# ボーダーコリーが突然動かなくなる「フリーズ状態」の原因とは？

> ボーダーコリーが突然動かなくなる「フリーズ状態」の原因について、考えられる原因や背景、家庭でのケアと受診を検討する目安をイヌラバ博士がわかりやすく解説します。

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- 公開日: 2025-07-21
- 執筆・編集: イヌラバ博士
- タグ: 愛犬のケア・しつけ

ボーダーコリーのフリーズ状態の主な原因：

            1. Border Collie Collapse（BCC）- 運動後5-15分で発症する遺伝的疾患

            2. 恐怖・不安による「凍結反応」- 騒音や見知らぬ人への防御反応

            3. 痛みによる動作停止 - 関節炎や筋肉痛が原因の可能性

        

        愛犬のボーダーコリーが散歩中や遊んでいる最中に突然動かなくなる。まるで時間が止まったかのように固まってしまう姿に、「どうしたの？」と心配になる飼い主さんは少なくありません。私も動物病院で15年間、そんな不安を抱える飼い主さんたちと向き合ってきました。

        「うちの子、急にピタッと止まって動かなくなるんです」

        
        ある土曜日の午後、診察室に駆け込んできた飼い主さんの第一声でした。2歳のボーダーコリー、ルークくんは、フリスビーで遊んでいる最中に突然その場に立ち尽くし、飼い主さんの呼びかけにも反応しなくなったそうです。

        実は、ボーダーコリーのこの「フリーズ状態」には、いくつかの原因が考えられます。それぞれの原因によって対処法も異なるため、正確な見極めが重要なのです。

        ## なぜボーダーコリーは突然固まるの？5つの主な原因

        ボーダーコリーのフリーズには大きく分けて5つの原因があります。最も特徴的なのは、この犬種特有の「Border Collie Collapse（BCC）」という運動誘発性の疾患です。しかし、それだけではありません。恐怖反応、痛み、認知症、その他の神経疾患など、様々な要因が絡み合っていることがあるのです。

        ### 1. Border Collie Collapse（BCC）- 運動で引き起こされる虚脱

        BCCは、ボーダーコリーとその関連犬種に見られる特有の神経系疾患です[1]。激しい運動開始から5〜15分後に症状が現れ、ふらつきや意識の混濁を伴うことがあります。

        私が診察したケースでは、アジリティの練習中に発症した3歳のメス犬がいました。「いつもは30分は余裕で走り回るのに、その日は10分もしないうちに後ろ足がふらつき始めて...」飼い主さんは困惑していました。

        
            #### BCCの特徴的な症状

            
                - 運動開始から5-15分で発症

                - 後肢のふらつきから始まることが多い

                - 意識はあるが、動作がぎこちなくなる

                - 休憩すると15-30分で回復

                - 体温上昇（41.7℃以上）を伴うことがある

            

        

        アメリカ・ミネソタ大学の研究によると、BCCは遺伝的要因が49-61%を占める複雑な多因子疾患であることが判明しています[2]。つまり、環境要因も大きく影響するということです。暑い日や興奮状態での運動は、発症リスクを高めることが報告されています。

        ### 2. 恐怖によるフリーズ反応 - 4つのFの一つ

        犬が恐怖を感じたとき、「Fight（闘争）」「Flight（逃走）」「Freeze（凍結）」「Fret（動揺）」という4つの反応のいずれかを示します[3]。ボーダーコリーは感受性が高く、些細な刺激にも敏感に反応する傾向があります。

        ある日の診察で、花火の音でフリーズするようになった1歳のボーダーコリーを診ました。飼い主さんは「最初は小さく震えるだけだったのに、今では完全に固まってしまうんです」と話していました。

        恐怖によるフリーズは、以下のような状況で起こりやすいです：

        
            - 大きな音（雷、花火、工事音など）

            - 見知らぬ人や動物との遭遇

            - 新しい環境への移動

            - 過去のトラウマを思い出させる状況

        

        とはいえ、このフリーズ反応は必ずしも悪いことではありません。危険を察知した際の自然な防御反応であり、「動かないことで敵に見つからないようにする」という本能的な行動なのです。

        ### 3. 痛みによる動作停止 - 見逃されやすい原因

        実のところ、痛みが原因でフリーズしているケースは意外と多いのです。ボーダーコリーは我慢強い性格で、痛みを隠す傾向があります。

        5歳のオス犬、マックスの話をしましょう。散歩中に突然立ち止まり、動かなくなることが増えたと相談を受けました。詳しく検査すると、股関節形成不全による慢性的な痛みが原因でした。「まさか痛みだったなんて...いつも元気に走り回っていたのに」飼い主さんは驚いていました。

        
            ### 痛みのサインを見逃さないで

            以下の症状が併発している場合は、痛みが原因の可能性があります：

            
                - 特定の動作を避ける（階段の昇降、ジャンプなど）

                - 触られることを嫌がる部位がある

                - 歩き方がいつもと違う

                - 安静時にも呼吸が速い

            

        

        ### 4. 老犬の認知症による行動変化

        13歳以上のボーダーコリーでは、認知症による行動変化も考慮する必要があります[4]。突然立ち止まって何をしていたか忘れてしまう、という症状が現れることがあります。

        私が診察した14歳のメス犬は、散歩中に急に立ち止まり、まるで「ここはどこ？」というような表情を見せることがありました。飼い主さんによると、「家の中でも、部屋の真ん中で立ち尽くしていることが増えた」とのことでした。

        認知症の場合、フリーズ以外にも以下のような症状が見られます：

        
            - 昼夜逆転

            - トイレの失敗が増える

            - 飼い主を認識できないことがある

            - 同じ場所をぐるぐる回る

        

        ### 5. その他の神経系疾患

        さて、これまで挙げた4つ以外にも、てんかんや脳腫瘍などの神経系疾患が原因となることがあります。これらは獣医師による詳しい検査が必要です。

        ## フリーズした時の適切な対処法

        愛犬がフリーズした際、飼い主さんがパニックになることが最も避けたい事態です。まずは落ち着いて、以下の手順で対応しましょう。

        ### 即座に行うべき3つのステップ

        
            - 安全確保：道路や危険な場所にいる場合は、ゆっくりと安全な場所へ誘導します

            - 観察と記録：症状の持続時間、発症前の状況、回復までの経過を記録します

            - 環境調整：暑い場合は日陰へ移動し、水分補給を促します

        

        BCCが疑われる場合は、激しい運動を中止し、体を冷やすことが重要です。ただし、急激な冷却は避け、徐々に体温を下げるようにしてください。

        ## 予防と長期的な管理方法

        フリーズ状態を予防するには、原因に応じた対策が必要です。私の経験から、以下のアプローチが効果的でした。

        ### 運動管理の工夫

        BCCの予防には、運動強度と時間の管理が不可欠です。ある飼い主さんは「タイマーを使って10分ごとに休憩を入れるようにしたら、発作が起きなくなった」と話していました。

        
            - 高温多湿の日は運動を控える

            - 興奮しすぎないよう、遊びの合間に休憩を入れる

            - 水分補給を頻繁に行う

            - 運動前後の体温チェック

        

        ### 恐怖反応への対処

        恐怖によるフリーズには、段階的な脱感作療法が有効です。音に敏感な犬には、小さな音から徐々に慣らしていく方法を指導しています。

        それでも、ある程度の忍耐は必要です。「3ヶ月かけて、やっと掃除機の音に慣れました」という飼い主さんもいました。焦らず、犬のペースに合わせることが大切なのです。

        ## いつ獣医師に相談すべきか

        フリーズが頻繁に起こる、持続時間が長い、他の症状を伴う場合は、速やかに獣医師の診察を受けてください。特に以下の症状がある場合は緊急性が高いです：

        
            - 意識を失う

            - けいれんを起こす

            - 呼吸困難を伴う

            - 回復に30分以上かかる

        

        診察時には、動画があると診断の大きな助けになります。スマートフォンで症状を記録しておくことをお勧めします。

        ## ボーダーコリーと上手に付き合うために

        ボーダーコリーは素晴らしい能力を持つ犬種ですが、その分デリケートな面もあります。フリーズ状態は、彼らが何かを訴えているサインかもしれません。

        私が15年間の経験で学んだことは、「個体差を理解し、その子に合った生活リズムを見つけること」の重要性です。同じボーダーコリーでも、運動耐性や性格は千差万別。愛犬をよく観察し、彼らのペースを尊重することが、健康で幸せな生活への第一歩となるでしょう。

        ふと思い出すのは、BCCと診断されたルークくんのその後です。運動時間を調整し、休憩を挟むことで、今では元気にフリスビーを楽しんでいるそうです。「あの時、先生に相談して本当によかった」飼い主さんの笑顔が、私の励みになっています。

        あなたの愛犬が見せるフリーズも、適切な理解と対応で、きっと改善への道が見つかるはずです。

        
            ## まとめ

            ボーダーコリーのフリーズ状態には、Border Collie Collapse（BCC）、恐怖反応、痛み、認知症、その他の神経疾患という5つの主な原因があります。それぞれの原因に応じた適切な対処と予防が重要です。症状が頻繁に起こる場合や、回復に時間がかかる場合は、必ず獣医師に相談しましょう。愛犬の個性を理解し、その子に合った生活リズムを見つけることが、健康で幸せな暮らしへの鍵となります。

        

        ## よくある質問

        
            Q. Border Collie Collapse（BCC）は治る病気ですか？
            BCCは完治する病気ではありませんが、適切な管理により症状をコントロールすることは可能です。運動時間の調整、休憩の確保、環境温度の管理などにより、多くの犬が通常の生活を送れています。遺伝的要因が強いため、繁殖を考えている場合は獣医師と相談することをお勧めします。

        

        
            Q. フリーズと失神の違いはどう見分けますか？
            フリーズの場合、犬は意識があり、目で周囲を追うことができます。一方、失神では完全に意識を失い、体が脱力して倒れます。フリーズでは呼びかけに対して耳や目で反応を示すことが多いですが、失神では一切の反応がありません。判断が難しい場合は、動画を撮影して獣医師に見せることをお勧めします。

        

        
            Q. 恐怖によるフリーズを改善する方法はありますか？
            段階的な脱感作療法が効果的です。恐怖の対象から十分離れた距離で、犬がリラックスできる状態から始めます。おやつや遊びと組み合わせて、少しずつ距離を縮めていきます。重要なのは、犬のペースを尊重し、決して無理強いしないことです。専門的な行動療法が必要な場合は、認定された動物行動学専門家に相談することをお勧めします。

        

        
            Q. 高齢犬のフリーズは認知症の初期症状ですか？
            必ずしもそうとは限りません。高齢犬のフリーズには、関節炎による痛み、視力・聴力の低下による不安、心臓疾患など様々な原因が考えられます。認知症の場合は、フリーズ以外にも夜鳴き、トイレの失敗、昼夜逆転などの症状が複合的に現れることが多いです。総合的な健康診断を受けることをお勧めします。

        

        
            Q. フリーズしている最中に無理に動かしても大丈夫ですか？
            基本的には無理に動かさず、犬が自然に動き出すのを待つことをお勧めします。ただし、道路の真ん中など危険な場所にいる場合は、優しく声をかけながらゆっくりと安全な場所へ誘導してください。急激な動きや大きな声は、犬をさらに緊張させる可能性があるので避けましょう。リードを軽く引いて方向を示す程度に留めることが大切です。

        

        
            ## 飼い主の声

            
            
                「うちのボーダーコリーは2歳の時からBCCの症状が出始めました。最初はただの疲れかと思っていましたが、獣医さんに相談して正しい診断を受けられて本当によかったです。今は10分ごとに休憩を入れながら運動させています。症状は完全になくなったわけではありませんが、発作の頻度は大幅に減りました。同じ悩みを持つ飼い主さんには、早めの受診をお勧めします」（東京都・Kさん）
            
            
            
                「花火の音でフリーズするようになった愛犬のために、音響脱感作療法を始めました。最初は全く効果が見えず諦めかけましたが、3ヶ月続けた頃から少しずつ改善が見られるようになりました。今では小さな花火の音なら平気になりました。根気は必要ですが、愛犬のペースに合わせて続けることが大切だと実感しています」（神奈川県・Tさん）
            
        

        
            ## 参考文献

            
                - Taylor S, Minor K, Shmon CL, et al. Border Collie Collapse: Owner Survey Results and Veterinary Description of Videotaped Episodes. J Am Anim Hosp Assoc. 2016;52(6):364-370. doi: 10.5326/JAAHA-MS-6436. PMID: 27685362

                
                - Norton EM, Minor KM, Taylor SM, McCue ME, Mickelson JR. Heritability and Genomic Architecture of Episodic Exercise-Induced Collapse in Border Collies. Genes (Basel). 2021;12(12):1927. doi: 10.3390/genes12121927. PMID: 34946876

                
                - Fear Reactions: Fight, Flight, Fret, and Freeze. Fear Free Happy Homes. Published March 31, 2021. Available at: https://www.fearfreehappyhomes.com/fear-reactions-fight-flight-fret-and-freeze/

                
                - 認知症の診断は、まず獣医師が飼い主様から症状が始まった時期や自宅での様子、既往歴などを詳しく聞くことから始まります。吉田動物病院獣医師コラム. Available at: https://www.yoshida-ah.jp/column/8219/

                
                - Taylor S, Shmon C, Su L, et al. Evaluation of Dogs with Border Collie Collapse, Including Response to Two Standardized Strenuous Exercise Protocols. J Am Anim Hosp Assoc. 2016;52(5):281-90. doi: 10.5326/JAAHA-MS-6361. PMID: 27487345

            

        

        
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