犬（トイプードル、チワワ、ヨークシャーテリアなど）は比較的車酔いしやすい傾向があります。これは体が小さく、車の振動を強く感じやすいためです。また、短頭種（パグ、フレンチブルドッグなど）も呼吸器の構造上、車酔いの症状が出やすいとされています。

        

        
            Q3. 市販の酔い止めグッズは効果がありますか？
            アロマオイルや冷却マットなど、さまざまな商品が販売されていますが、効果には個体差があります。ラベンダーやカモミールの香りはリラックス効果が期待できますが、犬によっては逆に刺激になることも。まずは獣医師に相談し、愛犬に合った方法を見つけることが大切です。

        

        
            Q4. 長距離ドライブの際の注意点は？
            2時間以上の移動では、最低でも1時間ごとに休憩を取りましょう。休憩時は必ず車外に出して、水分補給と軽い運動をさせます。また、車内温度の管理も重要です。エアコンの風が直接当たらないよう調整し、日差しが強い場合はサンシェードを使用してください。

        

        
            Q5. 震えがひどい場合、病院に行くべきですか？
            震えだけでなく、激しい嘔吐、呼吸困難、意識がもうろうとするなどの症状があれば、すぐに動物病院へ。また、車酔い対策を試しても改善しない場合は、他の病気（内耳炎、前庭疾患など）の可能性もあるため、一度診察を受けることをおすすめします。

        

        
            ## 飼い主の声

            
            
                「うちのマルチーズは車のドアを開けただけで逃げ回っていました。でも、イヌラバ博士のアドバイス通り、まずは止まっている車でおやつタイムから始めたんです。3ヶ月かかりましたが、今では自分から車に飛び乗るようになりました。諦めなくてよかった！」

                ―東京都・Kさん（マルチーズ・5歳）
            

            
                「車酔いがひどくて、実家への帰省も諦めていました。でも段階的に慣らす方法と、内関のツボマッサージを続けたら、片道2時間の距離も平気になったんです。今では月1回、実家の両親に会いに行けるようになりました。本当に感謝しています。」

                ―神奈川県・Tさん（柴犬・3歳）
            
        

        
            ## 参考文献

            
                - Cohen B, Dai M, Yakushin SB, Cho C. The neural basis of motion sickness. J Neurophysiol. 2019;121(3):973-982. doi: 10.1152/jn.00674.2018

                - Balaban CD. Vestibular autonomic regulation (including motion sickness and the mechanism of vomiting). Curr Opin Neurol. 1999;12(1):29-33. doi: 10.1097/00019052-199902000-00005

                - Yates BJ, Catanzaro MF, Miller DJ, McCall AA. Integration of vestibular and gastrointestinal inputs by cerebellar fastigial nucleus neurons. Ann N Y Acad Sci. 2014;1311:15-27. doi: 10.1111/nyas.12417

                - VCA Animal Hospitals. Motion Sickness in Dogs. https://vcahospitals.com/know-your-pet/motion-sickness-in-dogs (accessed 2025)

                - Benchaoui HA, Cox SR, Schneider RP, et al. The pharmacokinetics of maropitant in dogs. J Vet Pharmacol Ther. 2007;30(4):336-344. doi: 10.1111/j.1365-2885.2007.00869.x

            

        

        
            本記事はイヌラバ博士が編集した一般情報であり、個別の診断や治療に替わるものではありません。

            愛犬に異常が見られた場合は、必ず獣医師へご相談ください。

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